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車いす生活になってから子供のころのように純粋にディズニーで楽しめる日が来るなんて思ってもいなかった話。|参加者の声。

AOiでは「AOiアンバサダー」制度を採用し、運営や企画に参加してもらい、みんなでこのイベントを創りあげていく、参加型のイベントです。

今回はアンバサダーの、大川そうさんにお話を伺いました。


人生の大きな転機は約3年と半年前の2019年10月

それまで僕は、いわゆる健常者としてありきたりな生活をしていましたが、転落事故により脊髄を損傷し、下半身が完全麻痺・全く動かなくなりました。

これからの人生は車いすでの生活になるということが分かったとき、ふと頭の中である一つのことが最初に自分の人生の選択肢の中から消え去りました。

【今まで大好きだったディズニーで遊び楽しむことができない】

ということでした。

いやもっと最初に思うことあるだろ!と思うかもしれませんが、不思議と最初に考えたのはそんなことでした。

それから特に何もない平凡な車いす生活も気づけば3年。

平穏に過ごしていたある日スマホにメッセージが届きました。

これが実際のメッセージ。

衝撃的でした。

何が衝撃的って。
まずディズニーに行くとなると前々から計画して行くと思います。

「来週行きませんか?」
というフレーズに衝撃。

しかも送ってきた方は当時友人どころか、ほんの5秒ほど話したくらいの知り合いの方。

ほんとぶっ飛んでいますよね。笑

さらに僕自身は車いすで、気を遣われてしまうことが正直多いです。

そんななか、気兼ねなく行っちゃおうよと誘われたことで何かが変わりました。

あ、この人たちとなら3年前に消えてしまったディズニーで楽しむという選択ができるのではと直感で感じることができたのですね。

不思議です。車いすで楽しめるわけがないと思っていたはずなのに。

これが参加しようと思ったきっかけでした。

単純に誘われたからではなく、実はさまざまな思いがあり参加した、障がい×医療従事者のディズニー企画だったのです。

実際に行ってみて、結論としては想像以上に普通に楽しめました!
さすがディズニー!どんな方でも楽しめるよう配慮はされていました。

それに介助に慣れている医療従事者とのグループ行動。

これ以上にない安心感でした。

バズライトイヤーは車椅子でも楽ちん

そんな安心感もあり、僕は久しぶりにあれやこれやとやってみたい!乗ってみたい!と子供のようにはしゃいでしまいました!

こんな純粋に楽しいと思える時間を過ごすのはいつぶりだろうと思いながらみんなでわいわい楽しみました。

そう、気づけばみんな純粋に楽しんでいたのです。

時間を重ねていくうちに医療従事者と手伝ってもらう側という関係ではなく、友人としてただ、一緒に楽しむためだけに。

それは、みんなの笑顔から自分だけ感じていたことではなかったのだなっていうことをとても感じました。

朝集合したときはぎこちなくみんなであいさつしあって、よろしくお願いします!なんて堅苦しくやっていたはずなのに。

みんな恥ずかしがってちょっとぎこちなかった最初の集合写真

気づけば大の大人もカチューシャを付け子供のような笑顔と心の底から楽しそうな会話。

昔からの気心知れた友人かのような居心地。

気づけばみんなくしゃくしゃな笑顔で楽しんでいた瞬間

いつしか失くなってしまった純粋で、真っすぐな子供のときの心がなんだか戻ってきたようなそんな感覚でした。

なんで楽しかったんだろうって良く思い返すのですが、いまだにはっきりなんでということはわからないです。

ただ、何かをするのに一番障がいなのは、できないと思い込むことだ!と、わかりました。

僕は車いすではディズニーを楽しむことができないと思い込んでいましたが、

実際、とんでもないくらい楽しむことができたのです。

もし僕がこの企画に誘われること無かったら今後一生ディズニーは車いすで楽しむことができない

いわゆる、心のバリアという存在にそう思い込まされていたことでしょう。

そしてこの心のバリアは壊せる物でした。

この企画との出会いが無かったら今だにできないことに立ち向かえずにいたと考えると本当に怖いなと思うと共に、この企画との出会いにとても感謝しています。

一歩が踏み出せない自分に一歩を踏み出す勇気をくれたAOiとの出会い。

この一歩が踏み出せない方の勇気の一歩になれたら嬉しいです。

みなさんもAOiで一歩だけ踏み出してみませんか?

大川そう


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