葉桜的博物館見学②

歴史系、文学系、自然科学……ジャンルを分けると博物館にも色々あります。
学芸員課程の必修科目それぞれの授業内で博物館・美術館を見学するとか、見学してレポート書いてくる課題もあります。行った館についてパンフレット作ったりもしました。種類、規模、興味の有無問わず様々な館へ行くのが大事。正直それで助かってる部分ある。
私の通う大学は力入れているようで、結構色々な経験をしました。館長から話を伺うこともありましたし、文化財修復に関わる方から解説を聞くとか。でもなあ、それ以外がホント……ダメなんだわ。何回も言うてるんですけど報連相……

意外に水族館とか動物園も入るんですよね。水族館に見学に行くよって聞いた時は私も驚きでした。
「絶対行くぞ」って言って行きましたね。館長さんから説明と案内を受けて(いくら生き物が好きでも専門外なので)直接質問しました。
資料が光に強いとか弱いとか、そういう資料取り扱いの注意がまとめられ表の中に生体の欄もあるんだよね。

私は水族館が大好きで小さい頃の家族旅行は必ず水族館が入っていました。だから、西日本の水族館は殆ど行っているような……親に感謝タイムです。(子供の願いを叶えてるから大人の願いも叶えろルール適用で興味のない寺社や城にも連れていかれたけど、これも後々感謝案件となる)
今は海遊館とかで両隣カップルに挟まれてメモ取って生き物居ないところ(水槽内の環境再現)を写真に撮っているような人間です。後でノート読み返して「デートでおっそろしいほど見るとこ違って話かみ合わないやつじゃん……」ってなりました。自分で引いてる。
「ジンベエザメ可愛い」「ペンギン可愛い」ってなる前に「これは環境の一部を……」とか「解説が……」ってなるようになってしまった。
たぶんそういうのは求められていないんよ。

現地ではサラサラと汚い字で単語単語のメモを取ります。その後、併設のカフェとかどっかの飲食店でご飯を食べながらメモをノートにまとめています。旅行の時はホテルで必死にメモをまとめています。
動物園や水族館に限るとこんな感じ。
例として天王寺動物園と宮島水族館のまとめを貼っておきます。

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宮島水族館については8000字のレポート書いたからちょっと色々書き込んでるのよね。自分で見て感じたメモ+公式サイトやパンフレットの情報を合わせて書きながら、自分の読み取ったテーマはどうか?(答え合わせみたいなもの)というのを考えています。レポートは公式サイトの情報とか研究内容とか取り組みとかも含めて結局9000字以上は書いたと思う。
色々見るうちに「博物館も一冊の小説みたいなものだよね」って思うようになりました。

それから、独自の視点。私は学芸員課程の中の授業で博物館と学校教育の連携(博学連携)や教育格差に興味があって、子供への教育。子供向けコンテンツに注目しています。なかなか興味が出ないような内容や解説の難しさを子供へ向けてどのようなフォローをしているかを見ています。これは人の興味によって様々な視点を作ることが出来ると思います。空間デザインやバリアフリー、子供連れの視点……

でも、なにより大切なのは「興味を持って見る事」だと思います。
興味や好きの気持ちは大きな力になります。
好きなことは集中できるし、吸収力も桁違い。興味もそう。

「つまらない」って思うこともありますが、それは私もあるので何も悪い事じゃない。予備知識ある前提で作られているハイレベル展示もあるし「ちょっと知識不足で弾かれてますわ……」って思うこともある。
だから展示についてある程度事前知識を入れていくのも重要なんだけど、そもそも興味ないし……
そういう時は他の鑑賞者が不快にならない態度を保ちつつ休息を長めに取ることもあるし「興味ないから無理です知識も集中もダメです」って言い張る脳みそに「駄目なら仕方ないねえ」って早々に諦めて、とりあえず展示は一通り見て図録だけ買っとくかっていうのもある。後々興味が出てすごく吸収できるかもしれないし……

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