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【もう怖くない!】総合型選抜(旧AO入試)面接の質問例・回答例 後編

この記事は後編です。まずは前編から読んでいただいた方がいいです。
理由は、簡単に言うとあなたの思考力と面接の力が鍛えられるからです。(後、閲覧数が伸びると私が嬉しいです)
前回記事: https://note.com/aoaoi/n/n150a46c48f26

さて、上のリンクから前回の記事を読んでいただけましたでしょうか?もちろん読んでいただけましたよね?

まさか読んでいないのに、この文章を読んでいる人はいないと思います。なので、前回の記事を読んでいる前提でお話しをさせていただきます。

さて、前回の記事の最後に宿題を出しましたが、みなさんどうでしたでしょうか?意外と頭を悩ませたんじゃないかなと思います。

・普通に思いつかない
・自分の回答が合っているのかわからない

特にこの二つがあなたの頭を悩ませたのではないかと思います。

まず、最初に言っておくと正解はないです
あなたの考えた答えがその質問の答えなのです。

……しかし、もちろんあなたの答えが的外れなことを言っていると、それは間違いにもなりえます。

面接官:あなたの強みは何ですか?
受験生:私はこんにゃくです!
面接官:?
受験生:?
面接官:? えっと、強みを聞いたのですが……
受験生:ああ、えっとですねこんにゃくって発想力がすごいので!
面接官:?
受験生:?

意味がわからない文章ですよね?私もそう思います。狂気です。

では、説明を加えます。この生徒は普通の人が考えないような個性的なアイデアを出すのが得意である。こんにゃくは突拍子もない作り方をするので私も強みを活かして、そのような誰も思いつかない発見をしたい。

と言いたかったのです。

いや、伝わらんやろ!

と思いましたよね。でもこのミス、結構起きてるんですよね。この人は『発想力』が強みと言いたかったのですが、それが伝わっていないんです。

もう少しまともな例を出してみましょう。

例えば、強みを聞かれているのに「私は高校3年間部活をしていて、キャプテンを務めていました。仲間たちを纏めるのは難しく苦労しました。そこで私は……」と、突然自分語りをしてしまう。
聞かれていることに答えていないんです。要するに、こんにゃくの例と同じように強みが伝わっていないんです。こんな答え方をしてしまうあなたは『こんにゃく受験生』と同じです。

『答えが的外れなことを言っているとそれは間違いにもなりえます』と書きましたが、正確には『結論を端的に最初に言わないこと』が問題なのです。
聞かれたことには端的にわかりやすく伝えるようにしましょう。
※記事の最後にこんにゃくがどうやって発見されたのか(作り方)と、こんにゃくの歴史について少しだけ書くので興味のある方は見てみてください。

総合型選抜(旧AO入試)の面接で
よく聞かれる質問の回答例

では、本題です。前回の記事に掲載されていた頻出問題の回答例を紹介していきます。回答が思いつかなかったり、どう話したらいいかわからなかった人は参考にしてみてください。
※前回記事に書いてあったポイントも掲載しておきます。

頻出質問①「本学を志望した理由を教えてください」

回答例:「生まれ育ったこの地域に愛着があり、貴学の『地域社会に貢献する人材を育成する』というアドミッションポリシーに共感したことが最大の志望理由です。また、オープンキャンパスで実際に地域プログラムに参加されている先輩たちのエピソードをうかがい、実践的な育成カリキュラムに大きな魅力を感じました。」

ポイント:自分の目的や大学でやりたいことがしっかり大学の方針と合致しているかどうかがポイントとなります。ここに矛盾があると、「他の大学でも良いのでは?」と思われてしまいます。

頻出質問②「本学に入学後、どのようなことに挑戦したいですか?」

回答例:「国外での就職を目標に学習に取り組んでいきたいです。そのため、海外インターンシッププログラムや語学留学にも力を入れていきたいと考えています。実際に現地の企業の就業体験をすることで、海外で働くとはどういうことなのかを身をもって体験したいです。」

ポイント:学科の内容や大学に直接的に関係のないサークル活動やアルバイトなどを挙げるのは避けましょう。あくまで大学は何かを学ぶ場所として捉えておき、自分の目的が大学で達成できることを前提に伝えることを意識しましょう。

頻出質問③「併願はされていますか?」

回答例:「〇〇大学の〇〇学部の総合型選抜(旧AO入試)にもエントリーしています。実はまだ非常に迷っているところなので、両方の大学の結果が分かり次第、慎重に考えて選びたいと考えています。」

ポイント:併願が可能な総合型選抜(旧AO入試)のケースかつ、今面接を受けている大学が第2志望だった場合でも、正直に「第2志望です」と答えてしまうのはあまり良い印象ではありません。とはいえ「第1志望です」と嘘をつくのも良くないため、迷っていると答えるのが無難でしょう。

頻出質問④「オープンキャンパスに参加した印象はどうでしたか?」

回答例:「〇〇学部の〇〇教授の模擬授業が印象に残りました。現代社会で起きている問題と学問がどのように関係しているのかを理解することができました。また、これまで高校で学習した内容を更に深く掘り下げている授業ということを知ることができ、より貴学で学ぶことに魅力を感じました。」

ポイント:「〇〇さんが優しかった」などの感情的な表現は幼い印象を与えてしまう可能性があるためNGです。学びを中心に考えている印象を与えられる回答が理想です。

頻出質問⑤「高校生活の思い出を教えてください」

回答例:「修学旅行で東南アジアのタイに行ったことです。もともと海外旅行は好きで、アメリカやフランスなどのいわゆる先進国に訪れたことはありましたが、タイではこれまで自分が当たり前だと思っていた常識が覆されました。実際に現地の人と触れ合う機会もあり、異国の文化をしるとても貴重な体験ができました。」

ポイント:「楽しかった」「面白かった」などは幼稚な回答だと思われるため、自分が体験した内容を掘り下げ、具体的に得られたものは何か説明すると良いでしょう。

頻出質問⑥「あなたの長所と短所を教えてください」

回答例:「長所は事前にしっかり準備をしてから行動をするところです。順序良く物事を進めることで、失敗を減らす努力をしています。短所は臆病なところです。新しいことにチャレンジするときは、事前に準備をしても失敗してしまうのではないかと考えてしまいがちです。貴学に入学したら、そういった新しいチャレンジに失敗を恐れずに取り組んでいきたいと考えています。」

ポイント:自分の長所や短所を見つめ直すのは意外と難しいですよね。長所と短所は表裏一体という意識を持って自己分析してみましょう。また、短所については改善に努めているという姿勢を見せられるとベストです。

頻出質問⑦「最近気になるニュースはありますか?」

回答例:「最近、日本企業の海外進出に関するニュースを見ました。現在多くの日本企業が海外に進出していますが、中には現地の人たちとの英語によるコミュニケーションが上手くいかず撤退しているところもあるという事実がわかりました。このニュースを聞いて、やはり自分は海外で働きたいと強く考えるようになりました。英語力を磨いて海外の日本企業で働き、現地化に役に立ちたいです。」

ポイント:自分が興味・関心のないニュースについて語るのは避けましょう。なぜなら、掘り下げた質問をされた時に答えられないからです。なぜ気になったのか、どんなニュースなのか、そのニュースを見てどう感じたのかをきちんと話せるよう、自分の興味・関心がある分野については日々チェックしておきましょう。

頻出質問⑧「高校生活であなたが特に頑張ったことはなんですか?」

回答例:「サッカー部での活動です。3年生になって2年生や1年生をまとめる立場になり、3年生同士でも役割分担を明確にするようにしていました。自分はキャプテンを任され、常に後輩一人一人に話しかけるようにしていました。そうすることで、後輩からのいろんな意見も得ることができ、とても良い関係が築けたと思っています。コミュニケーションの大切さを学ぶことができました。」

ポイント:具体的に、何を頑張り、そのおかげでどんなことを学べたのかまで語れるようにしましょう。

総合型選抜(旧AO入試)の
面接の質問でよくあるNG回答例


少しおまけで逆にNGな回答例も出しておきます。

よくあるNG回答①「好きな科目はなんですか?」

回答例:「好きな科目は数学です。(以上)」

アドバイス:どんな質問にも言えることですが、一言だけで淡々と終わらせることはやめましょう。素っ気なく、やる気がない印象を与えてしまいます。必ず、好きな理由や経緯などを伝えるようにしましょう。

よくあるNG回答②「本学を志望した理由はなんですか?」

回答例:「先輩に勧められたのと、自宅から近いからです。」

アドバイス:この回答だと、主体性がない人と思われてしまいます。自宅から近いなどは、学習に対する意欲も欠けているようにも感じられてしまいます。

よくあるNG回答③「マーケティングとはなんですか?」

回答例:「マーケティングとは……商品を販売することですか?」

アドバイス:分からないことは正直に「すみません、勉強不足なので分かりません。」と言いましょう。分からないのに意地を張り、間違った内容で答えてしまうのはやめましょう。

さて、面接の回答例を書いてきましたが実際自分の答え方が大丈夫なのか不安な人も多いはず。そんなあなたは一度無料相談に来てみてください。
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こんにゃくの歴史と作り方


さて、では総合型選抜とは全く関係ないこんにゃくの歴史と簡単な作り方をお話ししていこうと思います。この部分を読んでいるあなたは相当のこんにゃくが好きか、ただの変わり者だと思います。

こんにゃくは西暦300年頃の中国の書物に登場するのが記録上の始まりです。日本では平安時代の「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」で、蜀の人がこんにゃくを作っていたと記載されています。

さて、では簡単な作り方を紹介します。
と、ここで耳より詳報ですがこんにゃく芋はそのままでは硝酸(HNO3)が入っています。(硝酸は猛毒です)

①こんにゃく芋を乾燥させる
②粉末状にする
③水を入れる
④灰をお湯で溶いたものを入れる
⑤冷やす
⑥完成

これだけの処理しかしていないのに、なぜあの『硝酸入りの灰色で中に黒いプツプツがある柔らかい物体』を食べようと思ったのか。

昔の人って偉大ですね。

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