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青戸アキ
2024年6月26日 02:09
せっかく横になったのに、眠りにつけない夜がある。そうとわかれば戸を開けて、サンダル履いて、散歩する。夜の散歩。夜のおでかけ。電車はとっくに走らない。車はちょっと走ってる。ちらちら光る街明かり、川辺の虫に、月明かり。不意にぴゅうっと音が鳴る。風が吹いた、夜風が吹いた。タバコの煙が巻き上がる。思わず身体を翻し、夜風を背中に受けるのは、夜風が嫌いだから
2024年6月26日 01:57
こんばんは、が、無い。「こんばんは」と誰も言わない。ご近所さんには、会釈でおしまい。友達との挨拶は、きっといつも「お疲れ様」だ。家族に挨拶、最後にしたのはいつだろう。そういう日々を生きて、こんばんは、が、無くなっていることに気づく。先生に、こんばんは。ご近所さんに、こんばんは。久々に会った親戚に、こんばんは。こんばんは、は、今晩は。今晩は、良い月を見ている。今晩