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片付けるタイミング

柊がいなくなって1年と半年。
蒼がうちに来てから1年と3ヶ月。
毎日、蒼との生活に追われる。
毎日、どこかで柊の話題が出てくる。
二匹が側にいるんだなという生活が当たり前になった。

最近、柊と蒼の大先輩のシェパード、アルベルトがお空へ旅立ち、
そのママから、
「四十九日が終わったのに片付けができない。涙が止まらなくなる。
 あの子の使っていた毛布や洋服を洗濯することができない」って。

全く同じ。
言われてハッとして、私自身を振り返ってみたら、、
一枚だけ洗わずにとっているタオルケットとか、
もうボロボロになって使えなくなったリードとか、
柊の投薬指示が書いてあるホワイトボードや、お薬保管用のスペース。

何も片付けてなかった。
片付けたつもりでいたけど、「つもり」だった。
「片付ける」っていう言葉だけでも心は拒絶。
まだまだ、受け入れられてないなと。

柊が帰ってくるとも思っていない。
蒼は柊の代わりだなんて微塵も思ったこともない。
片付けようとすることが柊を家から追い出してしまうような気がして
その気持ちがさみしく耐えられない。

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