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「何をした」より「誰とどんな気持ちで過ごしたか」

先日、夏休みにホームステイに参加した子どもたちの帰国報告会がありました。

息子はアメリカのフロリダ州にステイしましたが、他の子はアメリカの別の州、カナダ、ニュージーランドと色々な国に滞在しています。

日本で外国人の子どもを受け入れた家庭もあって、報告会ではそれぞれのスピーチを聞きました。

国が違えば文化も違う、各ホストファミリーの環境もいろいろ!

・きょうだいが8人もいた
・韓国人の子と同時のステイだった
・大自然の中、吸い込まれそうな星空を見た
・なかなか馴染めなくて苦労した
・言いたいことが伝わらなくて悔しかった

など、子ども達それぞれに貴重な体験をしてきた様子が伝わります。

私が印象に残ったのは、留学生を受け入れた女の子のスピーチでした。

「彼女と一緒に色々な場所へ行ったことはとても楽しかったし、気持ちが近づくきっかけになった。けれど、一番心に残っているのは、笑顔で交わした言葉や仕草、コミュニケーションの一つ一つでした」

これを聞いて、じーーん、としちゃったんです。

ホストファミリーによって、いろいろな場所に連れていってもらった子もいれば、そうじゃない子もいます。

どこに行ったとか、何をしたとか。

そういうエピソードは分かりやすいし、伝えやすいけど、その後で心の栄養とか成長につながるのは体験だけじゃない。

一緒に過ごしたあたたかい時間とか会話とか、そういう目には見えないものなんですよね。

息子の場合は、海やキャンプ、観光などなど、ホストファミリーに毎日いろいろな場所に連れていってもらったそうです。

でも、本人が「一番楽しかった」と話しているのは、ホストマザーと一緒に毎日日記を書いたこと。

一日をふり返って

「今日はどうだった?」
「あんなことをしたね。これを食べたね。」

と、ホストマザーが書いてくれた日記と合わせて、本人ががんばって英語で書いた毎日の記録はかけがえのない宝物になっているようです。

自慢できるような派手な体験をしているかどうかが重要じゃないし、もっと大事なことはあるんだなと思いました。

そして、これは私たちの日常でも同じこと。

特別なイベントがなく、いつもと同じだなーと思う日でも、心に残りつづける時間を積み重ねていけますよね。

これからずーっと先、子どもたちが大きくなっていく中で、家での安心感を覚えていてほしいし、愛されていることにも自信を持ってほしい。

体験から生まれるものはたくさんあるけど、それ以上に、誰とどんな気持ちで過ごしたか。

誰かと比べるものでもなく、今を大事に、育んでいきたいなと思ったのでした。

ちなみに息子はスピーチで「とにかくめちゃくちゃ楽しかった!」ということをアピール(笑)

特にビーチでアメリカン美女たちと一緒に撮ってもらった写真がお気に入りだそうです…。

「ガールフレンドはできましたかー?」という質問には「彼女がガールフレンドですっ!」と嬉しそうに答えていました😆

とにかく、体験を通して成長できた日々に感謝。

1日ずつを大切に積み重ねていこうと思った出来事でした✨

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