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不登校になったら終わる



 
 

娘のひとこと



「学校に行けなくなったとき・・・
 
終わったと思ったんだよね・・・」
 
 
高1の夏から本格的に学校を休み始めて
 
2年以上過ぎたころ
 
娘が言いました。
 
 

「そうだったんだ・・・」
 
と、言うことしかできなかったわたし。
 
 

長かったね
 
こうやって話せるようになるまで
 
そして
 
心の中の
 
悲しみ
 
苦しみ
 
焦り
 
不安
 
で固まっていた感情が
 
やっと溶け出してきた。
 
そう感じた瞬間でした。 


先の見えない不安


 
 


在宅から全日制退学そして通信制へ



 
 学校を休み始めてすぐは、勉強するはずもなく
 
とにかく寝る
 
動画を見る
 
たまに食べる
 
また寝る
 
そんな生活でした。
 

エネルギーのチャージが完了するまで
 
どのくらい時間がかかるのか
 
見当もつきませんでした。
 
 

不登校のつらいところは
 
いつまで
 
どんな状態が続くのか
 
予測ができないことです。
 
ひとりひとりちがうし
 
模範解答がない
 
先も見通せないつらさです。
 
 
 
それでも
 
娘のエネルギーが完全にゼロになる
 
状態を見たわたしは
 
迷いなく
 
他のことを先送りにしても
 
娘の体調が安定するのを
 
優先させなければならないと
 
決意していました。
 
 
 
ただ、本人は
 
体調は回復してきているのに
 
学校に戻ることもできない
 
モヤモヤした、やり場のない気持ちを
 
抱えていたと思います。
 
 
 
結局
 
全日制は、1年生の3月で退学しました。
 
その後10月に通信制高校に入るまでは
 
無所属でした。
 
 
でも、だんだんと気持ちが前向きになり
 
外出も増えていく娘の様子を見て
 
今まで真っ暗だったトンネル
 
に光が差し込み

そこへ向かって歩いて行けることを

うれしく感じました。



持つべきものは友だち


 
  

学校辞めたら終わる


 
 
 娘の同級生たちは一足早く卒業し
 
それぞれの道に進みました。
 
遠く離れてしまった人もいます。
 

でも、なんとか都合を合わせて
 
同じクラスだった友だち4人と
 
旅行に出かける機会がありました。
 

何も言わず、ずっと見守ってくれていた
 
友だちに、娘は
 

「学校辞めたら終わる」
 
「その先にもう道はないって思ってた」
 

とみんなの前で言ったそうです。
 

それに対して、他の子たちも
 

「自分もそう思ってた」
 
「学校辞めるって考えられなかった」
 

と言ったそうです。
 
 

そして、そのあとすぐに
 

「でも、大丈夫だったね」
 

「うん、なんとかなった」
 

と笑い合ったと

あとで教えてくれました。
 
 

うん、その通り
 
学校辞めても終わらないよ
 

もしもこの先
 
また、壁が立ちはだかっても
 
なんとかなる
 
どん底からはい上がってきた
 
経験者は
 
みな、そう言うと思います。


 

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