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経理OLが休職して熊本に行ったら、理想の暮らしや働き方が見つかった話

会社がしんどい。でもいますぐにはどうにもできない。
そう思っていませんか?

なんでか職場で涙が出てくる
集中ができない
やる気が起きない
でもやらなきゃいけないし…

がまんしていることも気づかないくらい、自分の心のSOSが聞こえなくなったりしてませんか?

そんな人に向けて、

休んだっていい。
長い休みをとって、心と体を休めていい。
今と違う場所に1〜2週間滞在してみてほしい。

を伝えたくて書きました。

少しでも会社で働くことがしんどい思いをしている人の役に立てたら嬉しいです。


休職のきっかけ

「態度悪いんだよ」
中途入社して1年たった頃、お局さんに呼び出されて、突然言われた一言。

ホワイト企業とうたっている上場企業だけど、人間関係はブラックだと感じながら働いていました。

休職者や退職者は、1年たたないうちに部内で3名。
人手不足で決算期の残業時間は月80時間。
上場企業での実務経験はスキルになるからと、ゾンビのようになりながらわたしは働いていました。

そんな中、突然呼び出され、言われた一言。ショックでした。

30代後半で社歴の長いお局さんは目の前の席にいました。
人の悪口や粗探し大好きと堂々と言っているため、関わらないようにと距離をとっていました。

どうやら、会話する時に目を合わせないことが気に入らなかったようです。

突発的なことに、その場で言い返せないわたしは、ただ聞いていることしかできませんでした。

しばらくは、そのことを考えずに目の前の仕事をこなしていましたが、次第に集中できなくなっていきました。
ついには、職場で涙が突然出てきて止まらなくなったのです。

このままではやばい!
友人にLINEで相談し、会社を早退して、家の近くの心療内科へ行きました。

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はじめての心療内科

平日の昼、待合室には普通に見える人がたくさんいました。
まさかわたしが行くことになるとは…

事の経緯を医師に伝えたところ、キャリアコンサルタントの資格がある医師が言ったこと。
「そんなことを言う人がいるんですか?その人、変わってますね」

自分がおかしいのではないと、ほっとしました。
いつでも診断書を出しますからねと言われ、その日は帰宅。

その後、数日はいつも通りに働いていました。
しかし、ある日、仲の良い同僚とのランチで涙が止まらなくなりました。

同僚は「数日でもいいから休みとったら?」と言ってくれましたが、「でもお金が不安だし」などと渋っているわたし。

「お金で困るなら貸したっていいから!今よりひどくなったら大変になるから!」と同僚。

背中を押されたわたしは、上司にしばらく休みたい旨を伝えて、会社を後にしたのでした。

人生の夏休み 
〜熊本の地方創生インターンシップに参加〜

休職を機に、興味のあった、熊本の地方創生インターンシップに参加。
求人掲載しているメディアで見つけた企画で、自分だけの複業を作ろうというテーマでした。

熊本で2週間。
会社を続けていたら参加ができなかったので、これに参加するためにしんどいことがあったんだろうなと、今では思います。

その土地で事業や農業を行っている人の話を聞き、自分にできることを探す日々。
ふだんでは経験できない、知らない世界を知り、ワクワクの毎日でした。

大自然の中で、とれたての美味しい野菜を食べ、毎日温泉に入り、22時には寝て、朝7時には起きる。

健康的な暮らしで、心も体も癒されていきました。
※こちらは阿蘇の写真

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熊本ってどんな暮らし?

まず衝撃だったのは、暗くなると、田んぼと道路の境目が見えなくなることです。

農泊させていただくお家までは、田んぼの脇道を行くしかない状況…
初日は、運営会社の方に車で送っていただいたものの、真っ暗な中、家に辿り着けるか、あんなに不安になったことはありませんでした。

他にもこんなことが…(多すぎるので箇条書きにさせていただきます)

・「コケコッコー」と鶏の鳴き声で朝目覚める(漫画のようですが)
・農泊させていただいたお家が9割自給自足(自給自足できないのは肉だけ。卵は鶏を飼っている)
・とれたての野菜がどこからともなくある(地元の農家の方がおすそわけをくれる)
・農家の方の畑でもぎたて野菜初体験
・みんなが複業しているのは当たり前(それも趣味レベルでゆるいもの)
・少ない収入でもゆったりと時間が流れている
・毎日温泉(300円で入れる)

そして、あ〜幸せ〜と感じたこと、決めたこと。

・おいしいものを食べる、ぐっすり寝る、温泉につかる、自然の中で暮らす、など、五感で感じられる穏やかな暮らし
(採れたて野菜は、生でも、蒸すだけでも激うま)
・都会でない場所でゆっくりマイペースに生きていく
・田舎暮らしで半自給自足
・在宅でマイペースな働き方にする
・働く時間を自分で決める

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転機になった取材インタビュー

ある日、インターンシップ企画の運営会社で働く女性から、古民家のご自宅に招待いただきました。

さびれた温泉地に惹かれ、福岡から移住して4年目という30代後半の女性。

働き方や暮らしが理想すぎて、テンションが上がりまくりました。
その話をしたところ、インターンシップの仕事の一つとして、移住のきっかけなどをインタビューする取材記事を作成させていただくことになりました。

自分が感動したことを記事という形で伝えられることに、感動。
その記事で人に喜んでいただけたことにも、これまた感動。

無事、運営企業の地元紹介メディアに掲載いただきました。

取材や記事執筆作業は、ワクワクして遊びのような感覚でした。
そんな感覚で仕事ができたのは10数年ぶりでした。

好奇心が赴くままの質問や深掘りが好きで、周りからも質問が上手いと言われていたので、取材やインタビューすることが少なからず向いていたのかもしれません。

ビビリなわたしはそれでもまた転職

休職して数ヶ月。
さすがにこのままだと働けなくなると感じたわたしは、東京に戻って再就職しました。

残業時間は減り、人間関係のしんどさは前ほどなく、年収もアップ。
それでもしんどくなることはありました。

再就職したことで、組織の中で働くことはやっぱり合わないなと再確認。
自分の中で幸せだと感じる暮らし方や働き方は、現状と違うことを改めて体感しました。

今は個人でやっていける力をつけるために、副業でwebライター・取材ライターをしています。

PCで仕事


しんどかったら休んで、今と違う場所で過ごしてみる

会社がしんどい。どうしてもがんばれない。
そう感じているのであれば休職という選択肢もありです。

今までなら、休職することは別世界の話だと思っていました。

でも、小さなことでも、何かをきっかけに、人の心は簡単に崩れることを身をもって学びました。
今では「そういうこともあるよね」と思いますし、周りにも、自分と同じような人がいたら、心療内科に行った方がいいよと伝えています。

自分が弱い、自分が悪いんだと責めないでください。
責任感が強い人や真面目な人は、なりやすいんじゃないかと思います。
弱くていい。逃げてもいい。自分を守ったっていい。
それはわがままじゃないです。

少し休んだら、休むことに飽きたときに、きっとまた何かやりたくなります。
いまは自分の心が叫んでることを大切にしてください。

自分に合う場所は必ずあります。
職場でも、働き方でも。

オススメは、今と違う場所へ1〜2週間滞在してみることです。
今の環境から離れて、心をリセットし、自分を取り戻す「人生の夏休み」を試してみては?

※ライター活動のその後が気になる方はこちらもどうぞ。
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