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「全て」を受け入れる心構え

 常日頃から、もっと優しい世界にならんかな〜って想像してるんですけど、やっぱり、何かを否定することはその優しい世界への一番身近な障害だと思います。
 「全て」が正しいことであると決して思いませんが、まずは、その存在を受け入れた上で、関係性を築いていきたいものです。
 それで、私なりに、文字通り 「全て」を受け入れられる 方法の理論を実践してきたので、その過程を8つに分けて記録したいと思います。

〜「全て」を受け入れる心構え〜

1.無関心にならない

目の前のことに無関心になっていては、何も始まりません。
全てを受け入れることは、何も見ないことではありません。
それを迎え入れて、包み込むことです。

でも、それをしようとして、関心を持つと自分の中で戦いが生まれます。
それが、いや〜な気持ちを発生させたりします。だから、無関心になりたくなる気持ちも分かりますが、これは一種の拒否反応だと理解して飛び込んでみましょう!

2.自分が「拒否」していることに気づく

 出来事を受け入れようとする過程で、自分の考え方や信条やプライド、健康を侵害するようなものは、「拒否」しようとします。それは、自覚的してるかもしれないし、深層心理の思い込みやトラウマみたいなものかもしれません。その「拒否」が起こった結果、感情が起こります。

「拒否」した時に現れる感情には「悲しさ」、「怒り」があります。

「悲しさ」はその出来事を、否定したいけど認めざるを得ないという時に現れる感情です。誰かとの別れが代表的な例だと思います。
「怒り」はその出来事の一部あるいは全てが、認められない、理解できないものの場合、現れる感情です。「なんなんこれ!?」「なんでそうなんの!?」「なんでわからないの!?」っていう感じです。


 物事を受け入れようとすると、初めは認められず「怒り」ます。だんだん、それが変えられないことだとわかって、「悲しさ」になります。それを、変える必要がないと理解できると「悲しさ」も消えます。
でも、無感情になる訳ではなく、「拒否」がなくなるだけです。それを払いのけたところに、喜びや楽しさがあることに気づいたり、芽生えたりします。

3.出来事と「感情」の関係を理解する

知らず知らずのうちに、出来事とそれが引き起こす結果と「感情」がセットになっていることに気づきましょう。


例えば、暑いことが嫌いなら、こんなセットがあります。

「暑い」→「汗かく」→「汗は臭い」→「汗臭くなりなくない(拒否)」
=暑いの嫌い

何事も出来事と感情は、ひと塊じゃなくて、1対1のセットです。雨が嫌いだとか、会社に行くのが嫌だとか、あの人が嫌いだとかも同じです。その出来事と、それが引き起こす問題を「拒否」したいと言う「感情」が組み合わさっているのです。

4.出来事だけを感じてみる

 出来事とそれが引き起こす事は分けられない因果関係があったとしても、実はそれらと「感情」は、無関係です。それを繋いでいるのは、自分自身だと気づくことが大事だと思います。

深呼吸して、目の前に起こっていることをその出来事だけ感じます。「あー、体が暑さを感じている」、「あー汗が出てきた」とか「この人、変なこと言うてるなー」とか。それとセットになっていた「感情」は、あとで自分が付け加えただけで、無関係なものだと分かります。

これは、身近なことで体験するのが一番いいです。雨嫌いな原因が、髪の毛が濡れることだったとしても、家で髪の毛が濡れるのはあまり気にしないですね。

これで、その出来事は、受け止められたはず。
あとは「感情」と向き合って、手のひらで転がしていきましょう。

5.「感情」の原因となる出来事を減らす

「拒否」する原因を作った出来事を、まずは小さくして、消していきます。
火がなければ、煙は立ちません。

さっきの、暑さを例に挙げるとしたら、まず、暑さを和らげるために、服装を変えたり、日傘をさします。で、最後に汗をかいても匂わないような対策を。これで、原因を小さくします。

まー、でも、こんな単純に対策できないから困る訳であってね。
その時は、考え方を変えます。
それを「拒否」することをやめる、わけです。

6.「感情」をなだめる

出来事と「感情」の分解ができていれば、何故その「感情」が起こるのかは、なんとなく分かると思います。その「感情」としっかり向き合って、なだめましょう。

自分のプライドを守りたい、周りの目が気になる、そんな気持ちなら、手放してしまいましょう。素直な自分をさらけ出して、開き直ることもテクニックです。人間関係とつながっているなら、それも一回切り離して考えましょう。

元も子もないことを言っている気がしますが、「全て」を受け入れる過程では、何かと真っ向から向き合うことも重要です。自動的に「拒否」していたものを理解して、飼いならしていく感じですね。それを自分が受け入れることは本来は誰の許可も要らないので、他の人がどう思うかはひとまず忘れましょう。

と言葉で言っても、残念ながら、すぐさま解決できないことや、解決策がないように思うこともたくさんあります。
でも、このカラクリを理解して、どうやったら解決できるかな〜って、ぼんやり考えていると、不思議に、そのうち解決します!いや、本当に!考えているうちに自分が色んなことを受け入れられるように変化していきます。

その出来事に対しての拒否感がなくなって、そのものの良さに目を向けられるようになったら、好きなことが増えて人生がより豊かになります。例えでは、夏が好きになるとか!

7.人を受け入れられるか

他人を受け入れるのは、なかなか難しいです。人の性格や意見に向き合っても、何故そうなるのかという解読がとても複雑で、勝手な思い込みとか感情的なものだったり、必然性のないものだったりしますし。

そして、自分にも考えがあるので、人の言うことは簡単に受け入れられなかったりします。

でも、やることは基本的には変わりません。相手の意見と、自分の意見は、正反対だとしても、他人だから当たり前です。
まず、人の意見と自分の意見を、感情と切り離して考えましょう。

大丈夫。相手の意見を認めたとしても、それは自分の意見を曲げたことにはなりません。自分のプライドを捨てて、1回全部うんうんって飲み込みましょう。相手が勝っている雰囲気が悔しくても、それは意地っ張りの思い込みです。自分が本質を理解できていれば、相手の同意は不要です。いっそ、負けてもいいくらいです。
その上で、議論する必要があれば、わからないことを聞き、自分の意見を述べましょう。

8.性格の決まり方を考える

でも、人の意見とそれに対する感情が切り離しにくい場合があります。
極端に言うと「人を殺してもいい」と言う意見を、感情と切り離して受け取ることは難しいと思います。

他人の生き様や性格・意見に対する拒否感を克服するには、人の性格がどうやって形成されるか理解するのが一番早いです。

その人の性格は、その人が決めた訳ではありません。
その人の性格は、生まれた時代や場所、今までの育った環境、人間関係で形成されます。でも、それらの性格の形成に影響することをその人は選べません。

「いや、私なら別の選択をしていた」という人はいるかもしれませんが、私はそうは思いません。


仮に私が、悪人と変わって生まれてきたとしても、生まれる時代や家族は選べないし、人間関係や食べ物も全て選べません、そうすると結局同じ人生を歩むことになります。人生を何度やり直そうと、”起こることが変わらない”としたら、結果は同じです。都度選択する瞬間はありますが、性格・思考回路が同じなら、選択は変わりようがありません。


あ、でも、じゃあ、私の人生はもう決まっているのか!?と言われそうですが、人生はそんなに単純じゃないと思います。身の周りの出来事の中には、確率的に結果が変わることがあります。その確率の、積み重ねが人生の多様さを作り出し、それが人の人生を大きく変えることになります。
何度やりなおしても人生が変わらない、と言うのは、確率で”起きることが変わらない”としたら、という前提つきです。

相手の意見を受け入れようと思った時に、思い出しましょう。もし、私がこの人として生まれてきたら、と。相手が別の人生を歩む自分のように思えてきて、意見は違っても、それを否定しようとは思いません。「なんでそんな考え方するんだよ」とか「なんでそんなことすんの」って、思わなくなります。

その別の人生を歩む私から、話を聞き、自分の思うことを伝えましょう。
たぶん、「怒り」も「悲しみ」は今までより穏やかになって、上手に話せると思います。

以上です。

これが、全部できたら、「全て」を受け入れられる人になれると、私は思っています。


「全て」ってどこまで?

本当に、「全て」です。

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