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【Power BI】私の散髪事情を視える化する

はじめに

髪を切る頻度が少なくなったと感じたので、Power PlatformのPower BIで視える化してみました。

Power Apps・Power Automateに比べると、あまり人気がなさそうなPower BIにスポットを当てたい意図もありまして。母数が少ないですが、下記の投票では意外と健闘してますね。Virtual Agents?該当するトピックが見当たりません。



前提

データは、お金の家計簿から抽出。記録があったのが2016年からなので、およそ7年半分です。散髪日と利用料金が記録されています。

散髪頻度は、前回の散髪日からの間隔で把握できます。髪型へのこだわりは皆無。「伸びた分を切る」ようにしてもらうために、前回の散髪日からの経過日数を1か月=1センチメートルで計算して、「全体を○センチ切ってください」とオーダーしています。なお、髪が伸びるスピードは一定であると仮定しています。

料金について、私はいわゆる「1,000円カット」を利用しています。昔は文字通り1,000円でしたが、2016年時点ではすでに1,080円。増税やインフレの影響で、現時点では1,200円に値上がりしています。1,000円と1,200円ではだいぶ見え方が異なるので、費用合計(=料金×回数)も視える化してみましょう。



グラフ:年ごと

費用合計を棒グラフ、散髪間隔の平均を折れ線グラフにして、複合グラフにしてみました。

年ごとでの集計してみると、2020年に散髪間隔が増加=散髪頻度が減少していることがわかります。原因は、言うまでもなくコロナ禍でしょう。散髪のための外出をなるべく少なくしたかったためと考えられます。また、出社が減って在宅勤務が増えたことで、多少髪が伸びても人目が気にならなくなったこともあるかもしれません。

2021年から2022年にかけて、散髪頻度が減っているのに費用合計が増えていることもわかります。理由は、ここが1,100円から1,200円への値上がりポイントだったため。どちらの年も3回ずつ散髪していますが、値上がりによって100円×3回=300円の差がついています。


グラフ:四半期ごと

粒度を細かくして、四半期ごとのグラフも作成してみました。ちなみに、Power BIの画面上では、階層内の次のレベルに移動します[↓↓]のボタンを押すだけで、年ごとから四半期ごとに細分化できます。めっちゃ便利。

ドリルダウンッ!

↓↓

四半期のうちに一度も髪を切っていないことが2回ありました。どんだけ外見に気を遣ってないんだ… 2023年に至っては、散髪間隔が5か月近くまで長くなっています。タイミングによっては年に2回しか髪を切らない計算になりますね。

なお、人に見せるなら、四半期ごとよりも年ごとのグラフの方が適切だと感じました。データがひとつもない期間があると、グラフが不連続になって直感的でないため。季節ごとの特徴(夏は切る頻度が多いとか)に着目する場合は、四半期ごとのグラフが有効かもしれませんね。



おわりに

Power BIは、データさえちゃんと用意できれば、色々な表現・分析ができるツールです。ドリルダウンや期間の指定が手軽にできるのが強みですね。次に私が髪を切りに行きそうなタイミングなんかも、AIで分析できるんじゃないかと思います。

Power BIが活用できない理由は、Power BIの機能の問題というよりも、データがまともに用意できないから、というケースが多いのではと思います。データを個別のExcelなどでバラバラに持つような業務環境だと、データ収集や整形にひと手間かかってしまいます。

私が行っている1,000円カットのチェーン店は、顧客の利用データをちゃんと収集できているか怪しいです。チケット購入時に性別・来店実績回数を選択するようになっていますが、それだけでは個人の利用頻度が把握できません。この問題を解消するには、スマホアプリでスタンプカードのようなものを作るなどが考えられそうです。

1,000円カット最大手のQBハウスは、自社アプリを提供していますね。ユーザー側はアプリで利用予約ができる、企業側はユーザーの利用データが収集できる、とWin-Winなわけです。さあ、作りましょう、Power Appsで!


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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。