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雨女と呼ばないで

私は雨女だ、と言われている。
私自身は、雨女だと思っていない。

主人曰く、私と付き合いだしてから、
旅行はことごとく雨になると言う。

そんなことはない!と私は思うのだけど、
確かに旅行中の雨の確率は高めではある。

結婚してから、
わが家では、年末から年始にかけて
旅行に行くのが毎年の定番になっている。

今年は珍しく、
早めに年末年始を過ごす宿を予約していた。

和歌山でグランピングをして、
パンダを見に行こうと思っていたら、
主人が京都に行きたいという。

じゃあ今回は、
京都でグランピングにしよう!と決めた、

年末年始の予報は大雪。。。
雨女ではなく、雪女に昇格したらしい。
大雪の中、よりによってグランピング。

雪を見ながら、
薪ストーブの火を見て、
のんびり、、、もいいかと思ったら、
食事を作るのに大忙しでそれどころじゃない。

野菜をアルミホイルで包み、
ストーブに投げ込む。
肉を炙る。魚を炙る。

ミネストローネを煮込み、
アヒージョを煮て、
チーズを燻製にする。

バーベキューコンロで、
ハムと野菜を焼き、
はんごうで米を炊く。

できたものから食べる、焼く、
次の下ごしらえ、焼く、食べる、、、。
必死で作って、食べた。


そして夜中、雪は止まず。
テントの上にドタドタ落ちてくるから、
うるさくて何度も目が覚める。
こんな経験、そうそうできない。。。

2日目は、温泉旅館。
温泉街をブラブラ、、、できず。

娘は、
こんなにたくさん降った雪を見るのは初めてだった。最初は、ものすごーく嬉しそうに遊んでいたけど、
最後はもういいわと言われてしまった。

グランピングでも、
親が2人、料理を作っている横で、
本を読んでいた。
何しにきたのか。

さて、雨女の話に戻ろう。
私は、雨女と言われるのが、実はすごく嫌。

主人が私を雨女だと言うので、
娘までママは雨女だと言うようになってしまった。

でも、思うのだ。

私が雨女で、
雨を降らしていると言うのであれば、
晴れ男のあなたは、
晴れパワーが弱いんじゃないか?

晴れ男パワーで、
旅行中、晴らしてくれたら、
いいじゃないか!

自分の晴れパワーが弱いくせに、
雨女を悪者にしないでほしい。

とは言え、
伊根の舟屋を見に行った道の駅では、
さっきまで霧だらけだったのに、
私たちがいる間、
急に晴れて舟屋が一望できたし、
天橋立も「股のぞき」ができたし、

城崎マリンワールドは、
今までにないくらい空いていて、
飼育員さんに餌やりのところ見せてもらえたり。

年末に唯一空いていた、
レストランがめちゃめちゃ美味しかったり、
私は、大雪でも楽しかった。

いや、大雪だからこその楽しみがあった。
今回は、一生忘れられない旅になった。

そうそう、最近気が付いた雨女の特権。
虹に遭遇する回数が多いこと。

一般的な基準がわからないけど、
私は結構、虹に遭遇してると思う。

雨女は、虹女でもあるのかもしれない。
「虹女」いいんじゃない?




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