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#小説
だから読者は感想しか書けない。
ついに岡崎隼人の新刊が出た。こんなにうれしいことはない。生きててよかった。
以下、岡崎隼人『だから殺し屋は小説を書けない(講談社)』の感想文のようななにか。
小説小説 18年ぶりの新刊である。岡崎隼人のデビュー作を僕が読んだのは15年ほど前なのであまり内容は憶えていないが、他の作品も読んでみたいと思う作家だっただけに2作目が刊行されて嬉しい。これを機に1作目も文庫化してほしい。
物語は、
『アンナ・カレーニナ』を読んだ、華麗にな。
まず初めに言いたいのは、登場人物が多すぎる!
そして長すぎる!
でも面白すぎる!
完
――と言いたいところだがそんな単純な小説ではない。
ドストエフスキーなんかもそうだけど、帝国ロシアではロシアのデカさを象徴するがごとくに長い小説を書かないといけない使命みたいなのを感じてしまうのだろうか。あるいは寒いから引きこもってやたら長い小説をひたすら書く以外にすることがないのか。しかも面白い