1月に読んだ本
2022年が始まって、早くも1ヶ月が終わった。に、2月だって。まだ二日目だけど、そうこう言っているうちにあっという間に10日くらいになって、しまいに15日を過ぎればすぐ20日になって、え、もう終わるじゃん2月〜!ってなるんだろうな。早すぎる。時間。
そうして1月はほとんど本を読んでいない。もうそれはそれは読んでいない。買うのも控えめだった。だけどその分やることもたくさんあったし、仕方ない。メンタルぶれつつも、創作に時間を費やし、豊かには過ごせていたように思う。読書してないからって不幸せになるわけではないので、自分の加減でいいか〜、と思っている。たくさん読めたら楽しいけれど。読めないからって悔しいはない。今は。
早速読んだ本をまとめる。
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・ミトンとふびん 吉本ばなな
・水辺にて 梨木香歩
・遠慮深いうたた寝 小川洋子
・ジーキル博士とハイド氏 スティーヴンスン
・ベルリンうわの空 香山哲
・水中で口笛 工藤玲音
・水の聖歌隊 笹川涼
・たやすみなさい 岡野大嗣
・ブルースだってただの唄(読了はまだ)
合計9冊。
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どれもすごくすっきりとした読了感のあるものばかりだったように思う。正月明けから忙しく、どっぷり浸れるものが読めなかったな。そもそも惹かれるものがそういった本ではなく、光の感じ取れるものだったから。明るい光。小さな光。優しい光。純粋な光。
特にばななさんの『ミトンとふびん』はとってもよかった。ばななさんの世界観が好きだ。死に対する捉え方や、ちょっと不思議なことに対しての受け止め方も前向きで、あるがままに感じ取っているところも共感できる。霊感が強いので不思議なことはよく経験するので、ばななさんの描く物語のように日常の中に何かと偶然チャネリングして引き起こされる誰彼もからの理解が得られないような不思議な出来事をさらっと書いてくれるところにすごく頼り甲斐を感じる。
辛い事があっても時間が経てば肯定的に捉えることができるようになるのもばななさんマジックだ。帯文には引退しても大丈夫だって書いてたけど、もっと書いてほしいなと思ってしまう。ああ。読み足りない…
とっくにお気づきだと思うけれども私は気に入った本を何度も読むことが好きだ。泊まり慣れた友人の家で好きなようにゆっくりするような感覚で読む。ベルリンうわの空も何度読んだことだろうか。やっと明日あたりに手に入りそうなので楽しみだ。これで全巻揃う。嬉しい。
最近自分の短歌を作ることに気持ちも時間も目一杯になっていて、他の人の短歌を読めなかったけれど、そもそも短歌研究新人賞に出すきっかけになったのも『水中で口笛』や『水の聖歌隊』、『たやすみなさい』をサラッと読見返したからだ。やっぱりだそう、出さないよりはマシだって思えたのも、それぞれの短歌の美しさや透明感、しっくりと胸のうちに収まる感覚を実感したからだ。自分の作った短歌は全くもって稚拙にはなってしまったけれども、自分の表現したいことを大事にできるように修行していくつもりでやり切ったし、これからも一つずつ、スモールステップで確実に成長していきたいとおもう。
読書を通じて、やっぱり私はできるだけ優しい人でありたいし(なぜなら優しくない自分を知っているから)、優しいをわかる人でありたいし、動物や人の気持ちがわかる人でありたい、と強く思った1ヶ月でした。
2月は何を読もう。いい本と出会えたらいいなあ。
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