新卒2年目、国際協力分野の転職活動記録


現在国際協力分野にキャリアを持っていこうと試行錯誤しているあんりです。自分の思考整理かつ記録を兼ねて現在までにやってきたこと、考えたこと、その結果をまとめていきたいと思います。
これを読んで頂いている方で、なにかアドバイスやコメント等あれば頂けたら嬉しいです!(twitter @impfct もやっております)

〇現在の私とキャリアを変えようと思ったわけ

現在の私は国内文系学部を卒業し、某大企業の新卒2年目です。仕事は英語は使いますが国際協力分野には全く関係ないです。
学部就活の際に今の会社を選んだ理由としては複数あります。前提として、私は元々幼少期から国際協力に興味があり高校のころから大学院に行こうと決めているような人でした。
しかし、就活前後に人生に少し影響を与えることがありその際に自分の国際協力分野への真剣さに疑問を抱いたこと/当時はプライベートの関連して将来的にヨーロッパ移住を目指していたためそれに有利な職に就こうと思ったこと/それに加えて国際機関で働く人の民間キャリアとして割と多いように思われる(ビジネス)コンサルはコンサルの先輩の生活がかなりハードワークで、私は自分の人生について考えたり勉強する時間が欲しいと候補に入れず、QOL重視で選んだ結果今の会社に入社しました。(他にもいろいろありますが、割愛 笑)
納得して複数の候補の中から選んだ会社なのになぜ1年ちょっとで方向転換を変えたかというと、一言でいうと自分の好きなこと、興味があることに気づいたからです。
仕事は初めてのことだからいろいろ大変だったり学びもあったのですが、終始、 'what am I doing?' 「私はなぜここでこの仕事をしているんだろう?」という感情がありました。単に仕事がつまらないとかではなく、私は小さい頃からジェンダーと開発に興味があって、今もそれをやりたいと思っているのになんで何も関係ないことをやっているんだろう?みたいな。好きじゃない人(現職)と付き合うことで、いかに自分が昔好きだった人(幼少期からやりたかったこと)が好きか実感したといいますか 笑
仕事が嫌でそれに対する現実逃避とかいう分析もできるかもしれませんが、例えば開発とジェンダーに関するレポートだったら休日や平日帰宅後に進んで読むくらい興味がありますし、現職でレポートを書く際にも本題ではなくてジェンダー絡みのポイントがとても気になり、この点について調べてまとめる時間は普段の仕事の苦痛が嘘のように楽しく...
学部就活の時は国際協力を「仕事」にしたいんだろうか、というような迷いがありましたが、本当に私は現職の仕事内容に興味をもてない、それと同時にジェンダーに興味があるんだなと感じました。
確かに仕事を選んだポイントであったQOLの高さは他の業種に就職した友人と比べたら確保されていたように感じますが、一日の1/3の時間を費やす内容に、とにかく興味が持てない...いわゆる「若者の甘え」なのかもしれませんが、好きになるように努力しても1年経っても興味をもてないというものを仕事としてやり続けるのは思ったよりしんどかったです。
今の仕事が好きじゃないけれど仕事だからやっている、という人は少なくはなかったです。私の知人でも「今の仕事は別に好きじゃないしいつか転職したい。でも自分が何をやりたいかわからないからしばらくは今の仕事を続ける」と言っていた人がいました。
その人に、「あなたは、今の仕事が好きじゃないとわかっていて、やりたいこともあるならもうやるだけじゃん。」というようなことを言われて妙に納得しました。
そしてとりあえず動いてみようと、いろいろやりました。


〇やったこと
1.海外大学院受験

新卒の時点で一度専攻は違いますが海外院を受けたことがあるのでノウハウがあり、自分の関心がある分野に方向転換する方法として一番手近で、かつ時間が迫っているものを行いました。
大学院選択に関しては半年ほど前に詳しく授業内容から学費まで調べて検討つけていたのでスムーズに進みました。
時期としてはかなり遅い4月から5月ごろにかけて2校受験して、結果としてはどちらも合格することができました。

2.転職活動

大学院の結果をまちながら、コロナの影響で今年は院にいけないかもしれないと思いバックアッププランとして主にpartnerの求人検索で求人を探していました。
しかし、ジェンダーへの関心は明確だけれども、果たして何をどう仕事にしたら良いのか定まっていませんでした。例えば国際協力系の事務職でもやりたいのか、現場に出たいのか、分野はジェンダーと違っても良いのか。etc
はっきりとはわからないまま、動きながら考えよう精神で興味がある求人に応募してみました。
大抵の求人条件で職歴3年以上、というものがありその時点で私はアウトなのですが、とりあえず送ってみました。ちなみに国際協力といえば修士が必須のイメージですが、私が今回探した主に国内の求人だと、研究職系以外では修士指定は思ったよりありませんでした。

結果として、80%は書類選考で落ちました。特にJICA・外務省関係は面白いようにおちました。圧倒的経験年数不足かなと分析してます。民間、NGOの中にはありがたいことに面接に呼んで頂けたこともありました。また、求人は募集していないけれど働きたいと思った数件の団体に問い合わせをしたりもしましたが、働くには至りませんでした。

その他オンラインキャリアセミナー等にも参加したり、面接を通じて頂いた言葉でとにかく私が感じ、考えたことが大きく2つあります。

1つ目は、「経験が全て」だということです。
全て、は言い過ぎかもしれませんが、仮に修士とっていても何もできなかったら意味がないし、何の経験があり、私はどのようにその経験を応募先企業で活かせるのか、ということが重要だと感じました。
新卒就活と一番異なるのも、この点かなと感じます。日本での新卒就活は、基本的に技術系を除いて「ポテンシャル採用」と呼ばれるもので、大学の専攻と応募職種は関係なく、例えば出身大学や、グループディスカッションを通じて判断した「ポテンシャル」で採用されます。
しかし、第二新卒あるいは中途採用となると今までの経験が全てです。(第二新卒だと少しポテンシャルも関係してくると思いますが)
逆に言うとだから専攻関係なく何にでもなることが出来る新卒就活は黄金チケットと呼ばれるのだと思います。
私が面接に呼んで頂けたのも、現職の経験が活かせると判断されたからでした。
また今回は転職という観点でボランティアやボランティアインターンは見ていなかったのですが(UNVも年齢制限と経験で応募できず)、経験を得る手段という点では、選択肢に入るなと感じました。
ボランティアが職歴にみなされるかは行ったボランティアや応募先によっても異なりJPOやYPPなどの制度によっても異なるとは思いますが、たとえ無給だとしても「これをやりました」「私はこれが出来ます」とアピールでき、応募先もそれを魅力的だと判断するものであればやる価値は大いにあると感じました。

転職できなかったら院進しようと考えていた私ですが、この経験がすべてだという発見を通じて少し迷いが生じました。
大学院で研究手法や論理的思考等は鍛えられるかもしれませんが、実務経験ではないんですよね。そのため今院進しても、院在学中にインターン等でもしない限り実務経験としては何も変わらない状態で、再び転職活動を行ったとしても結果は同じなのではないだろうか。そう考えると少しでも経験を積んでから院進した方が院進後の選択肢が増えるのではないだろうか。
実務経験年数を稼ぐという意味であれば今回の転職の多くの条件であった3年以上の実務経験を確保するために、国際協力に全く関係ないとはいえ現職をあと2年ほど続け、大学院進するべきなんだろうか。
国際協力関係ないとはいえ、ジャパニーズサラリーマンで得られるスキルは多いように感じます。基本的なPCスキル、プレゼン、マネジメント、交渉スキル... 
私が今の仕事が別に苦ではない場合、このパターンで行くと思います。

ただ問題が、私が現職を全然楽しめない、そして仕事を通じて上記のようなスキルを得られるとしても、仕事のメイン業務は上記スキルと関係ないという点なんですよね。それを踏まえてあと2年間耐えられるのだろうかと考えたときに、転職経験を通じて考えたこと2つ目が関係してきました。

2つ目、私は仕事として国際協力にどう関わりたいのかについての気づき。
国際協力には様々なアクターがいて、関わり方も全く異なります。
自分がどう働きたいのかを考えてイメージできなかったときに、自分が最終的にどうなっていたのかを考えました。ネットで様々な人の国際協力におけるキャリアを調べることが出来るため、自分が将来的にこうなりたいと思う人を何人かピックアップしてみました。また、今はスキルが足りないけれどこの仕事なら院進学蹴ってでもぜひやりたいと思った求人を書き出してみました。
その結果、私の場合はマネジメントというよりは専門家、研究者に近いような形で関わりたいと思っていることに気づきました。
データを集め、分析し、レポートを作る、というような。
現職でもマネジメント部隊と実戦部隊というように仕事が分かれているのでここら辺は感覚がつかみやすかった部分ではあります。
この発見を通じて、この道をすすみたいのであれば現職で2年すごしてマネジメントに近いスキルを得るよりは例えばシンクタンク、コンサルタントへの転職または研究職系としての方向転換としてこのタイミングで大学院進学をするのはその後の進路を鑑みると賭けではあるけど有力なようにも思い始めました。

私の場合仮にいまコンサルやシンクタンク系に転職できたとしても、ずっと大学院に行きたいと思っていたので転職後も「いつ大学院に行こうか」と考えることになると思います。
となるとせっかく転職しても数年後には退職、あるいは休職することになるので、それを思うと今いけるタイミングで大学院に行くのが一番良いのかなという結論がでつつあります。(コロナの影響が本当に不安ですが)

大学院在学中あるいは卒業後にインターンでも良いので経験を得たいと考えており、そのためにどちらの大学院に行くべきなのか、という点が現在の結論を出さないといけないポイントです。
国(国際機関が多いかどうか)、院の年数、その国の母国語etc

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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