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2月に読んだ本


 2月が28日しかないということで、本来ならある30日、31日の感覚を払拭できないままに時間が過ぎてしまい、気がつけば3月も一週間が過ぎようとしている。
 先月はあんまり読めなかったな〜って思っていたのだけれど、後半は公募に追われて読む時間を作れなかった。作っていても心の中の私が(読む時間も短歌に当てよう…そして少しでも多く作品を作ろう…)と語りかけてくるので、結局本を閉じてしまったのだった。

 そんな2月に読んだ本。



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・ベルリンうわの空1〜3巻 香山哲

・生き物の死にざま  稲垣栄洋

・一汁一菜でよいという提案 土井善晴

・ねむらない樹 vol.8

・すべてのものは優しさをもつ 島楓果

・同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬

・心がめあて/夜にあやまってくれ  鈴木晴香

・親友 川端康成

・アンネの日記 アンネフランク

・青と緑 V・ウルフ


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合計13冊でした。


ウルフの『青と緑』よかったなあ。『灯台へ』や『波』でのウルフのイメージをまた変えてくれるというか。読みやすかったし、読後感も爽やかだった。

二月は小説少なめで、『生き物の死にざま』や『一汁一菜でよいという提案』など、知らなかったことを知る読書体験ができた感じ。『ベルリンうわの空』も私のベストに入る漫画で、やっと全巻揃えられて嬉しかったことを思い出す。思い悩んだ時にこの漫画を開いては心を落ち着かせている。

『同志少女よ、敵を撃て』はすこぶるパワーを感じた作品で、途中で想像豊か過ぎるが故に苦しんでしまったシーンもあったのだけれど、思えば戦争中の戦争とはどんなものであるかって、想像の中ではいくらでも悲惨に想像できるとは思うけれど、それでも本能的にどこかでは見たくないもの、想像したくないものは考えないようにしているというか、避けている部分があるので、こうして文字にされたら嫌でも想像したくなかったところまで想像せざるを得なくなるので戦争系の小説を読むのはメンタルがそれなりに安定している時がいい。ラストには少々思いのほか予想外というか、おおそうきたか、とびっくりしたけれど、それも含めてよかったなって感じ。

 比較的ゆるゆると読書をした記憶。自分の短歌を作るときに他の歌人の歌集を読むことを避けていたのだけれど、以前出していた笹井宏之賞の結果発表が載っている『ねむらない樹』を読んで、受賞者の啖呵を読んだときにこれはもう私の短歌がブレブレで良くなかったな、という感想につきたのだった。どれも素晴らしくて、優しかったり面白かったり、想像力膨らませてくれるものだったりと色とりどりで、みんなすごい、すごい人たちばかりがいる、と打ちのめされるというよりこんなにすごい人がたくさんいるのか、と嬉しくなった。
だからこそ私は私の短歌の拙さや、表現の乏しさを補うためにも、勉強をするつもりで読もうと、開き直って歌集を熟読したのだった。

二月本当にあっという間だったな。時間が過ぎるのがすごく早かったよ。もっと毎日、たくさん読んで作ってしたいな、と思うのだった。


今月は公募の締切なので、やりきったらその後はたくさん読書をしようと思う。(昨日たくさん買ってきたので)



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