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50代で家を買う理由:不動産購入のイロハ①

今私は、50代の友人の家探しのお手伝いをしています。
友人の家探しを通して、
「不動産購入のイロハ」をレポートしていきたいと思います。

私は宅建士として不動産会社に所属しています。

以前から家探しの相談を受けていた友人が
「そろそろ本気で探したい!」と。

業界にいると、「業界外の人が何が分からないのか」が、
わからなかったりします。
この機会に、色々と解説していきたいと思います。
※個人情報の関係により、内容はフィクションです。


「家探し」が本格化するまで


友人は女性で50歳、独身で、医療関係の仕事をしています。
今は実家で、80歳近いお母さんと二人暮らしです。
実家は神奈川県のあまり便利は良くない場所ですが、
勤務する病院は電車で40分程度なので、
通勤はそんなに不便ではありません。

友人は、数年前から「マンションを買いたい」と言っていました。
理由はこんな感じでした。

・東京に遊びに行くとき不便(飲んで帰れない)
・(お母さんが亡くなった後)一人になったら実家には住まない
・歳を取ってからでは、ローンの関係などで家を買うのは難しいのでは?

もしマンションを買ったら「お母さんも同居」したい。
お母さんもマンションに住みたいという希望とのことでした。

ちなみに兄弟は妹さんとお兄さんがいます。
妹さんは結婚していて遠方住まい。
お兄さんは独身で関東近郊に一人住まいです。

でも当初は「すぐに買う」理由は、特に無かったのです。
数年間、友人が物件情報をたまに見て
「これどう思いますか?」と連絡をくれ、私が返事をする。
そんなやり取りが続いていました。

今回改めて「そろそろ本当に買いたい」となった理由は、
実家の老朽化と、お母さんの体のことでした。


家探しの理由1:家の雨漏り


家が築40年ほどになり、雨漏りなども出始め、かなり傷んでいる。
お金を掛けてリフォームなどしてまで、住み続けるつもりは無い、
とのこと。

木造の家が古くなり、雨漏りが出始めているということは、
カウントダウンに入っているサインです。
家は、水が侵入することで急激に傷みます
また、古い家の雨漏りを修理するのは大変です。
どこから侵入しているのかを解明するのは、難しい。
毛細血管状に、思いも寄らない経路で水が出ることはよくあるからです。

よく「業者を呼んだけど、やってくれなかった。」
と憤慨する方がいます。
実際のところ、リフォーム業者などにとっても悩みの種なのです。
原因究明しようとすると、壁をはがしたり、経路を壊さなければいけません。
また、そこまでしても原因が分かるとは限らないのです。
体であれば、血液検査とかレントゲンとかMRIとかあるんでしょうけども。。

また、一部を直しても、刺激を加えることで他が傷んだり。
別の箇所でまた雨漏りが始まったり。。
「ボロ家キリなし」とはよく言ったものです。

古い家であれば、実際は「屋根を全部葺き替える」
などということになってしまいます。


家探しの理由2:お母さんの今後の生活


少し前に、お母さんが転んで骨折したそうです。
退院し、見守り程度は必要だが、日常生活は送れる状態とのこと。
しかし今後介護が必要になることも想定し、住環境を整えておきたい、
とのこと。

古い戸建ては段差や寒暖差など、生活上の「バリア」がたくさんあります。
マンションは、基本的にエレベーターで家の玄関までフラット移動が可能。
住戸内も基本フラットです。
また、戸建てほど外気温の影響がなく、
住戸内を一定温度に保つのも難しくありません。

移動距離の少ない、動きやすい動線で、
生活範囲を設定することも大事です。
暮らしやすくすることが、自立生活を長くすることにつながります。

今後お母さんの介護が必要になった時でも、
友人が働きながら、訪問介護などの「人の手」を借り生活することを
想定しておくと良いですね。
その時にも、お母さんの生活動線を明確にしておくことは、
とても有効です。

これからの物件探しは、
そんな「動線」もイメージしながら見ていきます。


物件探しは楽しいもの


今回の友人のケースでとても幸運なのが、
お母さんが住替えに「乗り気」だということ。

高齢の方にとって、環境が変わるのはとても大変なことです。
新しい家に順応するまでには、時間も体力も精神力も必要
そのエネルギーの元は「前向きな気持ち」です。
お母さんも「良かったー!」と思える、
そんな住替えをしてもらいたいなと思っています。

家探しって面倒なイメージがありますよね?
でも、古いものを処分生活をリセットし、新しい生活をスタートする。
この一大イベントは、本来はとてもワクワクするものなはず。
私も「楽しい」家探しが出来るように、
サポートしていきたいと思います。

さてこれからどのように進んでいくのか。
またレポートします!

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