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日本に絶望した私がインドに行ったら、人生が変わったお話

突然ですが、生きづらさを感じていませんか?数年前の私は、日本社会で生きづらいと感じいて、とても苦しかったのを覚えています。

しかし、そんな私が逃げるように日本を飛び出し、インドへ行ったのが今から数年前の話。

日本で生きづらさを感じていた私が、インドへ行ったら人生観が変わってしまいました。今回は、そんなお話を書いていこうと思います。

この記事を読み終わったら、あなたもインドへ行って、自分を変えたくなるかもしれませんよ。

日本で生きづらさを感じ、死んだように生きていた私

振り返れば、若かりし頃の私は社会を斜めに見ている生意気な小娘でした。大学生のときは、国際関係について学び、環境問題について活動するサークルに入り、社会問題について考え、「社会をもっと良くしたい!」と、熱意に満ち溢れていました。

就職活動が始まったときも、みんなが同じようなスーツを着て、同じような髪型をしていたことをとても気持ち悪く思っていました。「こんな世の中間違ってる」と、常に何かに反発していました。

そんな私も就職しないわけにはいかなかったので、おとなしく地元企業に就職。しかし、特に仕事もできないのに、反骨心だけは旺盛だった私。「これをする意味はなに?」「がんばって売上を伸ばしたところで、何になるの?」とまぁ、そんなことばっかり考えていたわけです。

当然仕事はおもしろくありません。仕事へのやりがいも生きがいも感じられないまま、毎日鬼上司に怒られ、人格を否定され、車の中で号泣しながら帰る毎日を過ごします。

学生時代に共に活動していた友人の中には、就職せずに個人で活動を続ける子もいれば、NPOに就職して社会的意義のある仕事(に私には見えた)に就いている子もいました。

そんな友人と自分を比べて、「なんで私はこんな毎日を過ごしているんだろう…」と落ち込むばかり。人生の意味って何?そんなことばかり考えてもやもやする日々を過ごしました。

友達や本に背中を押されて、えいやっとインドへ飛び立つ

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そんなもやもやした日々を過ごし、やっと決心。3年半勤めた会社を辞めます。仕事を辞めてからは、しばらく何もやる気が起きず、ぼんやりと過ごしました。

そんな中、私の周りで「インド」というキーワードが頻発するようになります。

インドには学生のときから興味があり、一度は行ってみたいとは思っていました。友人や知人に、インドに行ったことのある人が多く、その人たちから話を聞く機会が増えました。一度は聞いたことがあるかもしれませんが、「インドに行くと人生変わるよ」という言葉を、リアルでたくさん聞きました。

また、友達から勧められた本の影響も大きかったです。長澤まさみ主演のドラマにもなった「ガンジス河でバタフライ」を書いた、たかのてるこさんの本に大きな影響を受けました。「私もこんな旅がしてみたい。インドに行きたい!」と強く思うようになったのはたかのてるこさんの影響が大きいです。

最後の決定打は、当時通っていたヨガ教室で一緒だった女性が何回もインドに行ったことのある大のインド好きだったことです。私がちらっと「インドに興味あって…」と言ったら、ものすごい熱量でインドについて語られました。私が具体的な日程などを考え始めたときには、「その時期に行くならまずはここに行った方がいい。これは用意しておいた方がいい」など、たくさん相談に乗っていただいて、本当にありがたかったです。

「インドに呼ばれた」とはよく聞きますが、当時の私はまさにそれだったと思います。いろんな出来事が重なり、背中を押され、ついにインドに旅立ちました。

最初の難関。無事にニューデリーの空港を抜けられるか⁉

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(庶民の足オートリキシャ)

多くの人に励まされ、期待いっぱいにインドの地へ降り立った私…

と言いたいところですが、初めてインドに着いたときはそれどころではなく、とにかく不安でいっぱいでした。

それはなぜかって?

皆さんご存じの通り、インドは日本ほど治安の良い国ではありません。さらには、「インドでこんな酷い目にあった」「こんな方法で騙された」なんて情報が山ほどあるのです。

事前に情報収集しまくっていた私は、そんなインドの「悪い部分」ばかりを見ては、不安になり、飛行機のチケットは買ったもののやっぱり行かない方がいいんじゃないか…とまで思うほど、期待よりも不安の方が大きかったのです。

特に、デリーの空港で騙されるケースが多いと聞き、空港に降り立った私は「空港を抜け出す」ミッションで頭がいっぱいでした。前後にバックパックを背負い、おどおどビクビクしていました。傍から見たら、一発で「あいつカモれそう」と思われていたことでしょう。

空港で待ち構える客引きの波をくぐり抜け、危険と言われていたメータータクシーのポイントを通過。「空港から出るならプリペイドタクシーを使え!」という事前に集めた情報通り、プリペイドタクシーの場所までたどり着きました。
(※5年以上前のことです。今は状況が変わっていると思います。)

行き先のホテルを伝え、タクシーに乗り込んだ後も、「違う場所に連れていかれるんじゃないか(これもよくある詐欺)」とビクビクしていました。しかし、そんなこともなくすんなりホテルに到着。部屋に着いてやっとひと安心し、疲労と安堵で深い眠りについたのです。

めちゃくちゃなインド人に救われたこと

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(ごちゃごちゃしたパハールガンジ)

最初のミッションは通過したものの、その後もしばらく私はビクビクしていました。インドではいつどこで騙されるかわかりませんから。

世界中の旅人が集まるエリア・パハールガンジを歩くと、1分ごとに声をかけられます。「ハーイ、ジャパーニー」「ニーハオー」など、少しも静かに歩けません。「どこから来たの?チャイでも飲まない?」なんて普通に話しかけてきて、こっちがはっきりしないとずーっと付いてきます。

ああ~うっとうしい!頼むから1人で歩かせてくれ!と、暑さも相まって一層イライラしてきます。ここでは1分も心休まるときはないのか、と。

ウザいインド人以外にも、それはそれはカオスです。暑くて、砂埃が舞う中、道には車、オートリキシャ、物乞い、牛、牛の糞…インド人はおかまいなくクラクションを鳴らすので、本当にどこへ行ってもうるさい。道もゴミだらけで汚いし、お店も清潔ではないし、うるさいし、暑いし…日本から比べたら、ザ・不快のオンパレードです。

しかし、インドにも慣れてきた頃、しつこくつきまとってくるインド人に、はっきりノーと言えるようになりました。騙そうとしてきたインド人と大声で喧嘩をしたこともあります。思えば、こんなにはっきりと自分の意思を、それもネガティブな意思を、伝えたことってなかったような気がします。インド人はとてもさっぱりしていて、思いっきり喧嘩もしますが、その後はケロッと元通りに。

「ダメなことも言っていいんだ」

日本で周りの目を気にして、良い人に思われたくて、言いたいこともグッと我慢していた私にとって、これは大きな気づきでした。

それにインド人は大抵めちゃくちゃです。頼まれたことと全然違うことをやってくるし、「自分はこっちの方がいいと思う」と勝手に変えてしまうし、なんで私が言ったとおりにしてくれないの⁉と思うことばかりです。普通の日本人はここでイライラするんでしょうけど、私は「ああ、こんなにもわがままに自分の意見を通してもいいのか」と目から鱗でした。

日本でいろんなことを押さえつけて生きてきた私は、そんな風に好き勝手な振る舞いを繰り返すインド人に救われたのです。

他人にどう思われるかより、自分がどうしたいか

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(カメラを向けたらポーズを取ってくれたおじさん)

多くのインド人はとっても親切です。それは、まあ、お節介すぎるくらい親切です。ガイドブックを持ってキョロキョロしていたら、「どうした?どこへ行きたいんだ?」と即座に声をかけられます。風邪を引いたときは、宿の人が食べ物を買ってきてくれたこともあります。

時には、「いや、私それ求めてないです」っていうことまでどんどんやってくれます。インドでは、「親切がノーガードでぶつかってくる」感じです。それは、「その人を助けてあげたい」という自分の想いのみで、その人がそれを迷惑と思うだろうか?という他人の気持ちを考えるということはないのです。

時に迷惑と思えるぐらい親切なインド人ですが、「あんたがどう思おうが、私はあんたを助けたいのよ」と、自分本位で行動します。日本にいると、「こんなことをしたらどう思われるだろうか?迷惑じゃないだろうか?」と周りのことを考えすぎてしまって、身動きが取れなくなることが多いです。けれど、インドでは周りは関係なく、自分がどうしたいか、の方が優先されているような気がします。

日本で周りの目を気にして、他人にどう思われるのかを考えてばかりだった私には、インドのこのような面がとても心地よく、いつの間にか深く息が吸えていたような、そんな感覚を味わいました。

まとめ

ここで書いたことは、ほんの一部です。私はインドの様々な面に救われ、楽しく生きるヒントをたくさんもらいました。

あの時、意を決してインドに行っていなかったら、今の私はどうなっていたでしょうか?

周りを気にし、自分がダメなことを社会のせいにして、なんとなく生きていたかもしれません。けれど、私はインドで「大事なのは他人ではなく、自分はどうしたいか」ということを学びました。

日本で腐ってしまいそうになるときもあるけれど、そんなときはあのインドの埃っぽい空気を思い出して、自分を奮い立たせています。

まだまだ語り切れないインドの魅力があります。今後も、noteで発信していくので、よかったら引き続き読んでいただけるとうれしいです。

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