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『planetarian』論
涼元悠一『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』について、学部の2年生のときにサークルで発表したもの。
《底本》
涼元悠一『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~
星空、言葉、神様、ロボット 四つの主題による小品集』(VA文庫)
《方針》
作者自身によって明示されている本作のテーマ「ロボット」「星空」「神様」「言葉」それぞれについて考察する。
《本論・各テーマの考察》
語りの、存在の、世界の不確かさ——村田喜代子「鍋の中」論
学部の2年生のときに、サークルで発表したもの。
《底本》
村田喜代子『八つの小鍋―村田喜代子傑作短篇集』より「鍋の中」(文春文庫)
《不確かなもの》
一、「案内人」の不確かさ
田舎の道を案内してもらううち、信頼していた案内人のお尻に長い尻尾を発見したような、……そんな変なかんじなのだ。この案内人には気をつけたほうがいいぞ――、というような不安な表情が、わたし達の顔にぼんやりとあらわれた。
杳子は女になれるのか?——古井由吉「杳子」論
学部の卒業論文です(2015年)。ひどいものだ。脚注などを再現するのが非常に面倒なので、目次と序論のみ載せておきます。本文に興味をもたれましたらPDFでお読みください。
目次
・序論
・一章 〈健康〉と〈病気〉
・反復としての〈健康〉とその対義語
・〈健康〉/〈病気〉の脱構築
・「おぞましさ」――異化
・「境い目」
・二章 〈女〉と〈少女〉
・〈女〉らしさと〈少女〉らしさ
・杳子を