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出願件数が少ない企業の情報をどう調べるか?-フクダサインボードを例に-

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。

先日の日経オンラインに

屋外広告のフクダサインボードについて取り上げた記事がありました。

全国から社名看板などの発注が相次ぐ、知る人ぞ知る企業

とありましたが、残念ながら私は知りませんでした。。。。

とはいえ、写真に「特許出願中」とあると調べたくなるのが仕事の性。さっそくJ-PlatPatでフクダサインボードの特許・実用新案などを調べてみました。

1. J-PlatPatでフクダサインボードの出願を調べる

まず、手っ取り早くフクダサインボードの特許・実用新案、意匠、商標を調べるのであれば、J-PlatPat先頭ページの簡易検索を用いると良いでしょう。

画像1

フクダサインボードと入力して検索します。これで一気に四法について確認することができます。

結果は

画像2

特許・実用新案が3件、意匠0件、商標が1件でした。

ちなみに最新の特許が

特開2021-005942
【発明の名称】非接触給受電装置
【要約】
【課題】複数の送電コイルのどの位置に受電コイルを配置しても、効率よく給受電が可能な非接触給受電装置を提供することにある。
【解決手段】略平坦に巻かれた導線からなる送電コイルと、略平坦に巻かれた導線からなるサブ送電コイルと、送電コイル及びサブ送電コイルに矩形交流電圧によりなる電力を供給する電源回路と、導線が巻かれた受電コイルとを備え、複数の送電コイルを、同一平面上に互いに隣接して配置すると共に、送電コイルと送電コイルとの間に、送電コイルに平行して両方の送電コイルに跨がるようにサブ送電コイルを配置したことを特徴とする。

画像3

で、上記の日経オンラインで取り上げられていた

浜松市の本社工場で開発したのが、コードを介さず磁気で発光ダイオード(LED)照明の文字看板を点灯させる非接触給電サインだ。

関連出願になります(まだ公開されていない出願があるかもしれませんが)。

全国から社名看板などの発注が相次ぐ、知る人ぞ知る企業

ということは何らかの強みなどを持っていると考えられるのですが、特許出願件数が少なくて、その企業の技術力の分析が難しい場合もあります。

今回はフクダサインボードのように特許出願件数が少ない場合にどのように情報収集すれば良いか?をテーマに解説していきます。

ただし、以下述べていく方法でバッチリ情報収集できるとは限りません。あくまで私は以下のような方法で情報収集していく、という1つのアプローチの仕方を皆様に共有させていただくことになりますので、その点はあらかじめご承知おきください。

2. 各種情報の調べ方

2-1. 情報のタイプ

情報を調べる際に、以下のように2×2のマトリックスで整理すると良いと思います。

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