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まもうさ小説

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原作、旧作、Crystal(Eternal、Cosmos)、ミュージカル全媒体のまもうさ中心(エンセレ、タキムン、まもうさちび、キンクイ、キンクイレディ、遠うさ、月影うさ、セーラ…
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2024年1月の記事一覧

セラムン二次創作小説『あたしが知らない世界』

学校から家に帰ると既にうさぎと進悟兄ちゃんが帰っていた。そこに何故かまもちゃんもいて、なのにうさぎも進悟兄ちゃんも嬉しそうじゃない。まもちゃんも心做しかテンションが低い気がする。

「うっわ、空気おっも!」

私のただいまの挨拶に誰からも返事がない。

まもちゃんは良いとしても、普段口数が多いうさぎと進悟兄ちゃんが挨拶を返さない。そればかりか口を閉ざして一言も発していない。

何より私を見るどころ

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セラムン二次創作小説『Memorial Day』

ハーバード大学の冬休みを利用し、衛は留学から一時帰国していた。

クリスマスにカウントダウン。年末年始のイベントを久しぶりにゆっくりと日本に戻り、うさぎと過ごした。

そしてもう一つ。衛にとって一大イベントがこの日、控えていた。ーーー成人式だ。

着物の着付けのために衛は朝からうさぎの家へと来ていた。うさぎの母である育子に着付けてもらうためだ。

「よし、出来たわ!」

「ありがとうございます」

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セラムン二次創作小説『雪うさぎと幼き日の想い出(まもうさ)』

久しぶりに雪が積もった休日の東京。天気予報士が金曜日の夜更けから大雪になり積もる可能性があると言っているのを素直に受けたうさぎは、久しぶりの衛とのデートが出来なくなるのを懸念して前日から泊まりに来ていた。

朝早く目を覚ましたうさぎは窓からマンションの外の雪景色を見てテンションが上がる。

積もった雪に喜びピョンピョン跳ねている姿はさながら動物のうさぎのようだとはしゃぐうさぎを見て衛は微笑ましくな

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セラムン二次創作小説『陽のあたる場所で(まもうさ)』

メタリアとの戦いから数日経ったある日の夜。

この日、衛は四天王をサイコメトリーの力で呼んでいた。

「マスター」

「お呼びでしょうか?」

「お久しぶりです」

「まさか呼んで頂けるとは」

四人はそれぞれ反応をする。

軍服に、跪きこうべを垂れたまま話す四人は、呼ばれた事に驚きを隠せないでいるようだ。

「ああ、実は色々と話しておきたくてな」

そう前置きをした衛は、頭を上げるように四天王に

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