見出し画像

理解ある彼くんはいるかもしれない、いないかもしれない

まえがき


ブログ書く主婦のANSYです。

私なんかメンタル病み歴長くてね……未成年のころから不眠症だの神経症だの、悩まされて、アラフォーあたりでもぜんぜん治らない。
遺伝とか体質だと思ってあきらめて、粛々と心療内科に通ってる。
今の主治医は一生懸命原因を探してくれるんだけどね。薬とか調整したり、血液検査してくれたり。原因不明のまま良くなったりそうじゃなかったりして、細々生きてる。

こう書くと「〇〇というモノが効果ありますよ!」「××セミナー参加しませんか?」
とか勧誘が来る。
私はそういうの、いちいち運営に報告します。

話を戻そう。
私の家族に、私の病気の理解があったかというと、そうでもない。
病気で進学や進級が危うくなったら、容赦なく怒ってきたし。不眠で悩んだり、胃腸炎で嘔吐が続いても「弱い子ね!」と叱られた。

高校あたりで神経症が悪化したとき、病院からフリースクールみたいなのを紹介された。
面接までした記憶がある。
ただ親はそこに私を通わせなかった。だって長男に重課金してたんだもの。
「あなたのために、お金かけられない」みたいな理由で断っていた。
でも長男には最新のパソコンだの電化製品を買い与えていた。私大にも進学させたしな。

その後、私も進学して就職活動したけど、氷河期世代の短大卒なんか、めちゃくちゃ厳しかった。
でもなんとか働いた。でも病気なんか治らなかった。不眠も胃炎も神経症もキツかったし。

こうなると「結婚して主婦になって働かなくていい生活したい!」
って思う。
というか、病気だったり、家庭に問題があったりして、男性と早い結婚を希望する女性はたいへん多い。そのチャンスがあるなら、普通はすがると思うよ。
実際に早婚する人もいるし。

ただ私はそれができなかった。なかなか男女交際にうまく持ち込むことができなかった。
長年の神経症で、コミュニケーション能力がうまく発達しなかったのもある。
あとさ、普通に、病んだ女性を選ぶ男性……って、あんまりいないよ!
少なくとも私には、そんな、理解ある彼くんとかいう王子様は来なかった。
来なかったわよ~~~(絶叫)。

 理解ある彼くんについての「仮説」

しかしながら、メンタル病んだ女性の恋人になる男性はいる。実際にそういう関係もお見かけした。
でも交際が長続きした人を、私は知らない。ただそれは、私が知らないだけかも。
でも本当に「理解ある彼くんに救われたメンタル病みヒロイン」って、現実世界で見たことある人いる?
「理解ある彼くん神話」って、ネットのナントカさんのお話がほとんどじゃないの。

私は男性には「ヒーロー願望を持つタイプ」がいると思っている。
困難な状況に陥った女性を救い、感謝されたいとかね。か弱げな女性を守りたいとか、そういうの。

さらに、人格障害とかで、やたら美人とか魅力的な女性もいる。やっぱりモテる。
こういう人に関して
「そういう生存戦略なのだろう」と書いた人がいた。私もそう思う。
本能的に、弱い雰囲気を出して、男性側の庇護欲をかきたてて、家族になる人も、いるんじゃないかな。
男性側が忍耐強ければ、あるいは環境が整っていれば、結婚生活は続くかもしれない。
そう考えれば「メンタル病み女子と、理解ある彼くんカップルの完成形」が実在する可能性も出てきたぞ。
また、ある種の精神病患者が多産である、というデータも読んだ。
子供が多いと、まあ離婚の可能性も減るからねえ。そのまま一主婦として、無事に生涯を終えられる幸運なタイプもいるでしょう。

実際にメンタル病みながら続けた、私の婚活の思い出

でも私も、メンタル病みながら婚活したけど、難しかったよ。
対人的なストレスがすごかった。普通の人でも婚活はキツイけどね。
あと「僕、心の病気に理解あります!」という人に、実際に心の病気の病名までカミングアウトしたら、叱られたという経験もあるよ。失礼な男だったよプンプン。

心の病気の申告は、基本的にデート5回まではやらないほうがいい。
とりあえずデート5回くらいできるまで、信頼されてから「実は……」と言う方がいい。
デート数回で「私は病んでいます」とか言っちゃうと、高確率で相手が逃げるか、ヤ〇チンに騙されるか、の二択になる。
でも信頼関係を築いても「病人は困るんだよね」といって去る人いるからなあ。
こればっかりはね……どうしようもない。
でもたまに心の広い男性もいるので、うまくいけば、結婚まで至るかもしれない。

私は、婚活でいろいろお会いしたけど、イヤな目に遭うほうが多かったので、もう辞めようと思った矢先に、今の夫に出会った。かなりの晩婚だったけど、結婚という目的が果たせて、良かったと、当時は思った。

夫は、私の病気を受け入れて、結婚してくれた……と信じたかった……が……
なんか違ったわよ~~~(絶叫)。

夫と私の結婚生活コミュニケーション

なぜならば彼は心の病気に理解あります、と言ったのに、
結婚後「なんで心療内科なんか行くの?心の病気なんかケーキ食ったら治るよ」というギャグ?みたいな話を始めた。
あと私が薬を飲んでいると「どうして薬なんか飲むの?そんなに悪いの?」ときいてきた。
悪いんだよ!!!あたしゃ病んでるんだよ!!!こういうのもたびたび説明するはめになった。

夫はびっくりするほど健康で、寝つきも良い。
だから虚弱な私を見て「なんでそんなに弱いの!?」と逆に驚かれる。

ただ夫はいろいろ鈍感なところもあるから、私のアホな言動も、スルーするんだよね。
それでも私に妻の座を与えてくれた。感謝してる。

でも結婚して最初から全部ハッピー!順調!ってもんでもなかったよ、と書きたい。

スピード婚だったので、夫婦間の親しみが出るまで時間かかったし、家族問題も出た。
家族に関する問題は何度か浮上したので、厳しかった。いまだに解決してない。
私の実家側が「絶対に離婚しないで。帰ってこないで」という態度で接してくれたので、新婚の頃は、失敗しないようにとめちゃくちゃ緊張した。

夫婦関係が常に順調でいられる保証なんか無かった。

いろいろいろいろいろいろあったけど、なんとかやってこれたのは、それなりの努力の結果かもしれない。夫のポジティブさも良かった。

今は私が心療内科に通っても、夫はフラットな態度でいる。
そのあたりはありがたいな、と思うけど、私のメンタル病みを「理解」しているかどうかは、まったくもって疑問ですよ……。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?