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いろんな覚悟

私が訓練士を目指した時、
動物病院で働くことを決めた時、
柊や蒼を我が子として迎えようとした時、
柊が病気になって最期まで時間がないとわかった時…。

もっともっとたくさんの出来事があるけど…。
どのことにも絶対の覚悟は必要で。


訓練士を目指そうと思ったのは、小学4年生の時。
最初は憧れ。ただただ犬が好きで、犬たちを訓練したり、
楽しそうにお世話する姿をテレビで観たのがきっかけ。
中学にあがっても高校へ行っても、変わらなかった夢。

周りの大人からは、
安月給なんだから、、
自分の時間なんか無くなるんだから、、
犬ばっかり相手にしてたらお嫁に行けないわよ、、、とか。笑
言われれば言われるほど、なりたいと思う職業になったのを
今でもよく覚えている。

高校3年で、進路を考える時期。
なんの迷いもなく、自分で訓練所を探して
住むところも探して、卒業したらすぐに訓練所へ入った。

最初の3日間は、「辞めたい!」って正直…思ったくらい、
とんでもない世界だった。
周りの反対を押し切って前にしか進まない子供時代
(今もあまり変わらないけど。笑)だったから、
「辞めて地元に帰る」っていう選択肢は全く出てこなかった。

やるしかない!と腹を括るのが、
この仕事をすることによって確実に上手になっている気がする。

お休みはないし、
夜明け前から日付変わる手前まで仕事してたし、
師匠の元にいる頃は、「イエス」か「はい」しか答えはない!
という…理不尽なことばかり。。笑
いくら覚悟決めてても、さすがに心が折れそうになることは
そりゃ〜、それなりにあって。。
そんな時こそ、私の大好きな犬たちが
尻尾を振ってニコニコしてくれるから乗り越えてきた。

一人で、訓練士をするようになり、
犬を迎える環境を整え、
そんな時に縁があったのは、4歳を過ぎた保護犬。(先代犬の柊)
一枚の写真を観た時の感想は、
「あ。いたいた。」
「女性で20代には譲れない」と保護主さんから言われるほど
柊はやんちゃ坊主だった。
どんなやんちゃな子でも受け入れられる覚悟は、
バシッと決めていたので、
保護主さんとしっかり話をして、すぐに引き取りに行った。

でもね、、連れて帰ってきて、、
マーーージーーーで、、、、
やんちゃすぎるし、パワフルすぎるし、
大口開けて他所の人へと飛んで行くし、、
果たしてこいつはお利口さんという言葉をかけられる犬へと
成長するのか?って毎日思うくらいの
とんでもないシェパードだった。。笑
そんな柊が去年の今頃倒れて、近くない将来に旅立ってしまう…
それを見送る覚悟を決めることが、
訓練士を目指したり、柊を迎えた時の覚悟を決めたことよりもはるかに上。

歳を重ねるほど、覚悟をすることって増えているような。

*写真は、蒼。
他にも数枚写真を見せられたのだけど、
この写真たちを見ただけで、迎える覚悟決めた。

たくさんのいろんな覚悟。
揺るがず、逃げずに「覚悟」決めてきたけど、
一度も後悔はない。それは、素直に嬉しいこと。

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