中谷秋絵 | 踊るインドライター

「好きなことで自由に生きる」→ボリウッドダンス&ライティング | インド滞在歴2年、現…

中谷秋絵 | 踊るインドライター

「好きなことで自由に生きる」→ボリウッドダンス&ライティング | インド滞在歴2年、現地就労経験あり | 取材・インタビュー | 電子書籍2冊出版・ダブルベストセラー達成 |1記事で49万PV達成 | Amazonアソシエイトに参加しています

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インドの伝統的なダンスで腰を振って踊ることは許されるのか?ベリーダンス×インド古典舞踊から考えたこと

「え?なに、これ?」 ぼーっとインスタを眺めていたとき、目に飛び込んできたのは、西洋人が踊っている動画だった。 インドっぽい衣装にも見えるけど露出が多く、さらに古典舞踊のような動きもありつつ、ベリーダンスのように腰をくねらせてもいた。 ハッシュタグには、 #Odissi #Berry dance とある。 インド古典舞踊のオディッシーダンスと、ベリーダンスのフュージョンダンスということだ。 私はその事実に目を疑った。 「こんなことしていいのだろうか?」 インド古

    • はじめての旅はもう戻らない

      26歳、はじめてのインド・バックパッカー旅。 ひっきりなしに聞こえるクラクションの音。 暑くて、埃っぽい空気。 大きなギラッとした目を向けながら近づいてくるインド人。 見るものすべてが珍しく、緊張でこわばりながら、インドの波に飲み込まれていったあの日。 あれから10年経った。 そして、ふと「ああ、はじめてのときのような、あのみずみずしさはもうないんだな」と、ちょっとセンチメンタルな気分になった。 何度もインドに行っていても、「はじめてのインド」は当たり前だけど人生で

      • 私のくせ毛ジャーニー~後編~

        自分のくせ毛が大嫌いだった私。 そこから、現在の最高の髪になるまでの「私のくせ毛ジャーニー」後編です。 前編はこちら。 カーリーガールメソッド時代(30代後半~)自分の髪の扱い方がわからないまま時は過ぎ、30代後半になってやっと救世主に巡り合います。 それがアメリカ発祥の「カーリーガールメソッド」です。 Instagramを見ていて、たまたま「くせ毛を活かす」発信をしている人を見かけたのです。 それから、インスタやYouTubeで発信している人が何人かいることを知

        • 私のくせ毛ジャーニー~前編~

          突然ですが、私はひどいくせ毛で、自分のくせ毛に30年以上悩まされ続けてきました。 「くせ毛」と一口に言ってもいろいろなタイプがありますが、私は ゆるめ(短くするとあまりくせが出ない) 多毛(美容院に行くと必ず「多いですねぇ〜」と言われる) 広がる(膨らむので、髪をおろせずいつも結ぶしかない) な髪質です。 そう、ずっと髪をおろせなかった。(縮毛矯正していたとき以外) それが、最近になって髪が落ち着き、広がらなくなり、ほとんどなにもしなくても髪がおろせるようになっ

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          TVドラマ『不適切にもほどがある!』第1話を見て、インドを感じた話(※ネタバレあり)

          宮藤官九郎脚本のドラマ『不適切にもほどがある!』がめちゃくちゃおもしろい。 ギャグが多くて笑えるだけじゃなくて、昭和と令和を比べながら「大切なことってなに?」というあたたかいメッセージが込められているような気がします。 そして、私はこのドラマ第1話を見て、インドを感じたのです。 インドのイの字も出てこないこのドラマで。 ドラマを見た人はきっと「え?インド?なに言ってんの?」って思うでしょう。 まあまあ、ちょっと待って。 ゆっくりお茶でも飲みながら、ちょっと私の話を

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          5年ぶりにインド行きます

          このたび、約5年ぶりにインドに行くことにしました! 前回、インドへ行ったのは2018-19年の年末年始。 あれから、もう5年も経ったのか…… 今回は、いつもと違う部分もあり、せっかくなのでここで決意表明のようなものを書いておこうと思います。 今回のインド旅の目的今回は大きく2つの目的があります。 南インドを知る カッチで刺繍に使うものを仕入れ ボリウッドダンス修行 1、南インドを知る 今回は南インドのチェンナイから入国します。 南インドはほぼはじめての私。

          5年ぶりにインド行きます

          「自由に生きている人」に憧れて、でもなれなくて、石垣島に逃げた話

          昔すべてが嫌になって、とにかくどこか遠くへ行きたくて、4か月石垣島に住んだことがある。 ちなみにインドに行ったときも、なにもかもが嫌になって、とにかく日本から出たくて飛び立った。私は嫌になると遠くへ行きたくなるらしい。 石垣に行った頃の、ダメすぎる自分を思い出したので、ここに書いておこうと思う。 自由に生きている人への憧れ その頃の私は、「自由に生きている人」に対する強烈な憧れと、それができない自分への劣等感にさいなまれていた。 私も自分の好きなことで、自分の力でお金

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          「オフィスカジュアルって何なん?」から、インド・日本の伝統服まで思いを巡らせる

          私は問いたい。 「オフィスカジュアル」なる概念について。 オフィスなの? カジュアルなの? 私は一体どうすればいいの? と長年思い続け、いまだ解決していない。 だって「オフィスに適した服装」なんて、受け取る人によってさまざまだろうし。 この職場でこれはOKだけど、こっちの職場ではNGなんてのもあるだろうし。 このふわっとした概念を、なんとかしてほしいと思うのは私だけだろうか。 さらに言うと、男性はスーツ一択なのに対して、女性はこのふわっとした「オフィスカジュアル

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          私はなんでボリウッドダンスを踊っているの?

          私がやっているインドのボリウッドダンス。 最初は見ているだけで楽しくて、心がハッピーになるからやりたかった。実際にやってみたら、本当に楽しくて、ただただ楽しく踊れていればそれでよかった。 でも今。このダンスを始めてもう6年。「楽しい」だけじゃダメなんだというところに来ている。 それは、ボリウッドダンスはただ楽しく踊るだけというものではないから。体や表情を使って「表現すること」こそが、ボリウッドダンスのボリウッドダンスたる所以だ。 それは、お芝居に似たものでもあり、役者

          私はなんでボリウッドダンスを踊っているの?

          「全部バラバラのようで、つながっていた」私がインドのことをする理由

          「全部バラバラのようで、つながっていた」 私はダンス、刺繍、ライター、最近はお話会もしています。 私はなんでこんなことをやってるのか?改めて考える機会があったので、ここ残しておこうと思います。 まず、お話会。 自己肯定感が低く、日本社会で生きづらさを感じていた私が、インドに行っていかに変わったか。 インドの人々に触れ、めちゃくちゃなカオスの中にも人間らしく生きている人にいかに励まされたか。 そんなことを伝えています。 なんでこんなことを伝えたいかというと、インドに行

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          はじめての取材からステップアップしてきた道のり

          先日「未経験から取材案件をゲットした話」を書きました。 これが私にとってはじめての取材案件。 ここから、今ではさまざまな媒体でインタビュー記事を書かせていただいています。 最初の一歩はこの記事のとおり。 では、次のステップに進むために私はいったいなにをしたのか? ライターとしてまだまだの私がこんなことを書くのもおこがましいですが…… インタビューライター初心者の方に向けて、少しでもお役に立てればと思い、書くことにしました。 今回は「インタビューライターとして、私がどう

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          未経験の私が、取材案件をゲットした話

          「取材やインタビューの仕事をしてみたいけど、実績も経験もなく、どこから仕事が得られるのかわからない」 こんなお声をいただきました。 私はまったくの取材未経験から案件をゲットした経験があるので、そのときのことを振り返ってみたいと思います。 私の経験はあくまでも一例に過ぎませんが、取材やインタビューに興味がある人の参考になればうれしく思います。 インタビュー記事案件を得る前の私 まず当時の私はライターとしても、まだまだ駆け出し。電子書籍も出版する前で、単価の低い仕事をちょ

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          「スパイスカレー」にもの申す

          私は「スパイスカレー」という名に疑問を呈したい。 大阪からブームになったと言われているスパイスカレー。 でも、カレーというのはスパイスから作られるものであって、なんでわざわざ「スパイス」カレーとうたうのだろう?と疑問に思ったのです。 今回は、私のそんな素朴な疑問を深掘りしてみます。 そもそもカレーはスパイスから作るもの 私の疑問をTwitterでつぶやいたら、スパイスカレー屋さんからリプがきました。 やっぱり「日本のカレーライス」と明確に分けたいという想いがあるので

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          ズボラでも料理が苦手でもできる 本格インドカレーの作り方

          「本格的なインドカレーは手間がかかって大変だ」なんて思っていませんか? 今回ご紹介するレシピはまったくそんなことはなく、本当に驚くほどかんたんにできてしまいます。 「驚くほどかんたん」ってウソくさいと思いました? 私もこういう文言にはだいたい疑ってかかるので、わかりますよ、その気持ち。 だけど、私は料理が苦手で自分ではほとんどご飯を作りません。そんな私でも、この方法だとかんたんにできちゃうんです。 料理が苦手な私にとってもかんたんなのだから、結構信憑性は高いと思います

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          すごい人の文章を読んでへこむ瞬間

          ライターをやっていて、へこむことってありませんか? 私はたくさんたーくさんあります。 いろんなときにへこむけど、そのなかの一つは「すごい人の文章を読んだとき」です。 すごい人の文章を読むと、単純に感動したり圧倒されたりもするけど、同時に、 「ああ、私にはこんな文章書けないな……」 と自分の無力さに打ちひしがれる。 最近読んだ中だと、こちら。 とある講座で「よいnote記事の例」として紹介されていたので、読んでみたのです。 読んだらわかる、このすごさ。 情景描写やポ

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          「インドに行きたいわけじゃなかった」インドの日本人学校で働いていた先生の話

          海外にある日本人学校の先生って、どうやってなるのか知っていますか? 私がインドにいたとき、デリーにもあった日本人学校。主に駐在などで海外で働いている日本人が、自分の子どもを通わせる学校です。 私はその仕組みについて全然知りませんでした。 先日、インドの都市ムンバイの日本人学校で働いていたA先生とたまたま知り合い、その仕組みについて知りびっくりしたので、ここに記しておこうと思います。 行き先は選べない 私はてっきり「日本語教師」みたいな形で、日本人学校専門の人がいるんだ

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