mep

don't feel so cringey

mep

don't feel so cringey

マガジン

  • My tinder history

    大学二年生から休学を経て卒業するまでの約四年間、Tinderで出会った人たちの備忘録です。私の黒歴史。あるいはロマンス。

最近の記事

My Tinder History #10すっぽかされた

◆ドタキャンした人。留学前の話、まだTinderの使い方を心得ていなかった頃の話です。 会う前にチャットを重ね、電話も何回かしただけなのに、とても気になる存在の人がいました。彼は電話で、某ファッション雑誌メン○ンモデルの最終候補に残ったことを教えてくれました。 チャットでは、振り返ると恥ずかしくなるような思わせぶりな会話ばかりでまんまと浮かれてしまった自分が情けないです。 約束した日、彼は来ませんでした。 2年後、彼と再びTinderでマッチします。 Tinder上

    • My Tinder History #9

      ◆生まれて初めての彼氏が出来たのですが、「異性」として見ることができませんでした。 彼は私を子猫のように、赤ん坊のように溺愛し、たくさんの愛を言葉やプレゼントで与えてくれました。しかし私はなぜ彼がそこまでするのか分かりませんでした。 彼は私を「優しい人」だと言いましたが、なぜそう思うのか分からずに、本当の自分を見てもらえていない気がして不満だったのです。今思えば死ぬほど我が儘で、愚かな考えだと思います。 違和感があればすぐに別れてあげるべきだったのに、推しの強さに負けた

      • My Tinder History #9第一次ビッチ期

        ◆第一時ビッチ期③ レンという男の子。彼とは友達以上の関係になりました。 渋谷の居酒屋で初めて会い、その後すぐに道玄坂のホテルへ行きました。生理だったので何もしていません。胸を愛撫してもらえたくらい。帰りは手を繋いで渋谷の街を終電ダッシュしました。 レンは服飾の学校を卒業して、アパレルの店員として働いていました。 自分のブランドを立ち上げるのが夢で、たまに服をデザインしたり作ったりしています。 彼の部屋にはトルソーやミシンがありました。 ドライフラワーをワイングラ

        • My Tinder History #8第一時ビッチ期

          ◆第一時ビッチ期① 性に目覚めた私は、その喜びとその虚しさ、愚かさを実感します。 少しでも隙を見せてみると、男の人がいとも簡単に態度を変えるのが面白かったのです。 私はTinderで出会った同い年の「のり」とよく夜中に通話をしていました。初めて通話した時、彼は睡眠薬とお酒を一緒に飲んでハイになっていました。 彼は、子どもみたいにコロコロと笑い、いつも年下気質なので人に懐くのも上手な人でした。 わたしも末っ子気質だったので、似たもの同士すぐに仲良くなったのかもしれませ

        My Tinder History #10すっぽかされた

        マガジン

        • My tinder history
          11本

        記事

          My Tinder History #7ロマンス

          ◆「付き合って欲しい」と言ってくれた人。これもまだ性交経験が乏しかった頃の話です。 その人は九州からやってきた役者の卵でした。音楽の趣味が合い、WeezerのPinkertonのアルバムを一緒に聴きました。 自由が丘にあるベトナム料理屋さんで夕食を済ませて、2軒目の居酒屋でお酒を飲んで煙草を吸ったら完全に酔っ払ってしまいました。 渋谷のホテルへ行き、一泊しました。気持ち悪くなり、トイレで吐くほど酔いが回っていました。 裸になったり、キスをしたり、触れ合うことはありませ

          My Tinder History #7ロマンス

          My Tinder History #6覚醒

          ◆世界中でコロナウイルスが蔓延し始めた頃、私達は家で過ごす時間が増えましたね。 それに伴い、Tinderの使用時間も増えました。 やりとりをしていた人達の1人と、緊急事態宣言下ではありましたが実際に会うことになりました。 新杉田の商店街にある居酒屋で彼は一滴もお酒を飲みませんでした。 私が、自分に自信がないことや、その人と会った時の印象が冷たかったと伝えるや否や、隙をついてくるかのように言葉選びや表情が変わりました。違和感溢れる気味悪い笑みを浮かべ、私の容姿を褒め始め

          My Tinder History #6覚醒

          My Tinder History ##

          ◆シティボーイとかスケーターボーイとか、そういう男子が好きだった。「古着」「映画」「音楽」「ロン毛」「DJ」「フランクオーシャン」が好きな人はみんな右スワイプ。 そういう人達と古着屋巡りをしたり、ミニシアターでちょっとマイナーな映画を見たり、お気に入りのスケーターや自分のメイクが決まった動画送ってもらったり、Apple Musicでプレイリストを交換し合ったり。そういうのに憧れていた。 その人達はだいたい、映画監督だとタランティーノやノーラン、ウォンカーワイが好きで、あと

          My Tinder History ##

          My Tinder History #4一目惚れ

          ◆Tindeで一目惚れした人、二人目は留学前に出会っています。 この前ふと、彼の名前を検索してみたらPOPYEに特集されていました。若きヒューグラントの如く垂れ目がキュートかつセクシーな王子様でした。 エレベーターから降りるや否や、目が合い、遅刻したのを誤魔化す笑顔を見せてきた途端一目惚れしてしまいました。 映画を一緒に見ていたのですが、隣からすごく良い香りがするので集中できません。 とてもシンプルな服装なのに、香水とかちょっとした眼鏡とか、そういう力の抜き方とアクセ

          My Tinder History #4一目惚れ

          My Tinder History #3シアトル旅行

          ◆旅行先のシアトルで出会った男子二人組にもお世話になりました。メキシコ×ベトナムの血が流れるロン毛眼鏡のギター少年ブランドンと、その友達の黒人ケビン。 二人はAmazonの倉庫で仕事をしているとのことでした。 女子二人で旅行に来てた私たちを車に乗せてくれて、行きたかったフリーモントにあるライブバーに連れて行ってくれました。 シアトルではウィードが合法なので、ビールを2杯飲み一服した後にブツを買い、4人で回しているとホームレスも加わって5人できまっちゃいました。 シアト

          My Tinder History #3シアトル旅行

          My Tinder History #2留学編

          ◆留学中に出会ったTinderの男友達のお陰で、より充実した留学生活を送れたのは確かです。 イランから来たSamは地元の有名大学で映画専攻をしていました。 眼鏡をかけていて繊細で優しい男の子という印象。 カメラとピクニック用のバスケットを持って、どこかの住宅街のメープルの木の下で街を見下ろしたのを覚えています。 「昨日はどんな夢を見たんですか?」 「あなたは運命を信じますか?」 ロマンチックでやや恥ずかしくなるような質問をたくさん投げかけてくれる人でした。 彼は

          My Tinder History #2留学編

          My Tinder History

          Here's my tinder history ◆初めてマッチしたのが shingoくん。 お昼に横浜駅で待ち合わせして鎌倉でデート。一日のうちにいろんな話をしたのを覚えています。 恋愛のこと、家族のこと、仕事や友達、夢のこと。 その後も吉祥寺の井の頭公園でお散歩したり、下北で古着巡りしたり。 渋谷のStudiosで一緒に革のジャケットを選んでくれました。 それから3年後、Tinderでふたたびマッチします。 写真の雰囲気がかなり変わっていたのでお互いに気付か

          My Tinder History

          Tinder girl

          She said she felt so lame but I called her cool She said she's so fool but I said you're smart She cared if she's boring but I said you're different She cared if she's cringey but I called her corny Some things might be true but I'd ne

          Tinder girl

          22歳 

          「I'm pretty sure 'm forced to live」 彼女は生きることに対して執着がない 彼女はすべての人を羨んだ。 人気者から嫌われ者まで。成功した実業家から乞食まで。怒って中指を立てる人、得るために手段を選ばない人、アナタが欲しい!と血を流す人、身体を売る人、、 みんなみんな自分にはないものを持っている。 エナジー。彼女はサバイバル映画では脇役にもなれなかった。なぜなら序盤の前に死んでいただろうから 「サメにいつか食われるという恐怖心に耐え続けながら

          22歳 

          大人

          想像力を乱用して、自爆する。  そんな未来が想像できます 自分の精神年齢が、誕生日を迎えるごとに実年齢に置いてけぼりにされてゆく 焦燥感や罪悪感、劣等感と羞恥心  健気さなんてなくなって、ひねくれるだけひねくれて卑屈になって自暴自棄 出来ることなら笑ってたい。 感謝還元して助け合って愛し合って、 ちょっと踏むだけで効きまくりなアクセル欲しかったし、どうせ馬鹿なら能天気なくらいがよかったし、それか、考えちゃうのなら建設的、実用的なことを臨機応変に5G回線ばりに高速で、とは

          無能な新人

          誰にしても、最初からいい仕事をできるわけではない。それにしても、あまりにも物覚えの悪い新人がいた。何度言っても同じ間違いを繰り返すのだ。 映画館の業務の一つに上映後、客が散らかしたものをほうきとちりとりで掃除するものがある。 清掃後には、無線機を使って、準備完了の合図を送らなければならない。そして、お客さんに分かるようにシアターに開場を示すランプをつける。これで一通りの仕事が完了するのだ。簡単な仕事だ。 しかし、例の新人はいつまでたってもうまくいかない。というのも、第

          無能な新人

          +6

          New York 2019

          New York 2019

          +6