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2年前の海外院進vs就活決断をふりかえってみる


現在社会人で、進路を変えようと今年の夏から院進しようとていたもののコロナの影響で入学を1年延期したあんりです。

これからどうしようかなと考えながら、2年前にも同じようなことで悩んでいたなと思い出しました。2年前、大学卒業の際に海外院進vs就職で悩み、そのとき決断について今の私の視点で、結果論的ですが振り返ってみようと思います。

当時の状況振り返り

上記の過去記事にも書いてあるのですが、簡単にまとめると、
大学卒業を控えた私は、(というか就活が始まったくらいから)海外院進するか就職するか悩んでいました。
もともと国際機関系で働きたいという思いがあり、院進は視野に入れていた。しかし、周りの研究者志望の超絶優秀な先輩達をみて自分の研究等への本気度に疑問を抱き、学部留学に行く前くらいに卒業後は就職しようと決めた。(就活だったら4年で卒業するために半年留学、院進だったら1年留学できるのでそれを決める兼ね合いで決断しました)
しかし、就活を初めておもに当時のパートナーとの関係等で、やはり就職ではなく院進するべきかと悩み、海外院受験して合格するも結果として就職を選びました。

なぜ就職を選んだかなどの詳細は上記過去記事に書いてあります。

そして私は再び院進しようとしています。(別の国、別の専攻)
また余談ですが、当時のパートナーとはお別れしています。
これを踏まえて、この決断を振り返ってみようと思います。

そしてこの決断を振り返る

最初に宣言しておきますが、あくまで個人の意見です! こっちが正しいというわけではないですし、何かを勧めているわけでもありません。

結論から言うと、あのとき就職を選んでいて良かったと思います。
でもあなた、また院進しようとしているじゃん!遠回りじゃん!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私が就職を選んでよかったと思う点を挙げると、

1. 院進に対して、自分が何をやりたいのかが不明確で覚悟もあやしかった


当時と今では状況が違うのですが、当時はパートナーとの関係でヨーロッパ移住を目標としていてそのための院進という側面がありました。(全てではないですが)
『現地就職するために現地の学位あったほうが良い。現地で私の学部のバックグラウンドで受けれて、かつ採用してもらいやすい専攻はこれだから、この専攻を受けよう』という感じでした。
つまり当時は自分がやりたいことというよりは「現地就職に有利な専攻」などで選んでいました。
しかし、嫌いではないけどめちゃ好きなわけではない学問を、高い学費払って非ネイティブ言語で苦しみながら取る覚悟があったのか怪しいです。

かつ当時のパートナーはその大学がある国の人というわけではなく、結婚していたわけでもなく(同性なのでできなかったし)仮にここで進学していても、別れていたら移住の必要性はなくなるので、学位が取れたとしてもそこまで強い興味があるわけではない学位をもっていても自分のキャリアとして考えた場合、あまり意味がないと個人的に思います。

逆に、私がパートナー絡みでも進学したなと思う場合で言うと、
もう結婚していて、パートナーが現地人でその国で暮らしていくことが決まっているとかですかね。その場合、自分の興味よりも自立するために少々好きじゃなくても就活に有利そうな学部を選ぶかもしれません。
でもさすがに嫌いなことをやるのは本当にしんどいので、例えば自分がcomputer scienceが苦手とわかっていたらいくら就職に有利でもさすがに外します 笑

あとは、就活第一で選ばずに、自分の興味に近い分野の修士をその国でとるとか。
私の場合でいうと、就活に少し有利そうな政治系ではなく興味がある国際協力系を専攻する、などのように。
すこし就活しにくくなるとはいえ、パートナーと別れた場合でも手元には自分の関心がある分野の学位が手に入るわけで、リスクヘッジ的にも良いかなと思います。
でも、例えば自分の関心が哲学や文学だったら、就職という点ではかなり厳しくなるので、妥協点は見つける必要があるかなとは個人的には思います。

2. 働くマインドを知れた

ー学部そのまま院進した後に就職して、「なんか違う」となったときの進路とキャリアチェンジがしにくい

大学卒業後の就職が多くの人にとって初めての「社会人経験」であると思います。私もその一人だったのですが、就職とか働くことって、実際やらないと感覚がわからないことが多いと個人的には社会人経験を通じて思いました。
自分が人生で何を優先するのかとか、どれくらいお金があったら満足なのかとか、どういう働き方が嫌とか好きとかって、就活の段階から自己分析等を通じて考える機会があり、働いたことない段階でわかることもありますが、どうしても限られると思います。
例えば私は就職して、思うところがあり大学院に進学しようとしていて、大学院卒業後また違った分野に就活するチャンスがあります。
このとき、これが初めての就活じゃないため、ある程度何が嫌でどう働きたい、これくらいのお金がほしい みたいなことがわかっている点を大学院後の就活で活かすことが出来ます。

逆に考えると、私が2年前就職ではなく海外院進を選び、パートナーとも別れて日本で就職して、今の会社に院卒として同じように入社したとします。そして今と同じように自分がやりたいことと違うなと思った場合に、もう院に行ってしまっているからまた別の院に行くのは時間的金銭的コストてきにもハードルがあります。転職という道はありますが、自分がやりたいと思ったことと院の学位が一致していない場合、特に国際機関系では大変だと思います。
その意味で、いったん就職して自分の働くことに対する感覚や、自分の興味を知れたのは個人的には良かったと思います。
大学卒業前にいろいろ経験したり自分の興味を明確にするギャップイヤーッでありますが、私の場合学部卒業して就職している間がある意味で自分を知るギャップイヤーのような期間だったと振り返って思います。

逆にこんな場合だったら院進していたなというパターンでいうと、自分がやりたいことがはっきりしている場合だと思います。
就職したほうが良いかな、と悩んだりせずに、「~やりたいから、-の勉強するために院進します!」みたいに自分の中で迷いなく、明確なものがあったら院進していたと思います。


まとめると、私は

自分の欲求発院進:やりたいことがはっきりしている場合
パートナーに絡んだ移住のため(その国で自分が自立して暮らしていくため)院進:
・パートナーとの関係が強固な場合(もう婚約/結婚しているとか)
・強固じゃない場合はパートナーと別れて移住/現地就職の必要もなくなり、学位だけが手元に残っても後悔しない学位を選んでいた場合

だったら院進していたかなと思います。


もちろんそれぞれの立場や状況により異なり、絶対的な正解はないと思いますが、一個人のとある人生の決断を振りかえってみました。
ご質問や、もっとこれが知りたい!というのもnoteコメントやtwitterで受け付けております。
最後までお読み頂きありがとうございます。

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