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大切なものを手に入れるためには

たとえばそれが服でも装飾品でも鞄でも時計でもいい。

街でたまたま見かけたその品物がいたく気に入り、
欲しいと思っても、それが高価なものであれば、
よほど懐事情にゆとりがある人でない限り、
その場ではためらうもの。

自分には贅沢すぎると、
なんども手に取り眺めて気に入らないところを見つけて、
買わない理由を探してあきらめようとするが、
それがむしろ逆効果で、
ますます気に入って惚れ込んでしまう。

そこで思い切って買ってしまう場合と、
そこでは諦めてしばし日を開けてよくよく考えてから買う場合がある。

前者のリスクは、
買った後で実はそれほどでもなかったと思うこと。

後者のリスクは、
後からやっぱり欲しくなって店に行ったらもう無くなっていること。

こんな風に一つのお気に入りのものに出会うにも、
運不運と縁のいたずらがつきまとうのだが、

今あなたの手元にある大切なものとの出会いは、
こんないたずらを乗り越えてきたからこそなおさら、
あなたの大切なものになっているはず。


男と女も同じことで、
出会ったその日に恋に落ち体まで重ねてしまうこともあれば、
出会ってからなかなかそうならず時間がかかってしまうこともある。

前者の場合はそれで別れてしまうこともあるし、
後者の場合はそれでせっかくの縁を失うこともある。

どちらが良い悪いというのでは無く、
今あなたの大切な人との出会いを振り返り、
自分の縁と運の強さがここでも測れるはず。

大切なものを手に入れるためには、
度胸と決心と、
忍耐と熟考の、
相反する判断が必要なのだから。

そしてめでたく自分のものにして、
なんども手に取り愛でて情を注いできた人。

そして出会えたあなたの大切な人。

その人が現在か過去は別として、
いつまでも大切な存在としてあなたの心の中に。

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