青葉

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青葉

https://mixi.jp/show_profile.pl?id=27073218&from=account_menu 男と女の物語を長くmixiで語ってきましたが、こちらでも別の形で表現しています。

最近の記事

星の林に月の船

恋人に会えるなら、 できるだけ時間があって、 誰にも邪魔されない場所があるといい。 だけど、 二人きりになれる場所が見つからず、 時間もなくて、 街角の隅でキスだけであきらめることもあるだろう。 愛を交わす場所を求めて街をさまよう男と女。 それは雲間を漂う満月。 動いているのは雲なのに、 月が動いているように見える。 恋人と心を重ね、体を重ねることができるなら、 その場所がどんな場所であっても輝いて、 天の川に雲の波が立ち、 その上を静々と流れる月の船に 乗っているよう

    • 前を向いて上を見よう

      私はあなたよりも背が高いから、 向かい合って抱き合うと、 あなたの顔は自然に上を向く。 人は元気が欲しい時、 空を見上げて、前に向かって歩くだけでも、 気分が高揚するから、 そこに私の顔と体があるなら、 あなたはとっても元気になれるはず。 私は少し下を向かなければならないが、 あなたが元気になればそれが伝わるし、 何よりあなたの顔が太陽みたいだから、 下を向いていても、上を向いているのと同じこと。 そのまま二人倒れ込んだら、 どちらが上か下かも、前も後ろも関係なく、 あ

      • 引き出しをたくさん持っている人

        つきあいが長くなった男と女は、 心も体も知り尽くしていると思っても、 ある行動や会話の中で、 今まで知らなかった側面を見て、 はっとさせられることがある。 それが良い印象を与えるものなら、 さらに恋を深めるだろうし、 それが悪い印象であったなら、 一気に恋を冷ますきっかけにもなりかねない。 いずれにしても、 何回かの逢瀬かセックスで、 だいたい相手のことがわかってしまう人よりも、 少しばかり謎めいている部分がいつまでも残り、 それがじわりとにじみ出てくる人のほうが、 ずっ

        • ひといき ためいき といき

          尋常では無い猛暑を過ごして来て、 さわやかな風が通る夜がくると、 夏に疲れた体も一息つける。 シャワーを浴びて、その後に麦酒を飲めば、 思わずため息がもれてしまう。 それは燃え上がるような激しい情事のあと、 冷たいシャワーを浴びて火照った体に一息つけて、 また互いの肌を重ね合わせると心地よくて、 ため息がもれてしまうよう。 汗まみれになって 二人だけになれるホテルにたどりつき、 服を脱ぎ捨てて一緒に汗を流すシャワーは、 また抱き合うための一息のためで、 そのあと抱き合って

        星の林に月の船

          いつから濡れていたの?

          あなたを全裸にしてベッドに押し倒し、 唇を貪るように吸いながら、 右手をあなたの股間に忍び込ませると、 すでにどうしようもないくらい 熱くぬめっていて驚かされる。 まだ前戯が始まったばかりなのに、 あなたの股間はすでに私のものを受け入れる準備が整っていて、 私の指はそれに触れて、男としての悦びを感じてしまう。 いったいいつから濡らしていたの? 服を脱がす前、抱きしめて唇を奪ったときか。 それとも部屋に二人だけになったときか。 あるいはその前に食事をしていたときなのか。

          いつから濡れていたの?

          縁側の男と女

          日本の昔の家屋には必ず縁側があって、 夏になれば縁側に座って団扇で風をあおぎながら、 夕涼みという風情も味わえた。 今の都会のマンションではそんな風情も叶わず、 エアコンの効いた部屋から、 窓越しに夕やけを見るくらいの情緒しかない。 あなたと浴衣姿になって並んで縁側に座り、 団扇で足元をあおげば、 あなたの浴衣の裾がめくれ、 すねの白い肌がまぶしく夕日に輝いて見える。 私はついつい右手を伸ばし、 あなたの浴衣の裾を割っただけで、 あなたの浴衣姿の情緒は、ふしだらな姿に変身す

          縁側の男と女

          日本語の発声のおけいこ

          あなたの声は美しい。 その鈴を転がすような響きは日常の会話の時ですらも、 この耳を心地よくさせてくれるというのに、 情交の最中のその声は、天使の声から魔女の声まで様々な音色を私に聴かせてくれる。 まさにそれは私だけが聴く事ができる、あなたひとりで奏でる合唱隊。 そして私はあなたの発声のおけいこの指南役。 「ああ…」 あなたの柔らかくなだらかな曲線を描くその皮膚を私のこの指で撫でる時。 「いい…」 あなたの敏感な部分を巧みに刺激し、やがてはひとつにな

          日本語の発声のおけいこ

          どこにもいかないよ

          官能の極みに到達した時、 男も女も「いく」という言葉を思わず発してしまうのは、 体も心も日常の自分とは、 最もかけ離れた果てまで、 飛んで行ってしまう気持ちになるから。 きっとそれよりも大切なのは、 体も心も逆にこれ以上無いほどに、 大切な人と一緒になっていることを伝えたいから。 心も体も、 遠いところまで飛ばされてしまいながら、 あなたは私の背中をしっかり抱きしめている。 どこにもいかないで、 ずっとそばにいて、 と、いう想いが、 あなたの「いく」という叫びに、

          どこにもいかないよ

          羞恥の許容範囲

          私と出会う前の昔のあなたは、 男の無骨な掌が、 あなたの閉じられた足の間に侵入し、 禁断の奥へ奥へと入り込んで行く時。 力づく足を広げさせられて、 股間をあらわにされて、 その芯に男の指を許してしまった時。 唇を奪われながら、服の上から乳房をまさぐられ、 いつのまにか下着が緩んで、 褐色の乳首をさらしてしまった時。 いずれもあなたはその時、 顔が火照るほどの羞恥心の波に翻弄されのだろう。 恥ずかしさにどこかに逃げてしまいたいほどの、 心の動揺にさいなまれたのだろう。

          羞恥の許容範囲

          男と女のロスタイム

          試合の時間が過ぎても、 まだロスタイムがあって、 それが長いのか短いのか その時の状況次第で変わる。 朝、目覚まし時計が鳴り、 まだもう少し寝ていたいと思った時、 スヌーズ機能がちゃんとあって、 もうあと5分、10分と、 安心してまどろんでいられるひとときは、 とっても心地よい。 時間にゆとりを持って行動できるのは大人の証拠で、 そんな短い二度寝ができるゆとりがもてるのも、 余裕をもった時間に 目覚まし時計をセットしているからこそ。 たとえどんなに限られた時間でも、 こ

          男と女のロスタイム

          永遠のひととき

          ひととき。 「一時」ではなく、それは 「ひととき」。 その語感から伝わるのは、 流れる時間から切り離された一瞬ではなく、 そこに特別な深い意味を込めた至福の時間が凝縮し、 けれどもどこかのんびりとした風情で、 長くゆったりとした流れでありながら、 それでも一瞬のきらめきのような短い時間。 それは、一生懸命勉強している時間、 仕事に慢心している時間には適さず、 身も心も解放されたゆるやかな時間が相応しい。 ひととき。 それは、 恋人と過ごす時間にもっとも相応しい時のし

          永遠のひととき

          ギリギリの関係

          あなたと私はギリギリの関係かもしれない。 あなたの暖かい口に含まれて、 愛情がこもった念入りな舌使いをされながら、 唇で挟まれ、歯を立てられ、喉に吸い上げられて、 私の感じるところを絶妙に攻められ続け、 私はつい出そうな感覚に何度も襲われている。 あなたの攻めに私は思わず「うっ」と唸り、 あなたの口の中で出してしまいそうになるのをこらえ、 あなたの頭を掴みその動きを止めさせる。 あなたもこれ以上意地悪をすると 私が出してしまうのを感じているから、 私のものを咥えたまま少

          ギリギリの関係

          女の嬉し泣き

          悲しいのに笑っている。 嬉しいのに泣いている。 人の感情と表情は必ずしも一致しない。 しかし、 悲しいときの笑顔と本当に嬉しい時の笑顔とは、 嬉しい時の泣き顔と本当に悲しい時の泣き顔とは、 その人に情を感じているなら、 全く違って見えるはず。 自分に対して、 嬉しいのに泣いている表情を見せたなら、 普通の笑顔を見るよりも、 さらに深い情感がこちらに伝わって、 こちらも嬉しくて泣けてしまいそう。 だから、あなたが私に貫かれて、 眉間に皺を寄せて、 苦しそうな顔を見せると

          女の嬉し泣き

          男と女の赤い風船

          子供の頃、店で風船をもらって喜びながらも、 風船をくれる人が両手一杯に風船を抱えているのに、 どうして空に飛んでいかないのだろうと不思議に想った。 大人になって、たかだか風船くらいの浮力では、 それがいくつあっても、 人間の体重を浮かび上がらせられないと知り、 人はなかなか自分のいる場所から、 浮き上がれないことも知る。 空を飛びたくても飛ぶ事が叶わず、 重力に縛られながら日常を過ごしていく中で、 人を愛し、愛されて、 男と女の体を経験し、 さらに深いところまで突き詰めて

          男と女の赤い風船

          いつもあなたの中にいる

          いつもあなたの中にいる あなたを初めて抱いた時から、 私はあなたの中にいつもいる。 私のものがあなたの中にいる間は、 私がどんなに我慢しようとも、 果ててしまったらまもなく力がなくなって、 あなたの濡れた襞から抜け落ちてしまう。 しかし会えない時でも、 セックス以外の時間でも、 私はずっとあなたの中にいて、 ひと時もいなくなったことがない。 あなたを何度も犯してきて、 あなたの中にいる私の濃度は 少しずつ濃くなっていって、 もはやあなたの血となり肉となり、 そして心の

          いつもあなたの中にいる

          もうたくさん

          私の中に溜まっていたものを、 あなたをたっぷり何度もいかせた後で、 そのご褒美にあなたの中に注ぎ込む。 それをあなたがお口で受け止めるなら、 その量にむせ返りそうになるだろうし、 それをあなたの体で受け止めるなら、 その津波のような勢いと 股間からこぼれる感覚が伝わるだろうし、 ゴムを着けていたなら、 外した後であなたの目と掌で その重さがよくわかるだろう。 どれであってもあなたは、 「たくさん出たのね」と嬉しそうに私を見つめ、 ほんの少し前まで私の股間の袋の中にあっ

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