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世界メンタルヘルスデー|こころの風邪と、体の風邪と、

風邪をひいたことがない人,熱を出したことがない人,そんな人はきっといない。誰しもが大なり小なり体の不調を経験したことがあるのではないだろうか。だったら,こころは?

先日の記事にも書いたように,古い友人が心を壊したらしい。
あまりにもショックで悲しくて,私は家族にその話をした。

私を含め,私の周りにいる人にこころを病んだことがある人が多いと笑われた。

もし,こころじゃなくて体の話だったら。
私を含め私の周りに熱を出したことがある人が多いと笑うだろうか?


昨日は数年ぶりに友人と会った。
彼女も一時期こころを病んで,数か月休職していたらしい。彼女の場合はパワハラで,休職後にはパワハラ上司は辞職し,本人は異動になり,いまは比較的平穏な生活を送っているらしい。

2日連続で友人に会ったわけだけれども,話題に上がるのはこころの話。
楽しく笑って食事して。久しぶりに職種が違う人と接して,楽しかった。

だけど,それだけじゃない。
こころが風邪を引いたことがあって,それを共有できる。


そんなふうに,こころの風邪が話題にできる社会であってほしい。


こころの風邪は,誰もが引くかもしれない。
それはこころが弱いとか,そういう問題ではない。
筋骨隆々な人だって,体の病気になるときはなる。それと同じ。

私の周りにこころを病んだ人が多いと笑うけれど,私はそれを誇りに思う。
だって,こころが風邪を引いたんだって,私に話してくれたってことだから。


笑われたことが,すごくショックで,話さなければよかったと思った。理解がないことが悔しかった。笑われなければならない人は,どこにもいないのに。

こころの風邪は恥ずかしいことではない。
こころを病むことは特別なことではない。こころも体と同じようにケアが必要なのだ。こころだって体と同じように傷つくのだ。


みんなが健やかに生きていけますように。
こころの風邪も,体の風邪も,気兼ねなく休める社会でありますように。





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