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物件決まりましたー!:不動産購入のイロハ⑦

いやー、大変でした。
何が?ですよね。
「ことの顛末」を書きたいと思います。

前回はこちら

一回目の内見の一週間後。
今度は友人と一緒に住むお母さんにも、一緒に見てもらいました。


最初の印象は正直


「本命」物件の前に、他の物件も見ました。
その時のお母さんの様子。

「私はどこだっていいのよ。娘が買うんだから。
私が来たってねえ。」
ちらっと見た後、玄関ですぐに靴を履き帰り支度をしていました。

しかし「本命」物件に入ったとき、
「あら、良いわね」と。
前の物件では「立っているのがしんどい」と言っていたのに、
今度はそんなことは言いません。

私の友人も最初の内見で、入った瞬間に
「ストレスがない間取りって良いね。」と、
ぱっと明るい表情をしたのです。
他を回ったときとは、明らかに反応が違いました。

最初に感じた直感は、その人の正直な気持ちです。

「最初に会ったときに、この人と結婚すると思った。」
と言ったりしますよね?
あれです(笑)。


「買いたい」となった後の流れ


「物件を押さえておくことは出来るの?」
と、帰りに友人が言いました。

買主が物件を買いたいと思ったら、
購入の意思を示す「購入申込書」というものを、
仲介会社を通じて売主側に出します。
それをもとに、売主は「その人に売るか」を検討します。

買主がローンを利用する場合は、銀行へローンの仮審査を申請し、
承認が下りたら、「購入申込書」とセットで出します。

売主の「売ります」という返答があり、
「じゃ契約しましょう」と話がまとまるまでは、
申込みは撤回が可能です。

その旨を伝え、友人に申込書のサインをもらい、
内見は終了しました。


価格交渉の仕組み


今回の物件は、売主は「業者」でした。
(販売されている物件には、売主が「一般の方」のものと「業者」のものがあります。また詳しく書きたいと思います。)

家に戻り、売主業者へ電話で「購入申込み予定」の旨を伝えました

以前から「検討中です。」ということは伝えてありました。
先週、お客さんの予算オーバーなので
「すこし勉強できますか?」と聞いたところ、
「50万くらいなら」という返答でした。
少しでも安くしてくれるとお客さんは助かるので、
「申込みは100万下げた金額で出させて頂きますね。」と伝えました。

不動産の「価格交渉」はこのような仕組みです。

買主側は、購入申込書に希望金額(下げて欲しい金額)を書いて出します
売主側は「その金額で売るか」を検討します。

売主側は「この金額ではちょっとね、、」という場合でも
いきなり「ノー」とはなりません。
「50万ならオッケーだけど、100万は無理です」と返答が来ます。
そして、買主が「50万でも仕方ないか」ということで「決着」という流れ。

ただし、ここにはリスクがあります。

他から「満額(値引き交渉なし)で申込み」があった場合
さらっと「あっちにしまーす」と言われてしまうんですね。

まさに、今回それが起きました(-_-;)


価格交渉失敗


売主へ「申込書の準備が出来たら出しますね」と伝え、
当日は終了しました。
翌日の朝です。
売主から電話が入りました。

「朝、満額の申込みが入ったので、そっちにします。」

えっ??

ほんとかな、と思いますよね?
一度言った「50万なら」も無しにしようとしているのかな、と。
不動産業界では、口八丁手八丁はまぁ、ありますから。

しかし「そっちにしますんで」と電話を切ろうとします。
まっ、まずい。。

ここで流れたら、物件探しが振り出しに戻るだけでなく、
お客さんは大きな精神的ダメージを伴います。
一度気に入ったものが流れてしまうと、
「それ以下」の物件を見て「まあいっか」とはなかなかなりません。

「ちょっと待ってください。こっちが先に申込の意思は伝えていましたよ。」
「会社としては条件のいい方にするんで。それは伝えていましたよね。」

会社として「条件最優先」は、不動産業界の常識です。
それまでの経緯とか信頼関係とか、関係ない(笑)
それは知っているけれど、他に競合がいれば
こちらも値段交渉もしなかったし。
まぁ、突然申込が入ることもありますが。

そんな裏事情は知っていますが、ここは引き下がれません。

「(会社として条件のいい方にすると)聞いてはいない。
こちらも満額で出しますんで。お願いします。」


現金な人たち


「そう言われてもね。社内で、もうあちらでという話になっちゃったんですよ。」
「ほんと、お願いします!」
「じゃもう一回、検討します。でも期待しないでください。」

電話を切った後、すぐ友人にLINEします。
「満額でも良い?仲介手数料は値引きします。少しでも資金に充ててちょうだい。
それでもダメかも。ごめん。」

友人はたまたまその日休みだったとのことで、
すぐに電話が掛かってきました。

「全額現金だったら変わる?」
「現金でもいいの?」
「母にも出してもらえるし、何とかなるかな。。」

そして売主へ電話。
「オール現金で」を伝えます。

となると、こっち優勢(笑)
不動産業者は、早く現金化したいんですよね。
まさに現金な人たち。。

買えたのです(笑)!
やれやれ。。

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