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My Tinder History ##

◆シティボーイとかスケーターボーイとか、そういう男子が好きだった。「古着」「映画」「音楽」「ロン毛」「DJ」「フランクオーシャン」が好きな人はみんな右スワイプ。

そういう人達と古着屋巡りをしたり、ミニシアターでちょっとマイナーな映画を見たり、お気に入りのスケーターや自分のメイクが決まった動画送ってもらったり、Apple Musicでプレイリストを交換し合ったり。そういうのに憧れていた。

その人達はだいたい、映画監督だとタランティーノやノーラン、ウォンカーワイが好きで、あと何故か好きな映画に『トレインスポッティング』を挙げる。

音楽は、フランクオーシャン、Nujabesu、バンド好きな人はストロークスとかオアシスとかアークティックモンキーズ、レディヘ・マイブラ好きな男子は拗らせてる。日本のだったらandymoriとかくるり。フレシノ、KANDYTOWN、ゆるふわギャングなど。

自分がやりたいことをできる人達に憧れていた。羨ましかった。

学生なのにイベントを開いてお洒落な空間でDJをプレイしたり、有名なファッション雑誌のスタイリストをしていたり、某スケーターのための雑誌の編集をしていたり、映画を制作していたり。スケーターも一見迷惑な存在かもしれないけど、仲間思いで繊細で運動神経良いのはもちろん服のセンスも良かったり実は絵を描くのが上手かったり、ビートルズとかザフーとかちょっと古い音楽に詳しかったり、そういうギャップに惹かれた。

自分にはない魅力を持っていて、自分が出来ないことができるイケてる人たちに思えたから。

でも、その人達と一緒にいたからって自分が本当は望んでいる姿に近付ける訳ではないことにすぐに気付いた。

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