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「クリエイターズ文化祭2021」振り返り

0.はじめに

皆さん、ご無沙汰しております。高帆按樹(たかほ あんじゅ)と申します。2021年10月16日、17日に行われた「クリエイターズ文化祭2021~取り戻せ永遠の青春~」というオンラインイベントに参加させていただきました。本稿ではその際の自身の作品に対しての反省を行いたいと思います。

1.概要

今回私は『飛べ!トイレ』という作品で参加させていただきました。ボタンを連打してトイレを遠くに飛ばす、ランキングありのシンプルなゲームです。

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製作期間として3日ほど、とてもシンプルなゲームということもあり、10人くらいにちょっと遊んでもらえればいいな、と思っていました。(一つくらいフザけたブースがあってもいいだろ、という悪ノリで参加したのは内緒)

2.結果

そんな気軽に参加した本イベントですが、蓋を明けてみると驚いたことに、ランキングのハイスコア登録回数が1557回(一日目781回、二日目758回)、イベント側の機能を利用した書き込みを25名のお客様にいただき、ツイッターでも本当にたくさんの感想をいただくという、非常に嬉しい結果となりました。この結果から、良かった点と悪かった点、改善点を挙げていきます。

3.良かった点

3-1.ゲームの題材

このようにたくさんの方に触れていただいた要因の一つとして、トイレを題材にしたゲーム、というのが大きいと考えられます。生活の中で必ず使うモノであるトイレ飛ばすというシュールなコンセプトが、イベントを訪れたお客様を惹きつけたのかな、と考えられます。

3-2.ブースの工夫

オンラインイベントの都合上、作品は自分の端末で閲覧する必要があります。そこで、本ゲームはブラウザ上で動作させることにより、ダウンロードなどといったプレイまでの敷居を最大限低く設計してあります。また、イベント内で確認できる「サークルカット」「お品書き」の機能を使い、ゲームの遊び方をすぐに確認できる作りにしました。ブース全体のデザインも、ひと目で概要が分かるようなデザインを目指して設計しています。

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3-3.プレイ時間とイベントの相性

非常に多くのサークル様が参加された本イベントでは、1ブースを訪れる時間が非常に少なくなってしまいました。そんな中、プレイ時間が長いゲームだと「後で遊ぼう」と考えてしまいます。ですが、本ゲームは約10秒でゲーム体験を得れるデザインだったために、たくさんのお客様にその場で遊んでいただけたと考えております。

3-4.ランキング機能と時限イベントの相性

本ゲームに実装したランキング機能は、多くのお客様に繰り返し遊んで頂く動機になったと考えております。24時間という短い期間の中で、多くのお客様にゲームに挑戦して頂いたため、誰が一番を取れるかどれだけ遠くに飛ばせるか、といったお客様とお客様の繋がりから挑戦の幅が広がり、ボタンを連打するだけのゲームに面白さが加わったと考えられます。

3-5.トイレの声と金トイレ

今回、トイレが吹き飛ぶ際のボイスをフィールMX様に収録していただきました。多彩なボイスのおかげで、トイレが飛ぶ時の面白さ、シュールさが倍増したと考えられます。フィールMX様、本当にありがとうございます。また、十分の一の確率で現れる金のトイレをご覧になったお客様も多いかと思います。特別な効果がある訳ではありませんが、「金のトイレ見つけた!」といった書き込みも頂いたほど、ちょっと幸せな気持ちになってくださる方がいたと考えられます。ポケモンの色違い四つ葉のクローバーのような立ち位置ですね。

4.悪かった点と改善点

4-1.端末環境の差

今回、3Dの表現を用いてゲームを作ったのですが、それが影響したのか、お客様の端末によっては処理能力が足りず、動作が重くなってしまったとの報告を頂きました。そのようなお客様には配慮が足りず、十分なゲーム体験をご提供できない結果となってしまいました。今後はどのような端末でも平等に楽しんでいただけるようなゲームづくりを心がけて参ります。

4-2.マウス連打ツールや連射機能付きコントローラーの存在

本ゲームの設計上、このようなツールを使って不正に高いスコアを出すことが可能になってしまいます。今回そのようなツールの対策を失念していたことが悔やまれます。ランキング機能もあるようなゲームですので、今後は全てのお客様が平等に競い合えるような対策をしていきます。

4-3.SNS共有機能の不足

今回、ツイッターにてスコアをツイートしてくださるお客様がいらっしゃったのですが、ゲーム内から共有できる機能があれば、更に話題性が上がり、盛り上がったのではないかと思います。実はツイート機能を追加していたのですが、バグが存在したため開場からわずかの時間で撤去しております。今後のゲームでは万全の準備をしてから望みたいと思います。

4-4.総合プレイカウントの不足

今回のイベントが終了してから、全体で何回プレイしてくださったのだろうということが非常に気になりました。ですが、プレイカウント機能をつけていなかったために詳細を知ることは叶いませんでした。トイレが合計何回飛んだのか、謎に包まれたまま終わってしまうことが悔やまれます。今後のゲームではプレイカウント機能の実装も視野に入れて設計を行いたいと思います。

5.まとめ

長々とまとめてきましたが、ここまで分析、考察をすることができたのも遊んでくださった全てのお客様のおかげです。本当に、本当にありがとうございました。今後も皆様に楽しんでいただけるようなゲーム作りを行ってまいりますので、どうかよろしくお願いします!本稿の内容はぜひゲーム制作に活用していただけると幸いです。それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

(余談ですが就活の際に持っていくゲームが本ゲームになりそうです。会社の面接でトイレを持っていくことになるとは……)

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