青葉

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青葉

https://mixi.jp/show_profile.pl?id=27073218&from=account_menu 男と女の物語を長くmixiで語ってきましたが、こちらでも別の形で表現しています。

最近の記事

抱きしめたい

あなたが寂しくて切ないなら、駆けつけて抱きしめたい。 あなたに良いことがあったなら、お祝いに抱きしめたい。 あなたが頑張って何かをやり遂げたなら、そのご褒美に抱きしめたい。 あなたに悲しいことがあったなら、忘れるために抱きしめたい。 あなたが私に会いたくて駆けつけてくれたなら、しっかり抱きしめたい。 あなたが欲しくて欲情してしまったなら、激しく抱きしめたい。 あなたが官能の極みに果ててしまったなら、優しく抱きしめたい。 あなたが帰るなら駅も人目憚らず、離れる前に

    • あなたの戻りを待つひととき

      女の深い快感、オーガズムのことを、 「いく」という言葉が使われるが、 これを漢字で書くなら、 「行く」、「往く」、「逝く」のどれだろう。 英語ではI am coming つまり「来る」だから、 その対比で「行く」がしっくりきそうだが、 いつも事後のあなたの様子を見れば、 「逝く」という言葉が相応しい気もする。 辞書的には「逝く」には、 死ぬ、亡くなるという意味しかないが、 私との情事の後に意識朦朧のあなたの姿を見れば、 今頃三途の川の途中にいるのではとすら感じてしまう。

      • 優しい気持ちになれる時

        優しくしてねとあなたは言うけれど、 ひとたびあなたを抱きしめてくちづけをしてしまったら、 私の男としての獰猛さに火がついて炎となって、 私はあなたを襲う獣になってしまう。 そんな私に襲われて、 感じるところを触られてよがり、 喉元まで私のもの突き刺されて涙して、 股間を指で攻められて飛沫を飛ばし、 挿入されてからは、めくるめく官能の渦に巻き込まれ翻弄され、 いろんな体位で攻められ続け、 大声で泣き狂わせて叫ばせてしまっている。 そんな獰猛な私ではあるけれど、 あなたの中

        • あなたへの直線距離

          愛しいあなたのもとへ少しでも早く行きたくて、 最短距離を使って移動する。 電車なら一番効率の良い路線を選び、 車なら一番すいている道を選び、 一分一秒でも長く着くように。 しかしどんなに最短距離を選択しても、 電車には乗り換えがあり、 車でも高速に乗るために迂回をし、 必ずしも一直線にあなたのもとには向かえない。 そんな無駄な遠回りが、 愛しい人のもとに向かう時への じれったさももたらす。 だけど会えない時のあなたへの想いは、 どんな障害物も関係なく、 あなたのいると

        抱きしめたい

          心の文様

          人の感情に変化があったとき、 心に波が立つという。 心には水が満ちていて、 人は日に何度かその表面に 波の文様を見せるのだろう。 会社に遅れそうなとき、 重要な仕事を前にしたときの文様は、 波が細かくせわしない。 感動した映画を観たときや、 美しい風景を見たときの文様は、 その感動がそのまま転写されてきっと綺麗。 そして、 愛しい人と一緒にいて、 キスをして熱い抱擁を交わし、 やがて燃え尽きて果てるまでの文様は、 万華鏡のようにめまぐるしく変化していき、 どの場面を

          心の文様

          ほどほどの幸福

          星の数ほどいる人の中で出会った男と女が、 セックスも7回目を過ぎれば、 お互いの体はもとより、 その反応、具合、感じ方がわかりあえてきて、 お互いの感情、性格、雰囲気も共有できて、 二人の関係が最初の頃の緊張感から、 馴染んだ関係になってくる。 7が幸運をもたらす数字と言われるのも、 その最初から6回の積み重ねを経た歴史と蓄積において、 ちょうどよい厚みをもっているからかもしれない。 七夕はその7と7の重なりの日で、 同時に恋に関わる言い伝えであるのも、 そんな幸運の数字

          ほどほどの幸福

          あいの言葉

          あなたの「ああ」という声が、 私の愛撫が深まるにつれ、 しだいにその母音は「い」に変化して行く。 「ああ」から「い」に変化する最初は、 「いれて」という言葉となり、 あなたの中に入った私のものを あなたは腰を動かし感じながら、 その可愛い唇からは、 「いい」というため息がなんども漏れ始める。 しかし私が激しく動かし、 あなたの奥を突いたりすると、 「いや」というあらがいの言葉にも変化する。 「いや」というのなら止めようかと私が意地悪すると、 「いいえ」というように首を

          あいの言葉

          背中の恋文

          あなたをたくさん抱いて果ててしまったけど、 名残惜しくてあなたから離れずに、 その背中にこの腕を回している。 あなたの背中は うっすらと膜がはったように汗ばんでいて、 指を這わせると、 そこに文字が浮き出るようだ。 だからそこに文章をしたためようと思って、 あなたの肩から背中、そしてお尻まで掛けて、 そこに文字を書くように この指を広く滑らせていく。 筆圧は時々強く、 あるいは時には触れるか触れない程度に、 人差し指一本だけの時も、 五本の指全部を使う時もあって、 書道

          背中の恋文

          一緒に歩こう

          人によって歩く速度は違い、 ひとりで歩く時のもっとも心地よい速度は、 人それぞれの体に染み付いている。 その速度よりも速く、あるいは遅く歩く場合は、 善し悪しは別として、体のどこかに無理があり、 それが心にもなんらかの影響があるに違いない。 気持ちがいいから速く歩いてみたい、 気持ちが焦っているから速く歩いてしまう。 気持ちがいい天気だから少しゆっくり歩いてみよう、 気持ちが落ちこんでいるから脚が重くなる。 そんな気持ちの変化で、足取りも変わってしまう。 しかし気持

          一緒に歩こう

          こぼれる涙

          人は同時に二つの事を考えられない。 たとえば、思い悩む事があって、 それに心中穏やかでない時でも、 何か違う大きな事が起きてしまえば、 その悩み事を一時的でも忘れられる。 大きな事件が起こったとき、 新聞、テレビはその報道に記事と時間を割いて、 本来取り上げられるべきニュースが 無視されてしまうように。 だから、あなたが思い悩む事があるなら、 もっと大きな事で打ち消してしまえばいい。 それが私に会って、抱かれて、夢中になれる時間なら、 私はあなたの中でできるだけ大きく

          こぼれる涙

          あなたへの褒め言葉

          あなたがどんな人なのかと人に尋ねられたら、 私はきっとこう答えるだろう。 淫らで、 卑猥で、 淫靡で、 いやらしくて、 はしたなくて、 ふしだらで、 エロくて、 下品で、 大胆で、 貪欲な女だと。 聞いた人は、 あなたがいったいどんな女だろうと 驚いてしまうだろうが、 続けて私は、 清楚で、 かわいくて、 雅やかで、 貞淑で、 にこやかで、 かしこくて、 上品で、 優しくて、 控えめで 美しい女だと。 と自信を持って言うだろう。 聞いた人はさらに驚いてしまい、 別

          あなたへの褒め言葉

          風読人

          私たちが普段無意識に呼吸している空気は、 いったいどこから来て、どこに行くのだろう。 地球を取り巻く空気はみんなつながっていて、 風のむくままに、雲の流れと同じように、 どこへでもうつろっていくのだから、 あなたと同じ空気をこうして吸っていることも、 考えてみれば恐ろしいほどの偶然。 今私たちが吸っている空気は、 どこか遠い国の恋人たちの情交の吐息だったかもしれないし、 戦乱か暴動の最中の叫び声だったのかもしれない。 英語の“scene”という言葉に相当する日本語には

          私の足りないところ

          この腕はできるなら長い方がいい。 あなたがつかまりやすいように、 あなたをしっかり抱きしめられるように。 この脚はできるなら長い方がいい。 あなたのもとにすぐに走って行けるように、 あなたの腰にからみつきやすいように。 この目はできるなら良い方がいい。 あなたを遠くからでもすぐに見つけられるように、 薄暗がりの中であなたの淫らな顔が見えるように。 この耳はできるなら良い方がいい。 耳元であなたのささやきが聴こえるように、 あなたのあえぐ息づかいもしっかり聴き取れるように

          私の足りないところ

          器が違う女

          同じお茶を飲むのに、 器が素晴らしいと美味しく感じるのはなぜだろう。 同じ料理をいただくのに、 器にこだわりがあると味が違って感じるのはなぜだろう。 おそらく、 視覚からくる効果はもちろんのことだが、 店の主人のこだわりがそこに現れていて、 その器に指を触れて感じる器の感触の違いはもとより、 お茶や料理の味そのものを深くする魔法が、 その器そのものにあるに違いない。 しかしたとえ素晴らしい器でも、 その中身もそれにふさわしいものでなければならない。 素晴らしい味と、

          器が違う女

          二律背反の女

          私に抱かれている時のあなたは、 狂おしいほどに欲情した 大人の女の姿の合間合間に、 いたいけな少女のような あどけなさも見せてくれる。 自分を犯している私へ 挑戦的なまなざしをしていたのに、 くちづけの後では純真無垢な瞳に変わり、 私のものを口に含みながら、 おいしいおやつでも食べているように、 幼い笑顔を見せたりもする。 しおらしくて激しくしたら 壊してしまいそうな体が、 突如鬼女のようなおどろおどろしい腰使いで 私の上で跳ね回り、 さんざん私のものを味わい尽くして、

          二律背反の女

          いにしえ とこしえ

          ぼんやりとて何かを思う時、 過去を見るか、未来を見るか。 その時は、 頭の中によぎるものに任せれば良いのだが、 それが昔の事が多いのか、 これからの未来の事が多いのか、 いったいどちらだろう。 少年少女の時代は未来に想いを馳せ、 年齢を重ねるにつれ、 過ぎた過去を想う事が多くなるのかもしれない。 しかしそれのどちらが多かろうと、 さほど大きな問題ではない。 過去のいくつかの場面において、 自分の人生の岐路を思い出し、 あの時違う道を歩んでいたら、 今の自分はどうなって

          いにしえ とこしえ