あ おい

置いていくだけ

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最近の記事

街灯座

 最近、夜中に最寄駅から歩いて帰ることが多い。 そしたらある日、自分が歩きながら街灯ばかりを眺めていることに気がついた。  それは道に沿って、だいたい等間隔に並んでいて、またところによっては光の種類が変わり、並び方が変わる。そしてある配列が見えた途端に、"帰ってきた"という気持ちが起こる。 帰り道を反復するうちに無意識に記憶した光の配列が、拠点としている土地に対する記憶とも結びついているのだろう。  そういえば星座は、はるか昔の人々が夜空を見上げて、周期的に変化していく星

    • 坊主頭

      坊主頭は  カットするのが楽  乾かすのが楽  洗うのが楽  清潔感を出しやすい  寝ぐせがつかない  触り心地が良い  帽子が似合う  顔のパーツ、頭の形が見た目に直結する  飾る余地が無いから素の自分と向き合える  相手に対しても飾る意欲が無くなって楽 だから結構好き。 でも  反省の態度と受け取られたり  高校野球部前提で話しかけられたり するのは嫌。 ほかの髪形にだって色々なステレオタイプがあるはずなのに、坊主にしてからそれを実感する機会が多い。 不思議。

      • 耕す

        耕すと、今までそこにあった全てのモノは、ひとつの土へと還される。 栄養をかき集めていた根っこは切断され、光を浴びていた葉っぱは暗闇の中へと落とされる。順調に育って収穫目前のモノも、成長が止まってしまいこのままでは規格外だったモノも、等しく還る。 また、いつも自分が耕すとは限らない。友達がふいにやってきて耕してしまうこともあれば、台風が天地ごとひっくり返してしまうこともある。誰もが耕す力を持っているし、その機会は唐突に訪れる。僕には制御できないのだ。 でも、土がほぐされ、空気

        • 221212 god's own country

          久しぶりに家で一人で過ごす時間が多めに取れる日だったので、気になって いた god's own country という映画を観た。 一番書いておきたいのはもちろん話の内容のことなんだけど、映像として自然や生活の生々しさが鮮明に感じ取れてその不快さが好みだったし、少ないセリフでも心情の変化が伝わってくる演技や筋書きも素晴らしかった。 内容としては、主人公(ジョニー)が田舎の実家で抑圧的な生活を送っているところに、移民労働者のゲオルゲがやってきて、二人が関係を深めていく中でジ

          ねそべる

          原っぱ、広い体育館やスキー場、銀座の歩行者天国など、都市の生活ではあまり味わえない視界の開けた場所に出た時、何をしたくなるだろう。 走りたいという人がいれば側転したいという人がいた。確かに普段の狭い場所ではそう大きく体を動かすことはできないし、子どもの頃にどこでも走り回っていたその時の高揚感や清々しさを味わえそうでいいなと、人の話を聴きながら思っていた。 でも、自分がするとしたら何か違うことのような気がしたのでモヤモヤ考えていた。   そして最近やっと言葉になったのは「寝そ

          ねそべる

          20210828

          大学の先輩と一緒に上野へ遊びに行った。 一番の目的は東京都美術館で開かれているイサムノグチの展示。会期の前から行きたがってたのに結局会期の終わる前日に行くことになってしまいまして、要は行くのがとても楽しみだった。 上野駅で待ち合わせして、まずはそのイサムノグチの展示を観に行った。 大きな部屋の中に作品がちりばめられて置かれていて、観客はその周りを自由に観てまわれた。浮遊感と緊張感にあふれた作品が多くて、実物を観られて本当に良かったと思った。スケール感とか微妙な仕上げの違い、

          そう思った

          息をするくらい当たり前に、褒めることができるようになりたい。嘘をつくのではなく、ちゃんと相手のことを見て敬意をもって、相手の自分が良いと思う点をちゃんと良いと思っているんだと伝えたい。 人はそれぞれ多少なりとも自身のことを好きになりたいと思っていて、だからこそ他人に認められたいし認められたことは、認めた人が思っている以上に覚えている。はず。 誰か知らない人からの いいね も、いつも一緒にいる人からの褒め言葉も、意外とずっと覚えてる。(僕だけかもしれない) 思ったこ

          そう思った

          note

          たまに長文を書いてみたくなりはするものの、 特定の誰かに書きたいわけではないし、 自分のうちだけに留めておきたいわけでもないので、不特定の誰かが目にするかもしれないこの場所に今後置いていくことにしました。 正直長文を書くことに自信がないので不適切な表現等々あるかもしれませんが暖かく見過ごしてくださると幸いです。 映画、本、音楽、旅行、写真、絵、工作が好きなので、それらについて書いていこうと思っています。 おこがましいけれど、自分の文章を読んだ人の世界に少しでも変化があれ