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所縁のある山梨に複業で経験を還元!大月市のアドバイザーとしてDX推進を支援。

山梨県大月市では、2021年5月から12月までの約7ヶ月、行政に複業人材を登用するプロジェクトを行いました。「広報戦略」「マーケティング」「DX」の3職種7名の複業人材の方々が活躍!

その中でも今回は、DXアドバイザーとして参画した大芝さんに、自治体での複業に挑戦したきっかけや、大月市のDX推進をどのようにサポートしたのかなどを伺いました!

*プロフィール

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大芝 義信氏
株式会社グロースウェル / 代表取締役

ビジネス・ブレークスルー大学大学院 経営管理修士(MBA)取得。01年よりWeb業界に携わり、07年から近年にかけて、楽天、ミクシィにて技術的な知識や経験を活かし、企画・開発の推進および海外開発拠点の業務プロセス策定やブリッジなどを担当。12年GREEに入社し、プラットフォーム事業の企画/開発/運営におけるプロジェクトマネジメント業務に従事。13年以降は成長ベンチャー企業に移り、開発部門の組織マネジメントを担当。執行役員CTO(最高技術責任者)としてIPOを経験。16年(株)グロースウェルを創業。複数社の役員および経営・技術顧問を担う。組織課題に携わるなか、ロジカルに加えて、エモーションと両軸で人と組織を支援するためEQカウンセラーの資格取得。IT(技術)×MBA(経営)×PSA(課題解決)×EQ(感情知能)の相乗効果により価値提供の最大化を図る。
(著)「DX時代のIT導入マニュアル
コーポレートサイト:https://growthwell.co.jp/
twitter:https://twitter.com/yohshiba


自分の経験を活かし、所縁のある山梨に貢献

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ーー大月市の複業アドバイザーになったきっかけを教えてください!

両親共に山梨県出身で、小さい頃は山梨で過ごす時間が多く、所縁がありました。そんな中、自分がビジネスとしてやってきた経験として活かせそうな、DXアドバイザーの募集を拝見しチャレンジしてみたいと思いました。

ーー新しいことにチャレンジする際の不安や心配はありませんでしたか?

ほとんどありませんでした。私は”成長”にコンパスの軸をおきながら、周囲と関わることを大切にしています。創業した会社も「グロースウェル」という名前で、自分自身が成長することがご支援先の成長につながると思っています。

その成長のために、経験を積んでいきたい。行政とのお仕事は今回が初めてだったので、自分にとって大きな価値になると思いました。不安というよりは、どのように実現していくか楽しみでしたね。

大月市のDX推進をサポート

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ーープロジェクトが始まった段階では、どのようなゴールを目指していましたか?

プロジェクトが終わっても、職員さんだけで自走できる状態にすることがゴールでした。

そのためにも、数ヵ年のロードマップを作成する必要がある。ロードマップは長期的な視点が必要なので、知見がないと描くことが難しいと思い、知識と経験や知恵を提供して価値を出したいと考えていました。

しかし、DXアドバイザーだけでロードマップを作成してしまうと、ゴールは達成できません。基本的には職員さんに作成していただき、どういう観点でどのような手順で作るのかといったアドバイスを中心に行いました。

職員の方に、自分たちでロードマップを作れたという自信をつけていただくことで、今後もこれをもとにDX推進をしていただけたらいいなと考えています。

11月頃からは毎週ロードマップをアップデートし、無事完成することができました。

ーー自治体のDXが社会的に求められている中で、推進していくために大事なことは何だと感じましたか?

やはり、ビジョン策定が大事です。ビジョンを決めずに進めていくと、結局何のためにDXをやっているのかが分からなくなってしまうからです。

これは自治体だけの話ではないですよね。事業を立ち上げるときにおいても、学校や資格を受験するときにおいても大切です。何かを実行するときには、ビジョンやゴール設定があった方が推進しやすいのです。

今回大月市では、市民にも職員にも配慮した内容のビジョンを掲げて進めていきました。

ーー同じDXアドバイザーとして花坂さんと一緒に業務を進めていたと伺いました。どのように役割を分担されていたのですか?

花坂さんと自分がそれぞれの強みを活かせそうなところは何か、ということを考えました。

花坂さんは大月市だけでなく、岩手県でも活動されているとのことだったので、他の地域の事例やサンプルの獲得が強みでした。

一方私は、いろいろな会社と関わってきた経験から、組織の話や具体的なシステムの話を用いて提示することができました。


DX推進ナビゲーター

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ーー今回のプロジェクトで、得られたことはありましたか?

市長がコミットメントしてくださったことは印象的で、職員さんも巻き込んで一緒にプロジェクトに取り組むことができて良かったです。

また今回の経験を通じて、まずは社長の想いや会社としてどういう状態にしたいのかをヒアリングしてからスタートする、というプロセスが重要だと感じました。

DXを推進していくには、社長・社員・顧客・パートナー会社などいろいろなところを見据えて、こういう世界を作るために進めましょうという合意形成をすることが大切ですね。DXがうまく進んでいない組織にコンサルティングをする際には、そのようなプロセスを重視していきたいと思います。

ーー実際に取り組んでみて難しかったことはありますか?

スピード感をあげていくところは難しかったですね。やはり民間と行政のスピード感を比べると、主観となりますが民間の方が2倍くらい早いと感じるシーンがありました。

職員の方が業務を進めていくために必要な情報をお伝えしたり、不安な要素を取り除いたりといった、スピード感をあげていくための工夫がアドバイザーには必要だなと感じました。

ーー”成長”が軸にある大芝さんですが、今後どのような挑戦をしていきたいですか?

自治体のDX推進における実態や課題がわかったので、そこを解決するために自分の知見や経験を活かしていきたいと思います。

例えば登山をするとき、その山について詳しい人をナビゲーターに付けて一緒に登ると、より安全に登っていけますよね。DXも同じです。ナビゲーターのような知見者をうまく活用することで、遠回りすることなく最短距離でビジョンに近づけます。

今はそのような支援をする方が少ないと感じるので、自分が力になれたらと思っています。

あとは、書籍の出版にも挑戦したいです。昨年は「DX時代のIT導入マニュアル」というITの外注や内製化のエンジニア組織を作る際の実用書となる書籍を出版しました。今年はEQという心の知能指数を高めて組織を自律化していくための実用例などを書いた本を出版したいと考えています。

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取材・編集:高岡慧

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