カシマスタジアムでのドローンレース大会へ向けて
こんにちは、地域連携グループの寺嶋です。
今回、アントラーズのホームタウンに住んでいる方にフォーカスし、地域を盛り上げる取り組みをしている方にインタビューを行いました。
近年、ドローンで空撮された映像を見たりする機会も増え、ドローンも身近なものになりつつあるのではないでしょうか。このたびホームタウンの神栖市で活動をするドローンレーサーの犬飼豊紀さんにお話を伺いました。
ドローンについて
ドローンは空撮での動画や写真を撮るだけでなく、農薬散布や設備の点検調査など様々なシーンで使用されています。また、人が入れないところに入るなど、災害時にも活用されています。趣味として楽しむものもあったりと用途は様々です。
スポーツ競技としてのドローンも普及が徐々に進んでいて、国内でも各所で大会が開催されています。何歳からでもチャレンジでき、様々な年代の方が取り組んでいるそうです。
ドローンの面白さの一つとして、「ラジコンとはまた違い、ゴーグルをつけているのでスターウォーズの世界に近く、実際に乗っているような感覚になる」と話します。
犬飼さんはレコーディングエンジニアの仕事を都内で行っていましたが、お父様の独立をきっかけに地元に戻り、その中で2015年からドローンの空撮をはじめ、よりドローンの技術を磨きたいと思いドローンレースに参加されました。
国内の各大会で優勝や入賞を果たしトップレーサーとなった犬飼さん。「メンタルスポーツでもありつつも、次の日には全身筋肉痛になる競技です」と話します。
犬飼さんは、日本代表として海外で入賞を果たす活躍もしています。トップレベルでは、操作技術や動体視力、空間認知能力、反射神経などが不可欠で、日々トレーニングを行っているそうです。
地元やアントラーズとの関わり
海外でもトップレベルで戦う犬飼さんは神栖市を拠点にするチームSNW(※)に所属して活動しています。
「海外から戻って来た時、地元は空気が良くホッとする場所。高速バスから潮来インターに近づくと見えてくる開けた景色がお気に入り」と話します。
※茨城県神栖市のドローン好きが土曜の夜に集まりドローンを飛ばしていたことから、Saturday Night Whoopers(SNW)と名付けられました。
地元がアントラーズのホームタウンであることから「よく飲食店に行くと選手がいた。過去にはアントラーズのパソコンのメンテナンスも行っていて、生活の中でアントラーズと関わる機会が多々ありました」と話していました。犬飼さん自身もフットサルを行っていて、小さい頃から応援グッズが部屋に飾ってあったり、スタジアムではフラッグを振っていたそうです。
2023年8月にカシマスタジアムで実施された「アントラーズスタジアムキャンプ」では、ドローン操縦体験ブースを担っていただきました。
アントラーズのプロフェッショナルがあったから
アントラーズに関して、「地元にプロのサッカークラブがあり、選手がピッチで戦う姿勢を見て来たし、プロの振る舞いを身近で感じていました」と犬飼さんは話します。
プロフェッショナルに触れてきたおかげで、現在の競技に取り組む姿勢にも繋がっているそうです。
現在は現役選手でありながら、チームの若手選手の育成にも尽力しています。スポンサーや協力してくださる方々がいること、技術だけでなく礼儀も含めて、選手としての振る舞いや教育も大事にしています。
将来へ向けて
「地元の神栖市にドローンレースがあることを知ってもらいたい。そして地元にドローンの仕事をつくっていきたい」
これまで開拓しチャレンジをしてきた犬飼さんはさらに地元に目を向けて取り組みを進めています。
さらに犬飼さんはドローンレースの発展について「多くの方が参加できる競技会とエンターテインメントに特化した大会を開催していきたい」と考えています。「どんな方でも参加できるもの、参加者が増えて大きくなった先にはドローンレースの国際的な大会、ワールドカップ杯をカシマで開催したい」と話します。
その中で、2023年12月16日(土)に茨城県立カシマサッカースタジアムでドローンレース大会が開催されます。スタジアムでのドローンレース開催は「初」の試みです。
「サッカーとドローンレースは違うスポーツですが、アントラーズと共に育った自分としてはカシマスタジアムで行う凄さ、恐さを感じています。ピッチに入る時はお辞儀をしたい」聖地カシマスタジアムでの開催に気合が入ります。
ドローンレースのカシマスタジアムでの開催は、サッカー以外での利活用というスタジアムの可能性を広げます。これからも共に地域を盛り上げていければと思います。
大会について詳しくはこちら
当日は一般観覧無料ですので、ぜひ足をお運びください。
それではまた、次回のnoteで。