見出し画像

そうだ!日帰り旅をしよう ~猿島~

10月のある日。
何気なくネットで旅の検索をしていた時のこと。
『 東京湾に浮かぶ唯一の無人島 』というタイトルに手が止まった。
そもそも東京湾には島ってたくさんあるでしょ? と思った。
お台場周辺には人工の島がある。
無人島だってあるでしょ、と思ったけれど、気になった。
で、調べてみると横須賀近くに『猿島』という名の島があることを知った。
過去に軍事用の要塞として整備された小さな島。
アニメ『天空の城ラピュタ』みたいと話題になっているらしい。
今では海水浴やBBQが出来るようになっていて、横須賀の港から10分くらいで到着する島。
どんどん興味が沸いてきて、行きたくなった。

猿島の位置


数日後には、横須賀に日帰り旅をしていた。

横須賀での目的はもちろん猿島の観光なのだが、以前から行きたいと思っていた観音崎も行くことに決めた。
せっかく横須賀に行くなら軍艦カレーやハンバーガーも食べたい! と調べていたら、『よこすか満喫きっぷ』を発見!!!
京急の電車やバスの1日乗車券と食べる券、遊び券がお得になったきっぷ。
私は横浜駅で、このきっぷ(¥3,590 )を購入した。


磁気乗車券(券売機で購入)とデジタルきっぷでは値段がちがう


猿島には夕方に向かうことにして、まずは観音崎まで行くことにした。
馬堀海岸駅まで電車で行き、そこからバスに乗り換える。
その途中でパンフレットにあった海沿いのレストランでランチを食べるためにバスを降りた。


手作りのインテリアが印象的な海辺のレストラン


この店で食べる券を使った。
軍艦カレーやハンバーガーが食べたかったけれど、この周辺ではそういったレストランがないので断念。
夕食にドブ板通りや汐入周辺で食べようかな。

タコライス



お腹も満たされたので、再出発!
バス停まで登り坂のきつい道と階段を歩き、見晴らしの良い破崎展望デッキという場所に到着。
ベンチでしばし休憩しながら本数の少ないバスを待つ。
この展望台からは東京湾の向こうに富士山が見えるらしいが、この日は天気は良いのに霞んで見えなかった。

破崎緑地(展望デッキ) - 大津観光協会 (yokosuka-kanko.com)


12:40 観音崎に到着。
ここでは灯台から海の景色を眺めたい。
しかし、15:30の猿島行きのフェリーに乗ることを考えると、のんびりはしていられない。
13:50 発の横須賀駅行きのバスを確認して散策を始めた。

たたら浜 ビーチは狭いけどきれいな砂浜
灯台近くの切通し
灯台の向こうに見えるのは千葉の房総
直線で7キロくらいの距離

のんびり海を眺めていたかったけれど、時間がない!!
灯台の中には入らず、急な階段を下りてバス停へ戻った。


観音崎から横須賀中央駅までのバス所要時間は約30分。
駅から桟橋までのんびり歩いても、15:00には到着できる。
出航は 15:30   ん、余裕だ!
三笠桟橋の周辺も散策できそう ―――

――― と、バスの車窓を眺めながらプランを考えいてたら ウトウト。
10月にしては日差しが強く、坂道や階段を歩いたので疲れたらしい。

ZZZ ・・・ ZZZ ・・・
🚏 🚌・・・・・・・

気づいたら、終点のJR横須賀駅に到着していた。
あぁ!横須賀中央駅を過ぎてる~!!

バスを降りてすぐにパンフレットのバスマップを確認。
桟橋に行く三笠循環バスがあると発見!
このバスに乗れば問題ない!
と、喜んだのもつかの間、3分前に出発していた。

他にバスはない。次のバスは30分後。
歩いてどれくらい? タクシーに乗る?

私があたふたしていたら、近くにいたおば様が教えてくれた。
「 歩いても30分くらいよ 」と。
その会話に入ってきたおじ様も
「 歩いても充分間に合うよ 」と 言ってくれたので ひと安心。
横須賀市民の方々、ありがとうございます。
感謝 感謝!
まだ40分くらいはある。
地図でルート確認して、ドブ板通りを通って行くことにした。

ドブ板通り 入口

平日の昼下がりは人通りは少ないけれど、夜になれば賑やかな通りに変わるのだろう。
有名なバーガー店やスカジャンの店を横目に見ながら早歩き。
あの店で食べたいな、と思いながら先を急いだ。


1階はお土産店と受付
2階には猿島の資料が展示してある


道に迷わなかったので、なんとか間に合った。
ここで遊び券を使って探検ツアーに申込もうと思っていたけれど、プラン変更。
疲れてしまい、猿島ではのんびり散策することにした。

三笠桟橋発 15:30  猿島発 17:00 最終 
 島の滞在時間は 約80分 


この日は島へ行く人数が少なかった。


10分の船旅。
出発して あっという間に到着した。

『 猿島 』という名前なのに 猿はいないらしい


猿島は防衛のために整備された要塞。
大砲や弾薬庫を備え、東京湾を守る役割を担っていた。
今では遺跡となり、自由に散策できるようになっている。
豊かな自然や歴史的な遺産がそのまま残っている島。


いざ、神秘的な空間へ!!

非日常世界へ誘う 緩やかな坂道


幻想的な風景が続く 赤レンガの壁と石垣



不思議な世界へ迷い込みそうな 長いトンネル


出口が見えないレンガのトンネル。
ひんやりとした空気と仄暗い灯り。
この入り口は、異世界へと繋がっている?!
と妄想しそうな雰囲気です。


陽の光が届かない場所は 怪しげな雰囲気を醸し出している


トンネルの向こうには 史跡が残る神秘的なエリア


ジブリ作品みたいと話題になっている猿島。
確かに物語に入り込んでしまったような感覚になっている。

苔や蔦が絡まる壁に 時間の経過を感じる


弾薬庫も作られた 長いトンネル


のんびり散策していたら、最終便のアナウンスが流れ始めた。
この便に乗らなければ島に取り残されてしまう。
そろそろ桟橋に戻ろう。


時間によっては真上から注がれる木漏れ日で 更に雰囲気が変わるのでしょう


静かに流れる時間の中で、風に揺れる葉音と鳥のさえずりが心地いい

風化した石壁にも趣がある


この道の向こうに 夕日が顔をのぞかせている。
まるで日常に戻るための、光の導きみたい。

と、現実世界に戻っていく・・・

猿島のビーチ


サンセットを浴びる船が美しい桟橋


つかの間のタイムトリップだった


ガイドツアーに参加しなかったけれど、それでも充分楽しめた。
海水浴やBBQで楽しむも良し、探索ツアーに参加するも良し、ただまったり散策するも良し。
素敵な時間を過ごせる島でした。

無人島 猿島 (sarushima.jp)


猿島から戻って、疲れがMAXになっている。
休憩と空腹を満たしたくて近くのポートマーケットに入った。

地元のショップや横須賀土産、レストランが入っているショッピングモール


ここで遊ぶ券を使ってデザートとコーヒーを頼み、軍艦カレーではないけれど、シーフードカレーを注文した。

フードコートのような オープンなレストラン
元祖 生プリン


窓際にあるピアノで生演奏のイベントがあり、多くの買い物客が座っていた。
私は早めの夕食を摂りながらゆっくり休憩することが出来て、心も体も耳も癒された。

さて、循環バスはもう走っていないから、駅まで歩くか。
乗車券はあまり使わなかったけれど、お得なきっぷがあって良かった。
猿島も観音崎の景色も素敵だったので大満足!!
次回こそ軍艦カレーやネイビーバーガーを食べようと決めて、ひとり旅は終わった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?