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まもうさ小説

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原作、旧作、Crystal(Eternal、Cosmos)、ミュージカル全媒体のまもうさ中心(エンセレ、タキムン、まもうさちび、キンクイ、キンクイレディ、遠うさ、月影うさ、セーラ…
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記事一覧

セラムン二次創作小説『花想(遠うさ)』

「月の王国 シルバー・ミレニアムのプリンセスを抹殺し、“幻の銀水晶”を奪って来るのだ」

クインベリルと名乗った女首領から、そう命じられて目覚めた俺は、地上へと向かった。

それまでの記憶の一切がない俺だったが、何故だか身体が勝手にその場に向かっていた。

確信があった訳では無いが、自信があったようだ。

“月のプリンセスに繋がる人物と出会える”

遠藤と言う男を抹消し、なりすまして潜入捜査をゲー

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セラムン二次創作小説『恋人として(まもうさ)』

 ある日の学校帰り。うさこと隣、並んで歩く。手と手を絡ませ、恋人繋ぎ。お互い制服で。放課後デートって奴だ。

 やっと付き合い始めて数日。お互い、このスタイルに照れつつも慣れてきた頃。うさこが何気なく呟いた一言に、ハッと息を呑んだ。

「えへへ~。あたし達、本当に堂々と付き合ってるんだね」

 笑顔で幸せそうにほほえむうさこ。周りを見渡すと、人が行き交う。向かいから来る人々とすれ違う。後ろから追い

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セラムン二次創作小説『留学するその前に(まもうさ)』

『留学するその前に』

もうすぐ衛さんはアメリカへ医学の勉強の為に留学する。うさぎちゃんが聞いたのは留学する一ヶ月近く前の事。それからほぼ毎日、衛さんと会っている。

そして、あっという間に後少しでその日を迎えるというある日、うさぎちゃんからのお願い事に私は驚いた。

「ルナ、まもちゃん家に一緒に来て欲しいの」

「そんな、私なんか行ったら邪魔でしょ?二人の時間、大切にして」

いくらうさぎちゃん

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セラムン二次創作小説『追想(遠うさ)』

ここの所毎日ゲーセンに通ってる。

別に何も珍しい事では無いのだけど、後ろめたいのはどうして?

まもちゃんに似ている遠藤さんに会いに行っているから?

「うさぎちゃん、こいつは新しくバイトに入ったオレの親友、遠藤だよ」

まもちゃんとトレードしようね、絶対ね!って約束した懐中時計。タキシード仮面が私を庇ってくれた時に止まっていた時計。

それが突然動き出した日に突然現れたその人は、まもちゃんと顔

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セラムン二次創作小説『愛は盲目』

兄弟仲良く久しぶりに地球へ来たデマンドとサフィール。

ひょんな事からスーパーのお菓子売り場に行くとサフィールはとあるお菓子が目に止まった。

「兄さん、このお菓子見てよ!ルマンドだって!地球には兄さんと似た名前のお菓子があるなんて地球も捨てたもんじゃないな」

普段はクールで地球に嫌悪感を示すサフィールだが珍しくテンションが高くなり、兄の名と似たお菓子を見て子供のようにはしゃいでいた。

「サフ

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セラムン二次創作小説『ピンクムーンに思いを馳せて(まもうさちび)』

いつものように衛のマンションへと遊びに来ていたうさぎは、部屋の中から満月が見えるのに気づき、ベランダへと移動した。

「うわぁ~綺麗な満月だよ、まもちゃん♪」

「本当だな。4月の満月の事を“ピンクムーン”って呼ぶらしいぞ」

うさぎに呼ばれた衛もベランダへと移動し、うさぎの横で月を見上げ、月についての雑学を披露する。

「流石まもちゃん詳しいね!」

「ああ、まぁな」

「でもどうしてピンクムー

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セラムン二次創作小説『終わりのない世界』

終わりの無い世界があるなんて、あの頃の私は想像もしていなかった。仲間を失う事も。

“月野うさぎ”として転生して“セーラームーン”をやる事になったのは、前世での禁断の恋の贖罪なんだと思っていた。

戦いを通して、どれだけ罪深い事をしたのかを知る為の試練。そう考えていた。

でも今、何度も何度も転生した結果、私はセーラーコスモスとして宇宙を守護に持つ最強の戦士となった。

かつての仲間や恋人もその度

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セラムン二次創作小説『初デートに行こう(まもうさ)』

付き合って初めての休日。まもちゃんと初めての外出の日、私はいつになく舞い上がっていた。

その上、まさかまもちゃんにちゃんと告白して貰えるなんて嬉しくて更に有頂天になってしまった。

私たち、本当に付き合ってるんだ。隣で歩くまもちゃんの顔を見上げながらついついニヤケてしまう。

「どこに行きたい?」

「え?」

不意にまもちゃんから質問され、少し驚く。

手を繋いで歩いているけれど、確かにどこに

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セラムン二次創作小説『時をかける少女』

side うさぎ

目を覚ますと、そこは壮大な銀河の中だった。

「ここは、どこ?」

辺り一面に広がる闇と綺麗な星々。見たことも無い場所と光景に、戸惑いを隠せなかった。

「綺麗なところ。でも、とっても寂しい場所ね」

見渡す限りに広がる壮大な銀河に圧倒される。

星々は近く、いっぱいあるけれど、人っ子一人いない。そう、正に孤独だと感じた。

「これは……?」

ふと左手に持っている物が気になっ

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セラムン二次創作小説『運命を乗り越えて(旧作まもうさ)』

うさこと付き合うようになり、普通の幸せな日常を満喫していたある日、その日常が一変する出来事が次々起こった。

空から突然落ちて来たうさこと似た様な髪型をした女の子。そして何故だか知らないけどその女の子は銀水晶の存在を知っていて、探している。

更には何故かこの子が敵から狙われているらしい。

こんな小さい子が何故?そう思っていた矢先、俺自身にも不幸が舞い落ちてきた。

“地場衛、お前は月野うさぎに

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セラムン二次創作小説『大人のあなたのために(まもうさ)』

うさぎはこの日、並々ならぬ決意をして衛の家へと遊びに来ていた。

「まもちゃん、私今日大人になるわ!」

衛の隣に座り、衛の顔を真っ直ぐ見て真剣な眼差しでそう宣言した。

今までに見せたことも無いうさぎの大人の顔に、衛はドキッとして目が離せずにいた。

それだけ衛の事をうさぎは考えてくれていると言うのが、その視線で感じ取れる。

「うさこ……無理はするなよ?」

うさぎの気持ちを汲み取った衛は、そ

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セラムン二次創作小説『両手に花』

『両手に花(まもうさ←コスモス)』

一体、今何が起きているんだ?

俺の身に、何が起こっているのだろう……

今、俺は二人の女性が両方の腕にしがみつかれている。

一人は俺の愛しい可愛い大好きな恋人のうさだ。うさが俺の腕に抱き着いているのはいつもの事で、日常茶飯事。何ら問題は無いし、嬉しい。ずっとこうしていたいと言うのが本音だ。

そしてもう一人はセーラーコスモスとな乗る女性。この女性が厄介で、

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セラムン二次創作小説『衛とレイの愛、再び!?うさぎの嫉妬(旧作まもうさ)』

side 衛

衛と順調に愛を育んでいたある日、それは突然やって来た。
衛の部屋が壊滅状態になるが、レポートが遅れている。次の日までに仕上げたいと嘆く衛に騒動の一端となったレイは罪の意識から家に泊まりに来る様提案。
昔付き合っていた元恋人の二人。うさぎはそれを覚えていて、嫌悪感を抱いた。
阻止しようとするも、結局衛はレイの家へと行ってしまい、心配で夜も眠れなかった。
結果的に何も無かったが、気持ち

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セラムン二次創作小説『幸せ家族計画』

うさぎウハウハ編

「ママはぼくがまもる!」

物心ついた時から口癖のように長男太陽の大人びた口調を微笑ましく思っていたうさぎ。

「うふふ。それは頼もしいなぁ~ありがとう、よろしくね太陽くん」

うさぎは衛に瓜二つの小さな男の子は、まもちゃんが小さい時はこんなんだったんだろうなと思いながら愛しく見ていた。

「ママを守るのは俺の役目だ。取るなよ太陽」

まだ7歳の子供にライバル心剥き出しの衛。

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