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不器用ですから

                           何度もいうさ。
高倉健ではないが
不器用ですから・・・。
会社の季節的に盛り上げる企画で
二月は鬼が貼られていた。
三月になったらおひな様を飾るんだって。
盛り上げるグループに入っているおじさんが
自分で見本をつくって
そして折り方の図もだして折り紙をおいて
『一人一つでいいから手伝ってね」といっていた。
図は私の目にはみえづらいもので
拡大読書機械にかけたとしても
今度は一部分がおおきくなるだけなのでわかりづらい。
一番いいのは一緒にやりながらおしえてもらうことなんだども
それを頼めそうな先輩が今週はお休みだった。
仕事の合間に1つくらいつくってね
というかんじなので
誰かの手をどの時間にとめていいかわからない。
いや、効けば教えてくれる人もいるかもしれないのだけれど
なんとか自分でできないものだろうか。
見本はいくつかあった。
ぼんぼり
三人官女、五人囃子
梅の花。なんで桃の花」ではなくて梅なんだろう。とおもいつつ。
屏風、お内裏様。おひな様
えーと、一番簡単なのは屏風だ。
あとからおもえば屏風をつくっておけばよかったな。
サンプルをみると
次にシンプルなのがおひな様とお内裏様なのよ。
このサンプルをちらっと自分の机にまで誘拐して
解体してつくりをみつつつくってみてはどうだろうと。
こっそりやってみた。
一番シンプルなおひな様がいいかな。と。
梅の花や。三人官女なんかは細かくおるところがあって
もとに戻せない可能性があったのよ。
で、ふむ。これならとおひな様をやった。
お内裏様も簡単だったけど
盛ってきた折り紙がオレンジだったので
おひな様がいいよね。とおもったもの
で、自分的にはなんとかやったな。
とおもったので
サンプルをもどし、
入れてくださいというかごにいれっておいた。
そのあと、
そこをね。聴覚障害の先輩が
ちょっとうろちょろしているのはみていた。
数時間たって
パートさんがまとめてみんなで折り紙をはじめた。
なんだ。ああいう時間をとるならまぜてもらったらよかったかな。
でもパートさんばかりだしねぇ。
どうしよ。
苦手な人は
「屏風bかりできていいかしら。
」といっている。
なんであたし、屏風えらばんかったのだろ、改めておもう。
みんながいろいろつくってものをかごに入れるときに
「あ、これ。なに?」
「最初なかったよね。」
「雑だなぁ。」
「さっき。あの人がここでなんかしていたから、あの人かもよ」
あの人というのは聴覚障害の先輩。
先輩が何か作って入れたかはまったくわからない。
しかし。雑。といわれているのは私がつくったおひな様なのではなかろか
それが
先輩が作ったものとされて放されているんじゃないだろか。
あ、あたし、つくった。
というべきだろうか、で、でも、ここで私がいったら
雑。っていった人もちょっと困るかなとか
いろいろ考えすぎていえなかった。
不器用ですから。
ところでサンプルのおひな様にはとってもかわいい顔が描かれていた。
つくったおじさんの妻か子供がかいたんじゃないか
とみんなではなしていたのだが
きいてみたところおじさんがかいたということがわかった。
ちなみに
私がつくったおひな様に顔は入れずにかごにほおりこんだことを
後から気づいた。
でも、顔を描いてないものは絵が得意な人がいろいろ描いてくれたときいた。
たとえ作りが雑でも顔がかわいいといいなぁ。
と願う。
翌日いろいろ手芸tかそういうのが得意な人が他のアイテムも足してみんなに褒められていた。
きっとそういうのが好きな人なんだろな。
で。でも、仕事しようね。
と、ちょっと、いいたくなる人だったりもする。
いや、でも、それいうと
やっかみにおもわれるやろな

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