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Madagascar ②

Day.2 首都からバオバブの街モロンダバへ

朝6時発のバスに乗るべく5時にタクシーをお願いしたが、待てど暮らせど来ない。ちょうど同時刻にタクシーを待ってる外人さんにあなたもバス乗るのにタクシー待ってるの?って聞くと「No!No!」と言われて??になりこの時間にどこ行くんだ?とか思いつつ、タクシー待つが来ない。そして外人さんのタクシーは来て、あっさりと出て行ってしまった。

そして30分待っても私のタクシーは来ない。で宿の人に再度確認するが、よくわからないけど、タクシーが必要ということで道端にいるタクシー捕まえてきてあげるね。って言われる。10分後無事タクシーと一緒にスタッフ戻ってきてくれてこれでなんとかバス停まで行けるなと、安心し感謝だけ伝えて宿を後にする。

タクシーに乗ったころには夜も明け、初めて目にするアフリカの街並みに興奮してワクワクが止まらない。カバンから携帯を取り出し、動画を撮っていると運転手が少し怒りぎみで、カメラをカバンにしまえという。突然のことで焦ってカバンにしまう。「ヘタすると、この辺は車ごと狙われるかもしれないし、窓壊されてカメラを奪われるなんてことは日常茶飯事だから。気を付けたほうがいい。拳銃もってるやつも多いからさ、ほんとに気を付けなよ。」と諭された。首都のアンタナナリポは治安かなりやばいと聞いてたが、まさかタクシー内は安全と思ってたから衝撃の幕開けだった。そうこうしていると、バス乗り場にたどり着いた。人気のバス会社とのことで外国人があふれている。車の上に乗せるものと手荷物に分けて預け荷物はちゃんと名前付きというきちんとしている。(*Cotisseというバス会社*予定時刻より少し遅れたがほぼ定時出発。さあここから約16時間のバス移動が始まる。ほぼ寝ていなかったので最初は爆睡でほぼ記憶ない。しかしお昼ごろになると座席失敗したと後悔することになる。運転手の横のフロントシートを取ったのだが、直射日光が容赦なく降り注ぎ、寝るどころではなくなる。汗だくになりながらぎゅうぎゅうのシートの中でなんとか自分の居場所を確保するのも至難の業である。現地の人が乗る恐怖のタクシーブルースよりは数倍快適だと思うが、それでもきついシートに直射日光、寝不足とトリプルパンチで限界はすぐに迎えた。しかし、限界なんてしったこっちゃない。ひたらすらまっすぐまっすぐ道を進むのだ。耐えるしかないのだ。

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そしてそうこうしていると、お昼休憩に。するとそこに「タクシーNoNo!」と行った宿で会ったあの外国人の彼がいるじゃん!ほらだから行ったじゃん!バス乗るんでしょう?って思ったけど、どうやらロシア人の彼は英語が得意じゃない。でも笑顔で再会を喜んでいる様子。まーじゃ一緒にランチするかってご一緒することに。

ちゃんとした意外ときれいなレストランで値段も300円ほどで食べれるランチを。大量のライスと味濃い味付けの魚のフライ。

マダガスカルプチ情報①「食事」

主食はライス。なぜかというと昔むかしインドネシア大陸とつながっていたという説があり、人種も黒人さんなんだけどどこかインドネシアとかのアジア系が混ざっている感じでアジア人にとってはなんとなく馴染みがある。

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レストランでのお隣さん家族、ずっと抱っこさせてもらったりしてとてもかわいい赤ちゃんだった。そしてあの悪夢のようなバスをひと時でも忘れさせてくれる癒しのひとときだった。

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そして、小一時間休憩のち、勇気を出してまたあの悪夢のようなバスに乗り込む。。。

はああああ。暑い暑い。焼けるじゃん。。丸焼き状態。でも不思議なことに眠気だけは襲ってくるので、ちょっとうとうとして、また起きて目の前のひたすらまっすぐ続く道の動画を撮ったり、またうとうとして、狭い車内の中脚の置き場探してゴソゴソしてみたり。
「あ!ごめん!」って運転手のギアを操作する手に当たったりで。モロンダバ到着時刻の17:00を過ぎてもまったく到着する気配ない。。。
とうとう暗くなり始める。
ホテルも決まってないし明るいうちに到着したかったんだよ。とか泣き言を心で叫んでもしかたがないんだよ。こういう時って。
あっさり諦める。

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「明日は明日の風が吹く」。

まぁなんとかなるでしょう!!
そうこうしていると、ん!!なんか町っぽい?!

19:30頃ようやく到着。

バスを降りるとわんさかタクシーやホテルの客引きがひたすら押し寄せる。ただしここはフランス語圏なので英語が話せる人はほぼいないに等しい。どうしたもんかなーと悩んでると、英語で話しかけてくる中年おじさん。「やった!英語だ!」と思い、私「ホテルマナベってところに行きたいんだけど、道道を教えてくんない?」おじさん「んー、近いけどね、もっといいとこあるよ。」私「ホテルマナベがいいの。」おじさん「んーじゃあ一回一緒に行こうか。」と言って荷物も持ってくれて、ホテルマナベに連れてってくれることになった。徒歩5分ほどであっという間にたどり着いた。おじさんいなかったら、きっと住所もわかんないフランス語わかんない私はきっと迷いに迷っただろう。夜道迷える子羊を助けてくれて、親切なおじさんありがとう。

「ホテルマナベ」Simple is the best!の宿だ。

とりあえず空き室を聞くが今日はシングルは満室。ツインの部屋しか空いてないという。ええー値段は2倍するしどうしようと迷ってると、すかさず先ほどのおじさんが「ほかのホテル紹介するよ。」「ええーでもここがいいんだよ。というのも日本人宿でなにかと一緒にツアー組みたい人はここに集まるんだよ。だから誰かと一緒にツアー組める人を探したいから、ここが良いんだよ。」とあーだこーだ言っているとおじさんもいろいろ一緒に考えてはじめてくれた。そこから世間話が始まり、おじさん「他のホテルに仲間がいるから空いてるか聞いてやるよ。安く泊まるほうがいいだろう?!」とか言いながら、なかなかホテルも空いてなくて、最初のホテルマナベのツインに泊まることにした。

結局のところ、おじさんの目的はわかんなかったがとくかく親切にしてくれた。

それから。私の旅の予定はまだ白紙だ。私の魂胆はこうだった。

ホテルマナベに到着すると、たまたま同じような日本人がいて、「明日一緒にバオバブ見に行きませんか?」「ああ、いいですね。一緒にタクシーのシェアをしましょうよ。」なんて展開を望んでいた。が!!!しかし私の魂胆には計算ミスがあった。張り切ってちょっぴり人よりも早めに休み取って日本出発したもんだから、日本人全くいない。それとなく、宿のロビーに腰を掛けてアイスクリームを食べたりしてみて、同じような人いないかな。なんて思ったが、いない。。。なんか現れるのは、現地人ぽい家族連れとか若者グループとかばっかりだった。やっちまったな。。。

なんて思ってると、またしてもあの親切なおじさん登場!!

おじさん「明日から何するの?」私「バオバブ見に行きたいんだけど、タクシー一人じゃ高いからだれか一緒にシェアできないかな?と思ってるんだ。」おじさん「そか。一人だとこのぐらいの相場だよ。」私「知ってる。ちょっと高いからさ、どうしよっかな。って悩んでるんだ。」おじさん「そうか。それは悩むよな。」。。。。。私「ま、いいやそんなに焦ってないしさ、明日は街並みでも見るとするよ。」おじさん「そか、また今度な。」私「おじさんなんでそんなに優しくしてくれるの?」おじさん「せっかくさ、遠くの国のバオバブ見に来てくれてるんだろう。いい思い出作ってほしいじゃん。」

なぞが解けた。ただの優しいおじさんだった。何か国も渡り歩いていろいろ騙されたり、チップ要求されたりするのを何度も経験するとさ、若干疑心暗鬼になってたんだ。ごめんよ。おじさん。と心の中で謝りつつ、感謝を伝え別れを告げた。

部屋に戻って携帯見てみると、バスで一緒になったフランス人の女の子2人組のうちの一人からメッセージが来ていた。

実は、バス内で少し念のため世界遺産ツィンギーに一緒に行ってくれる人いないか探しておいたのである。でもまずはバオバブ!だし通称日本人宿ホテルマナベに行く予定だったので正確に約束せずにまた後で連絡取りあおうってラフな約束だけして別れていたのだ。すると彼女たちが言うには明日から世界遺産ツィンギーに英語も話せるガイド兼ドライバーがいるので2泊3日で行くとのこと。ついでにバオバブも見れるし、どうだい?って感じ。

棚ボタ感満載!!値段を聞いたら想像しているより結構高かったけど、まー英語話せるガイドを今後すぐ見つけれるかわかんないし、彼女たちもいい人そうだし、「よし乗った!!」と明朝7時出発で2泊3日世界遺産ツィンギーに行くことになった。よしよし、順調順調!!

うっほほい!!明日から世界遺産ツィンギーにいっけるー!とテンションアゲアゲで、ちょっぴり予想よりも高いツインの無駄に広い部屋で疲れを癒す。なんといっても日本を出発してまともにベットで約3日間寝ていなかったので、天の上で眠るほどにベットでの眠りは心地の良いものだった。

まだこの時点での私は、気づいてなかったのだ。

波乱の旅路になろうとは。。


つづく。

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マダガスカルプチ情報②「移動手段について」

マダガスカル内を移動するには、現地の空港のみで購入できる飛行機で首都アンタナナリポからモロンダバで飛ぶか、タクシーブルースという長距離バスに乗る。飛行機は高いが早くて便利。値段は片道安くて3万ほど。タクシーブルースなら1500円程度。タクシーブルースってどんな乗り物かを検索して出発前に驚愕の事実を知ることとなる。「4人席に6人乗る。(これは日本人規格ではなく体格の良い現地の方々の6人なので想像するだけで座れるかは不明)」「自分の太ももが巨大な黒人さんのお尻の下敷きになりながら長時間耐えなければいけない。」「いろんな臭いがすごくてやばい。」「席が硬くてお尻が割れそうだった」とかとか。恐怖の乗り物として旅人中で恐れられている。郷に入れば郷に従えがモットーの私ですが、年齢とともに、少しは楽したいというのが正直なところである。それでネットを検索していると数年前にできた会社があり、今回私が乗ったCotisseという会社は座席が全席指定制で定員オーバーになることはないのだ。(←これ日本では長距離バスで当たり前だけど、特に発展途上国は余裕で人の太ももに誰かのお尻がのってくるとか、知らない人の子どもをずっとひざの上にのせられるとか結構あるあるである。)ちなみにCotisseの素晴らしいことは事前にネット予約がグーグルを英語に変えて英語バージョンであれば予約が取れるのだ!私は事前に予約を取っていたのでスムーズだった。しかし予約なしで行くと2,3日予約取れないとのことなのでもし行く方は事前にネット予約をおすすめする。



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