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仕事どうするの?50代のこれからの不安:親の介護

わたしは今、友人の家探しをお手伝いしています。
今日は友人の口から出た「親の介護の心配」について、
書いてみたいと思います。

友人は女性、50歳、独身で、医療関係の仕事をしています。
今は、実家で80歳近いお母さんと二人暮らし。
家を買いたい理由は、実家の老朽化と、
お母さんの今後の生活に備えてです。


介護になったら、実際どうするんだろ


「今後母に介護が必要になったら、私仕事続けられるのかな。
施設って入れるの?

兄弟は妹さんが遠方におり、お兄さんは男性なのでなかなか頼めないかな。
実際のところ、私がみることになりそう、と。

今は親は「まだ元気」でも、
漠然と不安に思っている人は少なくないですよね。


介護保険てどう使うの?


せっかく払っている「介護保険」について、知っておきましょう。
介護保険は、介護の必要度合いに応じて、サービスを受けられる仕組みです。

今はまだ友人のお母さんに必要なのは「見守り」程度とのこと。
介護認定申請をしても、一番軽い「要支援1」が付くかどうかだと思います。
ただ、一度役所に相談しておくと良いと思います。

介護認定申請の手順は、こちらに詳しくありました。

要介護認定において「非該当」と認定された方でも、市区町村が行っている地域支援事業などにより、生活機能を維持するためのサービスや生活支援サービスが利用できる場合があります。
お住まいの市区町村又は地域包括支援センターにご相談下さい。

介護の必要度が軽い段階で、予防的サービスを受けたり、
少しでも訪問介護に来てもらったりと、
介護される人「人と接する」ことに慣れておく。
これにも、大きな意味があります。

せっかくサービスを受けられる制度があるのに、
「出掛けるのが煩わしい」
「家によその人が入るのが嫌」

こんな高齢者は、本当に多いのです。
こうなると、全てを家族が抱えることになりますから。
何事も「徐々に」が大切です。


本格的に介護が必要になったら


よく聞く「特別養護老人ホーム」は比較的安く入れます。
しかし、「要介護3」以上でないと入れません。
また、どこも一杯で、なかなか入れないという現実もあります。

「要介護3」とはどのような状態でしょう。

厚生労働省は「寝たきりや認知症等で常時介護を必要とする状態」であると定めています。
身体的に衰えており、自分で立ち上がったりスムーズに歩行することは難しくなります。
トイレや入浴では介護が必要です。また、服の着替えなどの身の回りのことが自分ではできなくなってきます。
理解力、思考力の低下もあり、基本的に生活全般で24時間介護を必要とする状態です。

https://www.cocofump.co.jp/articles/kaigo/37/

かなり要介護の度合いが進んだ状態ということです。


それまでをどう乗り切るか


みなさん自宅で、訪問介護などを利用しながら
「何とか回す」ということのようです。

「日々どのように回していくか」については、
介護保険の相談窓口で相談に乗ってくれます。
その上で、「ケアマネージャー」という方が
介護保険サービス利用のプランを作ってくれます。

介護保険で利用できる範囲では足りない場合は、
「自費サービス」の利用も検討することをおススメします。
お金と生活のバランスを見て、
「無理なく」続けられる状態にできると良いですね。

この段階で「自宅介護」が難しい場合は、施設を検討することになります。
施設も色々あり分かりづらいのですが、
実際のところは「有料老人ホーム」になります。

「有料老人ホームは高い」と最初から敬遠する方も多いのですが、
今は「入居一時金がない」施設も増えています。
とはいえ、やはり年金収入だけでは足りないので、
「月々の不足分の〇年分は、預貯金でまかなえる」などの
試算をしておきましょう。


選択肢を狭めず、具体的にイメージしておく


この時、「どうせ高いから」と最初から選択肢を狭めないことです。

介護に「人の手」を借りれば人件費が発生します。
それを家族でやるから「タダ」なだけなのです。

また、有料老人ホームの価格差は、大きくは「ホテルコスト」です。

たとえば東京の港区にマンションを建てるのと、
山の中に建てるのでは、何倍も値段は違いますよね。
土地代が大きく影響します。
施設も、都会から離れれば安くなります。

とはいえ、皆さん自宅から近いところを希望しますから、
「家の近くの有料老人ホームがいくら掛かるか」を、
知っておくと良いですね。
このように、具体的なイメージを持っておくことが大切です。

今回の友人のマンション購入の場合、
資金の一部をお母さんが出してくれるということですが、
手持ち資金も残しておく
マンション購入の予算にも関わってきます。

介護を経験した方が、こんなことを言っていました。
「介護は情報戦」
余裕のある時に、知っておきたいですね。

親にも、話しておきたいものです。
「介護」「死」も、そろそろタブーから卒業したいですよね。

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