カフェ運営のニューノーマルについて考察するVol.2
Vol.1ではこれまでbeforeコロナでカフェが担っていた役割を考えてみました。それを踏まえて現状と未来と突き合わせた時に実現が難しくなる、又は行いにくくなる事を予想してみました。
カフェが担う大きな役割として「温もり」という付加価値があるのではという推察から今まではそれを現在形でカフェは提供してきましたが、これからは未来形で伝えていかないといけないのではないかという考えに至っています。
「価値」を表現するポイントが”先”へずれてくるのではないかと考えています。
「未来の価値を創造する」
単に美味しいコーヒーは今たくさんのカフェが提供しています。そもそも美味しいコーヒーの定義は人によって様々です。
それこそ今のコーヒー業界は多様性にあふれていてあなたは気分や好みによって深入りのコーヒー、浅煎りのコーヒー、エアロプレス 、エチオピア、エスプレッソ、カフェラテなどを選択して飲むことが様々なカフェでできます。
そうなった時にわざわざ自分のカフェを選んでもらうようにする為には何を付加価値として提供できるかが大きくかわってくると思います。
これまで、「魅せる空間」はカフェにとって非常に大切な要素でした。
インスタ映えはその象徴でそこに”居る”ことが大きな価値でした。
これからも大切であることには変わりはないと思いますが、これからは「清潔である」「密が避けれる」「そこに行くと新しい何かに出会える」など空間自体の設計も大事だがその場で完結しない空間創りが必要になってくるのかも。
先鋭的なコーヒー屋さんは今までも気候変動、環境問題、教育、健康、農業などなど色々な角度からコーヒーを通じてお客様に色々なことを伝えようとしてきました。これらは全てあなたの「未来」に通じる内容です。
ONIBUSさんはコーヒーカスを使った培養土(コーヒーソイル)を作ったりいつもかっこいいなと思ってみてますがそういう視点が大切だと思います。
そのカフェにいくとor関わると、新しい知見が得られ、未来に貢献できる。
お客さんとお店と未来がインタラクティブに相互作用し"一緒に"進んでいるような気持ちになれる。むしろ一緒に進んでいく。そして一緒に物語を紡げるような”顧客体験”が大切になってくるのではないでしょうか。
与えるGive → 共有するShare に大きくシフトする
「温もり」について、これもただGiveするのではなく、Shareして共に育てていくという視点が必要になっていくのかなと思います。
これまで個々人が「今」をシェアはしてても「未来」をシェアすることにはまだ重きが置かれてなかったんじゃないかと察します。
今回のCOVIDの影響で改めて、食、健康、環境、教育、農業を見つめ直す機会にもなった人はたくさんいらっしゃると思います。
これまでよりみんなの意識が未来へ向いてきていると感じます。
あなたの街を、日本を、世界をより良い世界にしていくための”知識”や”行動”、"想い"を共有して一緒にアクションを起こしていける場所としてカフェがあったら素敵だと思っています。
その為に次世代のカフェへと進化するためには私たち運営側も相当な勉強が必要だしアンテナを張っていなくてはなりません。
ただありがたいことに今の時代はネット環境があり簡単に世界と繋がり意見交換したりカフェ同士もオンライン上で行動を共にすることができます。
コーヒーやカフェを通じてこれからの未来を「Share」をしていくのにカフェ、コーヒー屋さん同士も積極的に繋がって、共有していけたら素晴らしいと思います。
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