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[台湾] 金門島 ② 小金門半日ツアー (2023-12)

金門島への旅、二日目午前中に参加したツアーの記録です。
一日目のnoteは下記リンクから。

小金門 (烈嶼鄉)

金門島上陸二日目は小金門を巡る半日ツアーに参加しました。

小金門とは金門本島の左にある烈嶼鄉のことで、本島とは金門大橋という橋で繋がっています。
昔は軍事的最前線だったので、その名残がいたるところに残されています。

ツアーはおおよそ5時間弱のコースでかなり盛りだくさんな内容です。 午前中発だったため朝7:50に金城バスターミナル向かい側の郵便局の前で待ち合わせしました。

ガイドさんはドライバーも兼ねており、車はバンでした。なお、参加者は自分以外は二人の台湾人カップルのみ。

將軍堡

小金門には3つの砦があるそうですが、これはその一つ。

砦なのでこういう風に外を監視できるようになっています。

砦の配置図

九宮碼頭

ほんの数年前までは大金門への交通機関はフェリーのみで、九宮碼頭と水頭を結んでいた模様。
しかし金門大橋が完成した現在は・・・

乗客が激減してすでにこの路線は停止済み。一度ぐらいは乗ってみたかったですね・・・。
なお、GoogleMapの口コミをみると、2023年3月にはすでに朝と夕方のみの便になっていたみたいです。

かつては賑わっていただだろうこの港も、いまや閑散としています。
ここには旅客服務中心がありますが人のいる気配はなく、レンタル用電動バイクも野ざらしのまま放置されていました。

九宮坑道

九宮碼頭から歩いてすぐのところにある坑道。

ここはかつて、第二次台湾海峡危機後に戦場施設の地下化にともない掘られた軍事補給のための地下施設。山を貫通し、九宮碼頭から羅厝漁港まで繋がっています。
もちろん今では軍事目的には使われておらず、観光客に開放されています。

入り口付近は明るく、歴史などを伝える展示があります。

奥にいくと薄暗くなっていきます。病院なども内部にあったようです。

ここの最大の見所はこの水路、船が内部に入れるように作られています。

ツアーでは九宮碼頭から入り、坑道を通り抜け羅厝漁港側から出ました。

羅厝漁港の周辺
釣り人姿の風獅爺。壁と一体化している。

八達樓子


九井路と八正路が交わる場所にあります。

抗日戦争中、万里の長城を守っていた7人の勇士が何百人もの敵を倒し、そして自らの命を犠牲にして任務を成功に導いたことを称えたモニュメント。

上にのぼれます。

上からは街の様子が一望できます。

沙渓堡

ここも地面の下に坑道が広がっています。こちらは入り口。

中はこのように完全に加工されているものもあり、

一部はおおざっぱに処理している部分も。

坑道内はずっとこういう音楽が延々流れています。

監視用の穴から外が見えます。

風獅爺もいました!

外からは対岸厦門の高層ビル群がはっきり見えます。

烈嶼里芋品評会で第二位になった里芋がなぜか置かれていました。
(触ってはいけない)

L26據點

いきなり戦車が出迎えてくれます。ちなみにここは施設外の道路脇です。

こちらが建物の入り口。

その建物前にあったM116 75mm榴弾砲。

これは屋内の壁。格ゲーっぽい。そしてM16っぽい。

ここも建物の中から屋外を監視できます。ビーチに見えるトゲトゲの正体はこのあと!

雙口海邊

ここはその昔は厦門との行き来が盛んな港だったらしい。
しかし1949年以後、この地域は海岸防衛の最前線になってしまい・・・

海岸線にもこのように敵の上陸を阻むトゲトゲがあたり一帯に設置されてしまったのでした。

この日は曇っていましたが、ここからも厦門がよく見えました。

湖井頭戰史館

ここは国民党軍と共産党軍の戦いの歴史を収めた資料館です。

当時使用していた武器などの展示がありました。

ここにも風獅爺

一條街

ツアーの最後にかつて栄えた街へ。

一條街はまたの名を西方街ともいい、10万人の兵士が金門島に常駐していた時代は非常に栄えていたようです。

しかし戦争状態が解除になり、ほとんどの部隊が撤退したため、ここで商売をしていた人々も離れ、徐々に寂れていき・・・。

現在は観光向けとして生まれ変わっています。(この日は人が少なかった)

とはいえ、

これとか

これとか!

などなど、非常にいい状態で残っている建物も多く見所は多い。
(つまりそんなにキラキラしていない老街である)

この老街から少し北に歩くと100年の歴史がある小さな風獅爺があります。

いままで見た中で一番小さい

そのすぐそばには烈嶼西方宮玄天上帝も。

中がすごく見応えあります。ぜひ入ってみてみてほしい。

さらにこの付近は、いい感じの住宅が多いのである。

かわいいですね
二階のサイズ感がかわいいですね
かわいい
扉も二階のバルコニーも何もかも素晴らしい

ここでの時間は限られており、あまりうろうろできなかったのが残念でした。


ツアーの締めは一條街のお店(khiau-kha 喫茶)にてお茶と金門名物のお菓子をいただきました!

実はこのお店には地下があり・・・

現在は中は水が溜まっています。 由来を説明してくれていたがよく聞き取れませんでした・・・。

このあとはまた橋を渡って金門島本島に戻り、そして金城バスターミナル付近で解散となりました。

ツアーの感想まとめ

半日ツアーですが内容的にはボリューム満点。場所的にも車かバイクがないと行きづらい地域をまわりまくるため、参加してよかったと思いました。
次また小金門に行く機会がれば、一條街の付近とそのほかの小さい集落をじっくりとまわってみたいですね。

二日目午前中でクリアした行きたいところリスト

  • 小金門


二日目午前中のこのツアーが盛りだくさんすぎて結局ひとつに纏められませんでした。午後の部の記録は次のnoteにて。


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