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良好な人間関係のために最も重要なこと

■人間関係上のトラブル

去る2月5日の講演会「いじめの原因と解決法」では、いじめ・虐待・ハラスメントという深刻な社会現象が、いかに組織ぐるみで被害者(および被害者を守ろうとする人)を苦しめるか、というお話しをしました。

※この講演のライブ配信を期間限定で公開中


しかし、いじめ・虐待・ハラスメントは、あくまで一人の加害者と一人の被害者からスタートします。したがって、この問題を未然に防ぐには、二人の間の関係性がこじれる前に何とかする必要があります。つまり、ほんのちょっとした人間関係上のトラブルにどう対処するか、というテーマです。
実は、一対一の関係性がこじれてしまう裏には、必ずと言っていいほど、ある共通の心理的メカニズムが働いています。このメカニズムは、夫婦、親子、兄弟、友人同士など、親しい間柄であればあるほど、ほぼ例外なく年中起きていることでもあります。

■影の投影

このメカニズムは「影の投影」といいます。
フロイト以後、100年あまりの心理学や精神分析学の歴史の中で、様々な研究者が様々な学説を唱えていますが、このメカニズムだけは共通して囁かれてきたようです。それだけ普遍的であり、重要な概念ということでしょう。
私は個人的に、この「影の投影」のメカニズムとその対処法こそ、万人にとって心の成長のために、是非とも知っておくべき基本中の基本のノウハウだと考えています。学校で教わらないのが不思議だと思うほどです。
たとえば、昨今話題になっている「マインドフルネス」といったことを実現するにあたっても、「影の投影」について知ることから始まると、私は考えています。なぜなら、マインドがフルな(心が満たされている)状態とはどのようなものかを実感するには、自分のマインドの一部が欠損している状態というものを意識する必要があるからです。
「影の投影」とはまさに、自分のマインド(自我)の重要な一部が外部にはじき出されてしまっている現象のことです。したがって、そのことをしっかり意識し、外部にはじき出されている自我の一部を、再び自我へと統合する必要があります。
これは、非常に特殊なノウハウであるため、放っておいても「自然に身につく」という類のものではありません。しかし、ひとたび身につけば、生涯にわたって、様々な場面で応用することのできる極めて有意義なノウハウです。
来たる2月27日の「人間関係に気づきをもたらすワーク」では、「影の投影」のメカニズムとその対処法に関し、私がオリジナルで開発したワークシートを用いて体験的に学んでいただきます。

「人間関係に気づきをもたらすワーク」
2月27日栃木県那須塩原市にて開催

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