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【無料記事】仮想空間オフィスに関する特許検索

今日の毎朝特許検索のトピックはこちら「仮想空間オフィス、コロナ禍で売上高7倍 米EXP社」

コロナの関係で在宅勤務になった方も多いかと思いますが、今後も100%オフィス勤務に戻ることはなく、在宅勤務や仮想空間オフィスなどの利用も増えるかもしれません。

仮想空間オフィスについて調べる際、まずニュースで取り上げられているeXp社の出願を確認するのが一番ですが、

出願がない(子会社VirBELAもなし)ので、キーワードでの予備検索からスタートします。

まずは調査対象技術を整理します。

背景技術:仮想空間
構成要素:オフィス

Google Patentsで

仮想空間×オフィスで検索すると、

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のような関連出願が見つかりますので、特許分類をチェックします。

こちらの特許についてはGoogle PatentsからPDFを確認できないので、J-PlatPatで特許分類を確認します。

また、特開2002-149580のように古い特許の場合は公報記載の特許分類が改定されているケースもありますので、[経過情報]の[出願情報]を見ると

G06Q10/10 ・オフィスオートメーション,例.電子メールまたはグループウェアのコンピュータによる管理

という分類が見つかります。

G06Q10/10はオフィス関連の特許分類なので、こちらに仮想空間関連のキーワードをAND演算してみます

発明の名称をざっと眺めると、関連しそうな特許もヒットしてしますが、「?」と思うような特許もヒットしていますので、キーワードを追加して絞り込んでみます。

記事中に書いてあった「シェア、共有、賃貸」などのキーワードを追加してみました。

最初にヒットしたソニーの特許を見ると

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【課題】3次元仮想共有空間にログインした各ユーザが仮想共有空間の構成要素を自在に構築する。

とあり、今回のeXp社の技術に関連しそうです。

このソニーの特許に付与されている特許分類(上述のように[経過情報]から最新版の特許分類)を確認すると

G06T19/00 コンピュータグラフィックスのための3Dモデルまたはイメージの操作

というVR関連の特許分類が見つかりますので、今度は、

のような検索も行います。

このように特許検索する際、AとBの2つの要素から構成されている場合

Aの特許分類×Bのキーワード
Aのキーワード×Bの特許分類

とたすきがけすると漏れがない検索をすることができます。もちろん

Aの特許分類×Bの特許分類

も良いのです(絞り込み過ぎてしまう点に注意)。

今日はここまで、また明日!

備考:Twitterで2020/6/10配信

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