Pinoaya*蚤の市から

フランスで蚤の市に年間100日通ってます。 𝑁𝑂 𝐵𝑅𝑂𝐶𝐴𝑁𝑇𝐸, 𝑁𝑂 𝐿𝐼𝐹𝐸

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フランスで蚤の市に年間100日通ってます。 𝑁𝑂 𝐵𝑅𝑂𝐶𝐴𝑁𝑇𝐸, 𝑁𝑂 𝐿𝐼𝐹𝐸

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蚤の市のないしょ話-パリじゃないフランスから

こんにちは、pinoayaです 蚤の市からライブ配信をしたり、アンティーク雑貨のオンラインストア「銀色アンティーク」を運営したり、古物再生ユニット voyAge の材料蒐集担当をしたりしています。 フランスの地方都市Lyonを拠点に生活しており、地元の蚤の市には年間100日通う常連です。 フランスといえばParisのイメージが強く、お洒落なショップやカフェやエッフェル塔… そんな風景が頭に浮かぶんじゃないでしょうか? 残念ながら私の日常は、そういった洗練されたスタイルと

    • クロモス -カラフルで可愛い紙雑貨-

      ここ数年、私が好きすぎて買い占めを行ってるラブリー紙雑貨、クロモスへの愛を語ります❤️ クロモス chromos は、19世紀後期から20世紀初頭にかけて人気だった、カラフルで可愛い紙雑貨です。 主に子どもたちや女性の間で流行しました。 カラフルな色彩と愛らしいデザインが特徴で、花や人物、動物や風景などが描かれています。 紙製ですのでデリケートで、扱いには細心の注意が必要です。 当時の女性や子どもたちは、これを集めたり交換したりして楽しみました。 集めたクロモスは

      • 蚤の市、今と昔で変わったこと・変わらないこと

        私の大好きな場所、フランスの蚤の市は、今でも古き良き時代の魅力を感じる場所。 しかし、時代と共に変化している部分もあれば、変わらずに残っている伝統もあります。 今と昔の蚤の市の変わった点、変わらない点についてかんがえてみました。 現金支払い 蚤の市では基本的に現金支払いが主流です。 商品にはプライスタグが付けられていないことも多く、価格をたずねることから交渉が始まり、現金で支払われるスタイルは、今も昔も相変わらずかわりません。 ですが昨今ではクレジットカードやモバ

        • 古い手紙の美しい文字について…

          昔の人って字がきれいだなと思った事ありませんか? 古い手書きの書簡を見るたびにつくづくとその美しい字体に感心します。 メモしたり、記録したり、文字ってそういう風に「伝える」ために使うものです。だけど達筆すぎて一文字も解読できないなんてことも、手書き文字だとちょくちょくあります。日本語の行書で書かれた巻物なんかも、まあ読めないことがしばしば。 ですが、読めずに内容がわからないけど、それ自体が美しいなって思う文字に出会うこともあります。現にカリグラフィや書道は芸術としても認識さ

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          ボタンの見本帳を見つけた話

          「見本帳」に弱い。 たくさんの種類が一冊や一枚にまとめられた、その形式にどうしようもなく心惹かれる。標本や蒐集棚、コレクションファイルなどにも同様に魅力を感じずにはいられない。おそらくその流派として、単語帳や鍵束、〇〇全集などにもやや気をそそられる。誰かが何かの意思や目的をもって集められた集合体が好きなのだと思う 見本帳はフランス語だとéchantillonという。 私が年間100日以上も足を運んでいる、フランスの蚤の市でも時々見かけるアイテムで、アトリエの残存品や職人さん

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          書くために、早起きするために、早寝するために、さっさと仕事を終わらせるために、すること…つまり2024年の抱負

          元旦です。2024年のスタートに、ありがちですが新年の抱負を語ります。 今年の目標は「書く」と「改善」毎年買う手帳とアナログ思考の整理 このデジタルな時代、スケジュール管理や記録はほとんどスマホやPCでクラウド保存するのが当たり前になっていますが、実は紙のスケジュール帳も併用で使っています。 紙のスケジュール帳には、目標や反省、気づきやアイデアの殴り書きなど、アナログ脳の思考整理のような使い方をしています。 ここ数年は毎年同じ手帳を買っていて、ほぼ同一のビジュアルの年数

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          古い図案のデジタル化 その1

          昨年、2021年からずっと気になっていたストック… 100年モノの古い刺繍新聞の束です。 状態が良いものは古い刺繍図案のファンの方たちの元へあらかたお届けしたのですが…破れていたり紙が劣化して脆くなっていたりページ数が足りなかったり大きなシミがあったり。 そんな100年以上も昔の紙の束を抱え、頭を悩ませておりました。 おそらく興味のない方からすればただのゴミ。 ところがよく見てみると当時の刺繍図案はなんとも愛らしく素敵な雰囲気のものばかりなのです。 特に、昔のフランスで

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          2022年も本を読む

          元々超多読な性分ではありましたが、kindleunlimited を利用し始めてからは、それに加えて「雑」読となりつつある毎日です。 Kindle本は、もちろん紙の書籍と同じように信用に値する著者さんが書かれたものが多くありますが、同時に怪しげな宣伝半分の内容のものだったり、信ぴょう性のない内容のものや、あまりに無教養な表現の文章だったり…とハズレ本も多いのが事実。 そんな当たりはずれも皆と共有すればまた有益かもと考え、玉石混交な電子書籍の読書の際に本選びのちょっとした助け

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          11月3日はハンカチの日

          「ハンカチーフの日」という日があるのをご存知でしょうか? 1983年に制定されたものですが、その由来はフランス。 それも、かのフランス宮廷で華々しい生活を送っていたマリー=アントワネットに関係しているらしいのです。 18世紀末に彼女が「ハンカチは正方形!」と決めたのがきっかけで、それ以降ハンカチは真四角…が当たり前になったということです。 それまではハンカチと言っても丸や四角や…といろいろな形で作られていたらしいのですが、丸いハンカチ…どんなものなのかちょっと想像がつきま

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          19世紀の壊れたオルゴールのお話 その1

          パリではないフランスで古物パトロールに勤しむ、銀色アンティークの蚤の市日記です。 毎週毎週蚤の市で素敵アイテムを目を皿のようにして探しておりますが、そんな私が最近心惹かれてやまない、100年以上前に流行したカルトドヴィジットと呼ばれる名刺版写真。 とそれを収納していた重厚な存在感の専用アルバムは何とも宝物感あふれていて素通りできません。 皮(風)の装丁やベルベットなど高級感あふれる素材の100年愛用されて擦り切れた風合いがたまらず手に取り、さらに豪奢に出来られた表紙に目が

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          アンティークメダイに描かれた、リジューのテレーズ…薔薇の雨を降らせる乙女

          来たる10月1日はリジューのテレーズの聖人暦の日です。 といっても何か特別な事が行われるわけではありませんが、カトリックの習慣ではこのように聖人の日が定められています。 聖テレーズは24歳の若さで亡くなった美しいシスターとしてフランスでも人気の高い聖人です。 数々いる聖人聖女たちの中では断トツに若く美人で、個人的にもジャンヌダルクと一位二位を争う押しの聖人です。 美しい姿の女性はやはり絵になるもので、アンティークメダイをはじめ、蚤の市で見かける古い物には聖テレーズのものがた

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          幸運を呼ぶアイコン・フランスの場合

          ラッキーアイテム、と言えば何を想像されますか? 日本でも縁起の良いものとして、鶴や亀、茶柱?などが古くから言い伝えられていますが、お国が変われば縁起物もちょっと違ってくるようです。 そんな”ラッキー”にまつわるアイコンを、フランスアンティーク雑貨視点から見て見たいと思います。 ■フランス蚤の市に点在する幸運の象徴たちパリではないフランスの地方都市で蚤の市パトロールをしています。 毎週蚤の市に足を運んで現地の空気をお伝えするのがライフワークとなってます。 ※余談ですが、In

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          名刺版写真 カルトドヴィジット -フランス19世紀の流行-

          パリではないフランスで古物パトロールするのがライフワークとなっている、銀色アンティークの蚤の市日記です。 毎週毎週蚤の市で素敵アイテムを探しておりますが、そんな私が最近心惹かれてやまないのが、100年以上前に流行したカルトドヴィジットと呼ばれる名刺版写真です。 名刺版写真 カルトドヴィジットってどんなもの?名刺版写真 カルトドヴィジットとは、カード状の厚紙の台紙に張り付けられた肖像写真で、サイズは6.2cm×10.3cmくらいです。 形状のイメージとしては、百人一首やかる

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          今後のブロカント注目商品5選 2017⇒2021

          この記事は2017年9月に書いた文章をリライトしています。 未来予想が4年後の今、どういう結果なのか振り返りながら見ていきます♪ パリではないフランスの地方都市、Lyonで蚤の市パトロールをしている、銀色アンティークの蚤の市視点の考察です。 フランスでは長いバカンスが終わり、9月から新年度が始まりました。 新たな気持ちで生活の仕切り直しです。 私も9月には何か豊富や目標を決めて来年の夏までの計画を立てるのがこの国での習慣になってきました。 アンティーク雑貨の蒐集も新たな

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          フランスの蚤の市からライブ配信

          私の職業はアンティーク雑貨のバイヤーで、アンティーク市などで仕入れたものを日本のお客様に向けてお届けしております。 アンティークレースや刺繍リネンを多く扱っております。Instagramをチラッと見ていただけたら一見でなるほど、とわかっていただける世界観だと思います。 そんな私が最近毎週の習慣としている蚤の市からのライブ配信。 Instagramのライブ機能を利用してフランスLyonの蚤の市から現地の賑わいの中をお散歩する映像を配信してます。 実際に気になるものを手に取って

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          ”店数少なくても爆買いのチャンスは皆無ではない”の法則

          パリではないフランスの地方都市、リヨンで蚤の市パトロールをしている、銀色アンティークの蚤の市日記です。 2021年の夏は冷夏で肌寒い日が続いておりましたが、木曜蚤の市に繰り出した本日はカラッと晴れ渡った真夏日となりました。 とはいえ午前中早めの時間で蚤ブラを終えて帰宅するので、日差しは強いものの気持ちの良い散策日和です。 常設定期開催の蚤の市ではフランスで2番目に大きいLyonの蚤の市"𝗟𝗲𝘀 𝗣𝘂𝗰𝗲𝘀 𝗱𝘂 𝗖𝗮𝗻𝗮𝗹"はLyon市内から車で10~15分ほどのところに

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