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昔読んでいたなら心が「決壊」していたかもしれない著書「決壊」

 先日までAudibleで

「決壊(上下)平野啓一郎著」

を聴いていました。

 「分人」という考え方に深く共感し、彼の小説としては初めて触れたのが「決壊」でした。

 小説、フィクションからは多くの

「スリリング」

「ドラマチック」

「アンビリバボー」などなど、

様々な衝撃を与えられるのは自明の理ですが、

その中でも

「決壊」のその度合いは桁違いでした❢

 まぁ、私がまだまだ良書と出会う頻度が低いことにほかならないのかもしれませぬが💦

 本書が取り上げている登場人物、家庭とも僕からすれば

「ごくごくフツーの問題、悩みを抱える程度」

の生活をしているわけなのです

(私見。というか少なくともわたくしはかなりの部分共通した問題を抱えています)。

 なのに、何故そんな事になってしまうの⁉

という恐さを内包しつつ、でもなんとか楽しく聴こうと思っていました。

 若干のネタバレを勘弁してもらいたいですが、特に後半以降は

「これでもか❢」

というばかりの悲劇的展開です。

 おそらく、僕より良書と触れ合う機会が多い方々にとってはかなりの傑作、オススメ本です❢

 ただ恥ずかしながら、今のわたくしにとってはストーリーや著者の想いをすべて咀嚼できるレベルではないかなぁ?

 これは決して

「悲観的」でも

「批判的」でもありません。

 僕にとってはかけがえのない今後の

「伸びしろ」です🎶

 読後にふと考えたのは

「この小説を読破した小・中学校生がいたら(絶対いるでしょ❣)、
その学生たちの感想や世の中の見方をぜひ聴いてみたい❣」

ということでした。

 私だったら多分大学時代でもこの小説の重さ、闇には耐えられなかったでしょうから💦

 アラ還にして新たなトビラを開けました❢

 そして、平野作品にはまだまだ果敢に立ち向かいます🎶

 では




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