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2024年第4回アオドリ展示会「アオドリ旅行記」

みなさん、クリエイティブに生きていますか?
代表でライターの森田です!

今回は先日札幌で行われた、アオドリ展示会2024「アオドリ旅行記」の作品紹介やテーマについてお話をしていこうと思います!

会場に来ていただいた方、ありがとうございました。
来られなかった方も、こちらの記事を読んで感じ取っていただければ幸いです!

アオドリ展示会って?


ちなみに1回~3回までのテーマは
『「なりたい自分」へ羽ばたこう』
『森を彩る。私がアオドる。』
『小吉展』

でした。

この毎年行うアオドリ展示会は、アオドリに所属するクリエイターがリアルの会場で作った作品を行う場所。普段はSNSで作品発表している人も多いので、「展示」といういつもとは違う条件の中でそれぞれがさまざまな挑戦をしています。

私は4回とも展示会に携わっていますが、初めての展示は色々な困難がつきもの。
しかし準備を終えて、会場にフラッときたお客さんが自分の作品の目の前で立ち止まってくれるのをみると、嬉しいものです。
そんな風に若いクリエイターの新しい体験の一環として、そしてアオドリをより多くの人に知ってもらうためにアオドリ展示会は行っています。

第3回目展示会「小吉展」の設営準備中


今回のテーマ
「アオドリ旅行記」


アオドリにはさまざまなクリエイターがいます。
それこそアオドリが始まった当初は、カメラマンとモデルがメインでしたが、現在メインクリエイターはその2ジャンルですが、他にも、映像、音楽デザイン、イラスト、ハンドメイド…その中でもありとあらゆる表現や分野のメンバーが増えてきました。

少し話がずれてしまいますが、こうしたさまざまなジャンルのクリエイターがいるコミュニティってかなり珍しいのかなって思います。クリエイティブ系の制作会社でさえ、もう少しジャンルは絞られているところが多いですよね。

この珍しさは、アオドリのすごく良いところだと思っています。

例えば違う分野の知識を別ジャンルで応用できたり、そもそもクリエイティブなプロジェクトってさまざまなジャンルの人が集まらないと、できることが限られてしまうんです。だからこそアオドリであれば、それがメンバー内で成立してしまう。わからないことがあったら他のメンバーに聞けばいい。それぞれの興味の分野も広がります。
それって何かを生み出す人にとってはすごくお得ですよね。
いろんなことを知りたいクリエイターは、まずアオドリに入ろう!!ってことですね。笑

左からライター、踊り手、モデル、カメラマン(前)、デザイナー(奥)、カメラマン

さて、話をもどし「アオドリ旅行記」の意味についてです。
アオドリがこんな風にさまざまなクリエイターがいるからこそ、それぞれが作るものって、まるで別の国や星のよう。言語や風土が違うように、媒体も違えば好きなものも違う。お互いの持っている世界観がまるで違うんです。

だから、アオドリの展示会って“世界を旅しているような気持ちになるんじゃないかな”と考えたところが始まりです。

そこから「クリエイターの世界観を巡る旅に出る」というコンセプトで、みなさんに展示会を見て、心の中に刻んだ記憶を“旅行記”として残して欲しいという思いから展示会名としました。


「アオドリ旅行記」展示会ビジュアル


展示会ビジュアルはこちら!

今回デザインしたのはアオドリのデザイナーとしてお馴染みのite.i.naiです!

ite.i.nai より

旅先で見たもの、触れたもの、聞いたもの、味わったもの、匂ったもの。
旅を終えて日常に戻った時、旅を思い返すと鮮明な記憶と曖昧な記憶があり、思い返すタイミングや状況が変われば、鮮明に思い出される内容が異なるかと思います。
そんな“記憶”という抽象的で動きのあるものをビジュアル化し、目に見える形にしてみました。

ポスターでは紙を2枚重ね、上の薄紙が揺れ動くことで下の黒字の濃い箇所と薄い箇所を流動的に作り出し、記憶の鮮明な部分と曖昧な部分=濃淡を表現しました。
下にある黒字は今回の参加者のイニシャルを10進数に変換し座標を意識しています。
他にも、方位磁針は展示会の開催地である札幌の北緯43˚から角度を43˚傾け、指し示す先には「N」。など様々な仕掛けと遊びが隠されていますので、探してみてください。
デザインとアートのバランスを探ったビジュアルとなっています。

今回のビジュアルのテーマは“記憶”。
これは旅行記というタイトルとも重なる部分がありますよね。
旅行記とは、その記憶を頼りにして綴ったもの。同じ旅を体験しても、その人の感性でそれぞれ違った風に記憶されるので、旅行記も当然違った表現になると思います。
しかし、その土地というのは座標で示された、確たるもの。その上をそれぞれがいろんな歩き方をするから、違った体験となる。
そんな旅の記憶のあり方をビジュアル化するというite.i.naiならではの視点のポスターデザインとなりました。

後ろの座標が透けて見えている
角度や時間によって透けかたの具合が異なる


出展作品一覧


展示を見られなかった皆様に、少しですが展示の概要をお伝えします!

(左上から)
Hayate Onaka,Syunnosuke/「Tiny」 (Nikon Vertical MovieAward 2024 グランプリ作品)
ite.i.nai/Visual
Sora Moriyama/ベンチとその周辺
Naoya「日常の切り取り」
Nanashi/Handmade
Mori Tamami/Handmade
Kana/Handmade
HIYORI「UNILAND」
Kana,Taisei Yamada「喪失」
Ninikanayamashi「リコルとジプソル」
Miori Seto「living in Hokkaido」
Aokunaiharu×Mori Tamami「青くない春に舞う」
Kazuya Takazawa,Hayate Onaka,Yudai Yamashita/「音楽と日常」 その他作品

当日はこの総勢13作品が出展されました!
写真や映像、イラストやハンドメイドなど多種多様で、展示の方法もそれぞれ違い、クリエイターが各々自分で作りあげています。
全てではないですが、個人SNS等で公開している作品もあるので、ぜひチェックしてみてください!


アオドリが“旅”をテーマにする意味


さきほど言ったように、クリエイターの違いが国や星のようだ、というところから着想を得た“旅”というテーマ。
しかしアオドリにはもう一つ隠れた旅の思いがあります。

それは以前からも何度も取り上げていますが、この『アオドリ』という名前の由来になったメーテルリンクの「青い鳥」という物語。
この物語はチルチルとミチルという兄妹が青い鳥を探して旅をするお話です。
そして知っている方もいる通り、青い鳥は遠くではなく自分の家という、とても近いところにいました。
それが意味するところは、“あなたの幸せはすぐ近くにある”ということです。

新年会にて

人はみな旅人、と言葉があるように、私たちは何かを目指して、遠くを見つめて旅をする、そんなまだ見ぬ景色や宝を求めて旅をします。
しかし、そこで忘れてはいけないものは、自分のすぐ近くにあるものです。
家族や恋人、友達。あなたの今いる場所や故郷。目の前にある机や椅子、空気、私たちをいつも照らしてくれる太陽。
そんな身近にあって感じられないほど当たり前なものは、あなたをこれまで支えてきました。

それと同じように、アオドリメンバーそれぞれににとって一番身近なものはメンバーです。
人がいるのは当たり前。イベントがあるのも当たり前。だってコミュニティだから____。
そんな風にして当たり前が積み重なっていくと、自ら繋がりを持とうとしなかったり、相手を尊重したコミュニケーションができなくなってしまいます。

私たちアオドリは何かを一方的に提供する場所ではなく、一緒に挑戦したり見つけていく場所です。
それはお互いがお互いを身近でありながら、大切にしていくことで成り立っています。

アオドリはクリエイターコミュニティなので、好きなことで生きている人が多いんです。
これも当たり前ではなく、自分の努力に加えて、たくさんの積み重なった奇跡と周りの支えが、好きに生きていく道を作ってくれていると、私は思います。
そんな風に周りに感謝を忘れないクリエイターがこの世界に溢れますようにという願いから“クリエイティブ・コミュニティ アオドリ”が生まれたんじゃないか。
今期の代表として私はそう感じ、アオドリが伝える旅の思いを展示会にしてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
来年の展示会もぜひお楽しみに!!

展示会場にて。企画:ite.i.nai、副代表:はーちん、広報:かな


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