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【Museum③】泉屋博古館東京@神谷町

退職に伴う有給消化期間の楽しみとして、
都内の博物館・美術館を巡ってみることにしました。

気になっていた「ぐるっとパス2024」を購入したので、
その対象館が中心となります。


第3回:泉屋博古館東京

住友系の博物館。

前回紹介した大倉集古館から
南に歩いてすぐです。

最寄り駅は六本木一丁目駅。


高層ビルの真ん中に、
平屋のシックな建物が登場。


企画展

訪問時は、企画展
「歌と物語の絵 ― 雅やかなやまと絵の世界」
が開催されていました。

https://sen-oku.or.jp/program/20240601_yamato-e_tokyo/

ぐるっとパス適用で、
1,000円→無料になりました。

前回の大倉集古館 (1,500円→無料) と合わせて、
額面上ではぐるっとパス (2,500円) の
元が取れる計算になりますね。


なお、上記企画展は 7/21 で終了しています。

展示入れ替えのための休館期間を挟んで、
8/31 からモザイク作品の特別展が開催予定です。


展示のうち、1点だけ撮影許可されていたのが
松花堂昭乗の三十六歌仙書画帖

過去の歌人たちを神格化するのではなく、
人間味ある身近な存在として
描いているのが特徴だそうです。

上記の藤原興風も、
机に頬づえついて気だるい感じ。


源氏物語や竹取物語の名場面を
ビジュアライズした絵巻や屏風
は圧巻。

現代でいうところの、
小説の映画化みたいなものですね。

文章からビジュアルに落とし込んでいった過程を
想像するとおもしろいです。


ネズミとキツネの嫁入りを
ユーモラスに描いた『鼠狐言帰図巻』
も、
日本が誇るビジュアライズ=擬人化ですね。

https://www.museum.or.jp/eto-colle/2020/724

作者の菊池容斎は厳格な人柄だったそうですが、
こういう kawaii 系の絵も描けちゃうところがプロ。


特別展

同時開催の
「没後100年記念 黒田清輝と住友」
も鑑賞しました。

『昔語り』という作品の下絵を中心に、
住友家からの手紙などが展示されています。

https://artmuseum.jpn.org/mukasi1.html


黒田清輝については、明治期の洋画家
ということくらいしか知りませんでしたが、
維新の功労者の家に生まれて、
貴族院議員にもなっている人でした。

同時期、住友家では男系が途絶し、
西園寺公望(のちの総理大臣)の実弟が
住友友純(春翠)として住友家に入家しています。

その西園寺公望や住友友純が、
黒田清輝を支援していたと。

政界・財界・美術界で
そういうつながりがあったんですね。


住友グループの歴史は、
『化学のひみつ』でも少し学べます。


その他写真

泉屋博古館東京の向かいにある、
スウェーデン大使館

赤系のカラーリングで統一されており、
空の青・周囲の緑に映えます。


スウェーデン大使館の連結送水口

テーマカラーの赤の外壁に、
送水口がびっしり並んでる様子がいいですね。


信号機に巨大な蛾が止まっていました。

都心のど真ん中でありながら、
意外と緑が多いことに気づかされます。

道中のアップダウンも大きく、
自然を感じられます。


お帰りはこちら、
地下鉄 神谷町駅の出入口

吸い込まれそうな感じです。


おわりに

都心には美術館が集中しているエリアがあり、
ぐるっとパスを持っていればお金の面でも
複数館をハシゴしやすくなります。

ぐるっとパス対象外の施設も含めて、
幅広いジャンルの学びを得られればと思います。


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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。