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【図解】お内裏さまとお雛さま(異説あり)

はじめに

おだいりさまと おひなさま
ふたりならんで すましがお

童謡・唱歌 うれしいひなまつり 歌詞 (lyricjp.com)

「お内裏さまとお雛さま」って誰なのか問題
について、図解しました。

童謡にあるような
お内裏さま=最上段の男性
お雛さま=最上段の女性
の解釈は間違い、
という説が主流になりつつある前提で。


図解①

「お内裏さま」は最上段の男女、
「お雛さま」はすべての人形

というのが本来の意味だと言われています。

この話自体は「手垢のついた雑学」なので、
他所でも図解されているかもしれません。

二番煎じでも上等ではありますが、
他の解釈も探してみました。


図解②

人形店の店主さんによる興味深い記事を見つけました。
(最低限の箇所のみ抜粋)

この内裏という言葉が天皇一人を指す言葉として使われていたのか、皇后や皇太子を含めた総称として使われたのかは正確には分かりません。もしかすると、「お内裏様=天皇→男雛一人(女性天皇の時は女雛?)」という、従前通りである可能性も捨てきれないと思っています。

『おだいりさま と おひなさま』は誰のこと? ~童謡「うれしいひなまつり」と実際の雛人形を検証してみると分かること~:達人に訊け!:中日新聞Web (chunichi.co.jp)

お雛様の由来と言われている「厄除けの行事に使うヒトガタ」がお雛様の元の姿だと考えると、紙や木で作られた男女一対の簡素なヒトガタこそがお雛様であり、下の官女や五人囃子はお雛様には含まれなくなります。その場合には、上の二人こそがお雛様で、下のお人形たちはあくまで「お付きのお人形たち」というポジションになるわけです。

『おだいりさま と おひなさま』は誰のこと? ~童謡「うれしいひなまつり」と実際の雛人形を検証してみると分かること~:達人に訊け!:中日新聞Web (chunichi.co.jp)


この説を採用すると、
下記のような図になります。

三人官女や五人囃子の存在感が
だいぶ下がりますね…

とはいえ、最近では多段フルセットではなく、
最上段の男女だけの雛人形が定番です。
(我が家の長女の雛人形もこの構成)


この 2体構成は、図解① の解釈だと、
お雛さまの一部をピックアップした簡略版
です。

一方、図解② の解釈だと、
お雛さまとしてはフルパッケージですが、
付属品がない
状態。

ゲームソフトの販売戦略にたとえると、
前者は序盤だけプレイできる体験版、
後者はパッケージ版(追加コンテンツ未購入)、
みたいな感じですかね。


所感

常識を覆す説が出てきたら、
ファクトチェックは必要

特に、内裏が単独の人物を指すのか、
内裏にいる人の総称なのか、
は議論の余地がありそうです。

「会社のトップ」と表現して指すのが
社長個人だったり、経営陣の総称だったり、
みたいな曖昧さがありますね。


お雛さまの扱いについても、
宮中行事から民間に伝わる過程で少なからぬ改変

あったことが想像できます。

そのため、「お内裏さまとお雛さま」って誰なのか問題
に正解はないと思われますが、
説の真偽を疑う姿勢は必要でしょう。


それにしても、童謡の影響力って強い

幼少期から刷り込まれて
「当たり前」になっているわけですからね。

上野動物園に通っていた立場からすると、
「悪魔の使い」ことアイアイ
デフォルメ具合も気になります。


参考:

『おだいりさま と おひなさま』は誰のこと? ~童謡「うれしいひなまつり」と実際の雛人形を検証してみると分かること~:達人に訊け!:中日新聞Web (chunichi.co.jp)


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