何故南極に行くのか。大学院卒業後にどうするのか。

こんばんは、南極観測隊員志望のライアンです。

最近夜になると、ものすごく不安・心細さみたいなネガティブな感情に押しつぶされそうになっています。
その理由は結構シンプルで「大学院を卒業した後どうしよう」に集約されます。

何故総研大に?

自分が進学先に考えている総合研究大学院大学の極域科学専攻。
ここは修士課程だけでなく、博士課程まで進学することを前提に修士課程に入学するところです。(最低でも5年大学院にいるわけです)
なのでお話を伺うと、他大学院でM1(修士1年)のことをD1(博士1年)って呼ぶらしいです。

自分がここを進学先に考えるようになったのは至ってシンプル
一番早く南極の地に足を踏み入れられそうだから。

極域科学専攻は国立極地研究所をキャンパスとする北極・南極をテーマに研究する特殊な大学院です。なので、研究用のサンプルを採取するために南極観測隊の同行者として大学院生が南極に行っています。

勿論、他の大学院から同行者として行っている学生もいますが、行った人にお話を伺うとそれはホントに運しだいらしいです。
でも、総研大の極域科学専攻はコンスタントに大学院生を南極へと送り出している。
そこに自分は目をつけたわけです。

総研大を卒業すると

総研大をしっかりと卒業するとどうなるか。「博士号」をもらえます。
ちなみに、ストレートで卒業できても27歳(学部4年で22歳、+大学院5年)です。
博士をもらうことでやっと、世界的に”研究者”として見られるそうです。
それに、飛行機のチケットの名前欄「Mr.」を「Dr.」に出来るそうですよ 笑

ただし、世間的に博士号保有者は
「世間慣れしていないから(民間企業としては)雇いにくい」
「大学とかで研究するんでしょ」
「研究職なら、博士卒じゃなくて修士卒でいいよ」
と思われるそうです。

では、大学(アカデミック)に行くと
「もう枠が空いてないよ」
「薄給でよかったら期限付きで雇ってあげるよ」

それでも多くの博士号保有者は、民間企業ではなく大学や研究所での研究ポストを狙いに行きます。

そこが悩みの種

最初に明言したように、僕が総研大進学を考えたキッカケは
「研究者になりたい!」ではなく「南極に行けるから!」なのです。

その理由だけで博士をとってしまったら(もちろん博士号を授与されるまではすごく大変なのですが)、自分はそのあとどうするのか。

露頭に迷う未来しか見えてこないです()

確かに新しいことを知ったり勉強するのは好きな方です。
でも、それを自分の手で一生かけながら明らかにしたいのかと問われれば答えに窮する。
昔から漠然と「自分オリジナルな何かを創り出したい」という想いはあるけれど、それが研究成果なのか?と問われるとこれまた即答できない。

なんとか、
学部(現在)⇒総研大⇒南極フィールドワーク⇒博士卒業⇒研究職
っていう方向に自分を納得させようと、興味をもてる研究対象を探そうと気になる本や雑誌、テレビ番組、インプットを増やすうにしていますが、全然見えてこない。

そういうインプットを夏休みから増やしていたので、そろそろ2か月。何の成果も出てこないので不安が倍増してる感じです。

この辺の記事はそのインプットの形跡ですね。
目にするものすべてを人生の方向性を見定める材料にしようとしている感じです。

そろそろ別の方法で南極に行くことも選択肢として真剣に考えた方がよいのかななんて思い始めた今日この頃です。

頂いたサポートは、南極の植物を研究するために進学する大学院の学費や生活費に使わせていただきます。