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柊(前の子)と蒼(今の子)

蒼がうちの子になってから、1年8ヶ月。
私の中の「シェパードの基準」は蒼になり、
いつの間にか、「柊!」と、
名前を呼び間違えることがなくなっていた。

柊ととても仲が良かった同じシェパードの
アルベルトも今年の4月にお空へ旅立ち、
アルベルトのお家も、アルが去った後しばらくして
新しいシェパード(保護犬)のアビィを迎えた。

アルベルトのママとお昼ご飯を食べながら、ふと話したこと。

私「柊と蒼が“似てる”と、言葉では言うけど、実は全然似ていないのよね」
アルママ「私もアルとアビが似てるとは思うことはあっても同じ子ではないよねっていつも思う」

同じシェパード、同じ色、同じ性別。
そこは同じでも、全くの別犬。
性格も捉え方も、訓練のやり方も先代犬とは違う。
犬を想う気持ちは重ねても前の子と重ねるのは違うよね…、って。

想いが押し付けに変わってしまってはいないだろうか。
蒼はちゃんと、蒼らしく生きていけてるだろうか。

実際には、蒼との時間を毎日楽しんでいるし
一緒にいて不安に思っていることもない。
でも、柊への想いがなくなることもないから、
勝手に気持ちが押し付けてしまっていないか…

客観的に自分を見ているつもり。
「つもり」になっていたら?、と考えていたこと、
アルベルトのママも似たようなことを思っていたようで。

アルベルトのママと、この話をする機会があって
何かが解決したわけではないけど、ホッとした自分がいる。
柊と蒼は別の子で、それぞれが可愛いよねって素直に思えた。

周りの人が、「柊と蒼が似てる」っていうことと、
私が、「柊と蒼が似てる」っていうのは、
実は全くちがう。
多分、私にしかわからない部分だから、
他人に「似てる」って言われたくないんだと思う。

でももし、先代犬(柊)と重ねて…重ねすぎて、
今の子(蒼)を否定するようなことがあれば
アルくんのママと互いにアドバイスし合えるかな。
蒼を、柊を愛したように…同じように愛したい。
それだけは同じ気持ち。

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